ささやかな花はなでいい
大袈裟おおげさでなくていい
ただあなたにとって
価値かちがあればいい
誰だれも気きづかない
有あり触ふれた一輪いちりんでいい
あなたが項垂うなだれた
その先さきに根ねを張はる
そんな花はなでいい
ただ黙々もくもくとねっこ伸のばして
あなたに見みつかるのを待まつの
時ときの歩幅ほはばが大おおき過すぎるから
今日きょうも倦うんざりする程ほどに
此この身みの丈たけを知しるの
望のぞまぬとも
時計とけいの針はりは進すすみ続つづける
求もとめる程ほど遠とおざかる
大事だいじな者ものこそ
時ときの風かぜが攫さらってゆく
思おもい出での瓦礫がれきに根ねを張はってる
此処ここで何時迄いつまでも待まっている
今日きょうもあなたを想おもっている
飾かざらない花はなでいい
華はなやかでなくていい
あなたの痛いたみの上うえに
根ねを張はれればいい
一ひと頻しきりの雨あめに
流ながされぬような
ふとした悲かなしみを
そっと忘わすれさせるような
そんな花はなでいい
そんな花はながいい
ただ君きみが泣なくなら僕ぼくも泣なくから
その美うつくしく強つよく伸のびた根ねは
誰だれにも見みえやしないけれど
無常むじょうの上うえに咲さき誇ほこれ
ただ君きみが泣なくなら僕ぼくも泣なくから
心こころふたつ悲かなしみひとつで
何十なんじゅう年ねん先さきも咲さき続つづける花はな
無常むじょうの上うえに、さあ咲さき誇ほこれ
ささやかな花はなでいい
大袈裟おおげさでなくていい
ただあなたと
幾度いくどの嵐あらしを迎むかえようと
決けっして折おれはしない
そんな花はながいい
ささやかな花はなでいい
大袈裟おおげさでなくていい
ただあなたにとって
価値かちがあればいい
誰だれも気きづかない
有あり触ふれた一輪いちりんでいい
あなたが項垂うなだれた
その先さきに根ねを張はる
飾かざらない花はなでいい
華はなやかでなくていい
あなたの喜よろこびの上うえに
実みが生うまればいい
一ひと頻しきりの雨あめに
流ながされぬような
ふとした悲かなしみを
そっと忘わすれさせるような
そんな花はながいい
ささやかなsasayakana花hanaでいいdeii
大袈裟oogesaでなくていいdenakuteii
ただあなたにとってtadaanatanitotte
価値kachiがあればいいgaarebaii
誰dareもmo気kiづかないdukanai
有aりri触fuれたreta一輪ichirinでいいdeii
あなたがanataga項垂unadaれたreta
そのsono先sakiにni根neをwo張haるru
そんなsonna花hanaでいいdeii
ただtada黙々mokumokuとねっこtonekko伸noばしてbashite
あなたにanatani見miつかるのをtsukarunowo待maつのtsuno
時tokiのno歩幅hohabaがga大ooきki過suぎるからgirukara
今日kyouもmo倦uんざりするnzarisuru程hodoにni
此koのno身miのno丈takeをwo知shiるのruno
望nozoまぬともmanutomo
時計tokeiのno針hariはha進susuみmi続tsuduけるkeru
求motoめるmeru程hodo遠tooざかるzakaru
大事daijiなna者monoこそkoso
時tokiのno風kazeがga攫saraってゆくtteyuku
思omoいi出deのno瓦礫garekiにni根neをwo張haってるtteru
此処kokoでde何時迄itsumadeもmo待maっているtteiru
今日kyouもあなたをmoanatawo想omoっているtteiru
飾kazaらないranai花hanaでいいdeii
華hanaやかでなくていいyakadenakuteii
あなたのanatano痛itaみのmino上ueにni
根neをwo張haれればいいrerebaii
一hito頻shikiりのrino雨ameにni
流nagaされぬようなsarenuyouna
ふとしたfutoshita悲kanaしみをshimiwo
そっとsotto忘wasuれさせるようなresaseruyouna
そんなsonna花hanaでいいdeii
そんなsonna花hanaがいいgaii
ただtada君kimiがga泣naくならkunara僕bokuもmo泣naくからkukara
そのsono美utsukuしくshiku強tsuyoくku伸noびたbita根neはha
誰dareにもnimo見miえやしないけれどeyashinaikeredo
無常mujouのno上ueにni咲saきki誇hokoれre
ただtada君kimiがga泣naくならkunara僕bokuもmo泣naくからkukara
心kokoroふたつfutatsu悲kanaしみひとつでshimihitotsude
何十nanjuu年nen先sakiもmo咲saきki続tsuduけるkeru花hana
無常mujouのno上ueにni、さあsaa咲saきki誇hokoれre
ささやかなsasayakana花hanaでいいdeii
大袈裟oogesaでなくていいdenakuteii
ただあなたとtadaanatato
幾度ikudoのno嵐arashiをwo迎mukaえようとeyouto
決kextuしてshite折oれはしないrehashinai
そんなsonna花hanaがいいgaii
ささやかなsasayakana花hanaでいいdeii
大袈裟oogesaでなくていいdenakuteii
ただあなたにとってtadaanatanitotte
価値kachiがあればいいgaarebaii
誰dareもmo気kiづかないdukanai
有aりri触fuれたreta一輪ichirinでいいdeii
あなたがanataga項垂unadaれたreta
そのsono先sakiにni根neをwo張haるru
飾kazaらないranai花hanaでいいdeii
華hanaやかでなくていいyakadenakuteii
あなたのanatano喜yorokoびのbino上ueにni
実miがga生umaればいいrebaii
一hito頻shikiりのrino雨ameにni
流nagaされぬようなsarenuyouna
ふとしたfutoshita悲kanaしみをshimiwo
そっとsotto忘wasuれさせるようなresaseruyouna
そんなsonna花hanaがいいgaii