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【歌詞コラム】井上陽水が「夢の中へ」に込めた人生哲学

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文学的な歌詞と唯一無二の歌唱で、はかりしれないほど深い世界観を持つアーティスト井上陽水。彼の楽曲「夢の中へ」では人生を楽しむ極意を教えてくれていたのだ。

公開日:2017年2月14日 更新日:2019年9月20日


この記事の目次
  1. ・天才 井上陽水が描く世界
  2. ・人生哲学:探し物は何ですか?
  3. ・考えすぎたら、心によくない
  4. ・夢の中=現実逃避か?
  5. ・人生を理解している
  6. ・答えを見つけ出す手段
  7. ・井上陽水 Profile


天才 井上陽水が描く世界

文学的な歌詞と唯一無二の歌唱で深遠な世界観を持つ井上陽水

誰もが認めるその天才
の名を一度は耳にした経験があるだろう。

メディアに登場した時のキャラクターもかなり強烈だ。

どんなところであろうと、気がつけば井上陽水のペースになっている。

独特な着眼点とつかみどころのないキャラクターにハマった人も多いのではないだろうか。

どこから着想を得ているのか想像することすらできない。今回はそんな天才・井上陽水の歌詞を紐解いてみたい。

人生哲学:探し物は何ですか?


「探し物は何ですか? 見つけにくいものですか?」このフレーズを誰もが耳にしたことがあるはずだ。

超有名なフレーズを持つ曲「夢の中へ」はフワフワとしているようで、井上陽水の人生哲学を表している。

天にも昇る気持ちにさせられる楽天的な曲調がその教えを気づきにくくさせている。

しかしながら、この気づきにくさが一つ、井上陽水の魅力なのだ。

大麻所持で捕まった過去があるため、当時「夢の中へ」は薬の歌ではないかと話題になった。

井上陽水は「薬の歌ではない」ときっぱりと否定している。そんな誤解さえ生まれる「夢の中へ」は一体、どんな歌詞なのであろうか。

考えすぎたら、心によくない


----------------
探しものは何ですか?
見つけにくいものですか?
カバンの中もつくえの中も

探したけれど
見つからないのに
≪夢の中へ 歌詞より抜粋≫
----------------

薬の歌と解釈されても仕方のない歌詞に思えるが、この曲の歌詞を人の行動と捉えればあるメッセージ性が隠れていると気づく。

「探し物」とは、「幸せとは何か?」「なぜ生きているのか?」という問いを指しているように思える。

それはあまり真剣に考えすぎても見つからない。また、真剣に考えすぎると精神によくないのである。

夢の中=現実逃避か?


----------------
まだまだ探す気ですか?
それより僕と
踊りませんか?

夢の中へ夢の中へ
行ってみたいと
思いませんか?
≪夢の中へ 歌詞より抜粋≫
----------------

人生の答えを必死に捜し求めるのではなく、踊って夢の中へと行くのだ。

ここで一つ「夢の中へ行くというのは現実逃避に当たるのではないか」という疑問が湧く。

しかし、この部分の歌詞だけで判断してはいけない。

人生を理解している


----------------
ウフフ ウフフ
ウフフ さあ
休む事も許されず
笑う事は止められて

はいつくばって
はいつくばって
いったい何を
探しているのか
≪夢の中へ 歌詞より抜粋≫
----------------

井上陽水は決して、夢見心地に生きているわけではない。

「休む事も許されず 笑う事は止められて」と人生の厳しさを十分に理解している。

そういった人生の厳しさから人は答えを追い求めようとし、人々はストレスを抱えていくのではないだろうか。

答えを見つけ出す手段


----------------
探すのをやめた時
見つかる事も
よくある話で
踊りましょう夢の中へ
≪夢の中へ 歌詞より抜粋≫
----------------

「探すのをやめた時に答えが見つかる」

この一節を井上陽水は伝えたかったのではないだろうか。探すのを止めるのは決して現実逃避ではなく、答えを見つける手段なのだ。

そう、前出の歌詞で疑問に感じた「夢の中へ行くのは現実逃避ではないのか?」という答えはここにある。

「探し物(幸せ)は無理に追い求めるのではなく、自然体で引き寄せる」そうこの曲が教えてくれる。

「押してもダメなら引いてみる」井上陽水の生き方がこの曲に強く反映されているのだ。

井上陽水のような天才の真似はできないが、この曲から人生を楽しむ極意を授かれるはずだ。

TEXT:笹谷創

福岡県出身の歌手。また歌手だけでなく、シンガーソングライターや音楽プロデュースとしても活躍している。中学三年生の時にビートルズに熱中し、仲間と歌ったり、録音したりと地元ではとても有名なビートルズファンであった。その後、芸名をアンドレ・カンドレとしてCDを三枚リリース。しかし1972···

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