少し霧がかったような天性の歌声はリスナーの心を鷲掴みにします。歌う際の表現力の高さを知れば、藤原さくらが本格派なのは明らかです。
そんな彼女の憧れたアーティストはポール・マッカートニーさんだそうです。気になったアーティストのCDを今でも買う彼女は「音楽が好き」という純粋な気持ちを持ち続けています。
音楽の素養にアイドルのような可愛い容姿、魅力いっぱいの彼女に惹かれてしまいますね。本格派の彼女ではありますが、「可愛さ」を生かした楽曲も見事に歌いこなしています。その楽曲には大胆にも「かわいい」というタイトルが付けられているのです!
藤原さくらさんは、「かわいさ」という女性の永遠のテーマをどのように表現しているのでしょうか。
“あなたから「かわいい」って言ってほしかったの
それだけなの 話の流れでもなんでも良いから 触れてほしいの
気づいてほしくないのにやっぱり
気づいてよって思ってるの
あなたの優しいとこが好きなのに 一番嫌いよ”
藤原さくらは好きな人がいたときの気持ちを思い出しながら、この詞を書いたそうです。この彼女の素直な気持ちは特別なものではありません。「女性」のみなさまなら誰しもが抱いたことがあるはずです。
「優しいとこが好きなのに嫌い」「気づいてほしくないのに気づいてよと思ってる」これらの歌詞は女心の複雑さを見事に表していますね。女性の方は、共感する部分も多いのではないでしょうか。正直な気持ちを吐きだせば矛盾するのが恋なのかもしれませんね。
“そばにいるだけでもう十分だ何もいらないや
君がいるだけで明日を待っていたい こんなに愛しい
手がふれるだけでもう十分だ何もいらないや
君といるだけで何でも大丈夫だと思っているんだ”
恋をするとたくさんの気持ちに出会います。上記の歌詞に書かれているような「満足する心」も恋によって生まれてきますね。
「君さえいれば何もいらない」とは大胆な表現に思えますが、大好きな人とそばにいるだけで幸せと感じる気持ちは嘘ではありません。
「好きな人と上手くいっていると、未来に希望が湧いてくる」そんな女性の恋する心を「君がいるだけで明日を待っていたい」と知的に表現しています。
“ホントは全部ウソなんだけどね
あたしもっとワガママよ
だきしめてほしいってあたし…バカみたいね”
「ホント」「ウソ」「ワガママ」「バカ」といった言葉に注目をしてみましょう。簡単な言葉を用いつつカタカナで表すことにより、恋する女性の気持ちがよりリアルに迫ってきます。
とても明るい曲調に等身大の藤原さくらさんの気持ちが重なり「かわいい」は素敵な曲になっています。
同曲では恋する気持ちを素直に表現していると同時に、「そう思うんだから、仕方ないじゃない」という恋する女性の背中を押しているのですね。
彼女は決して「かわいい」だけではありません。歌を聴けばすぐにわかりますが、大人な魅力も十分に備えています。卓越した表現力を持っている藤原さくらが等身大で歌うからこそ、「かわいい」は恋する女性に多くの共感を呼ぶのです!