『ハーフ&ハーフ2』のこだわり!
──宜しくお願いします!今日のインタビューは都築さんと田村さんにもたくさんしゃべっていただきたいなと思っています!
モリナオフミ:それは無理です!
全員:(笑)
──今回のアルバム『ハーフ&ハーフ2』ということで、カバーとオリジナルは半分ずつ入ったアルバムの第2弾ですね。カバー曲を選考するポイントっていうのはなんだったんでしょうか?
モリナオフミ:前回は割とやってみたいやつっていうので選びました。僕は単純にSPEEDさんのファンで、『BODY&SOUL』をバンドでやったらどうなんだろうっていうところからどうしてもやりたくて。そういうのがほとんどだったんですけど、今回は僕が持っている年代別オリコン表っていうのを見てその中からリストアップした感じですね!
──メンバー皆さんで選ばれたんですか?
タケウチカズヒロ:そうですね、『君がいるだけで』とかは僕らじゃなくて社長兼プロデューサーの提案でしたね!
──『君がいるだけで』は特にモリさんの声に合っていると思います!
モリナオフミ:本当に米米CLUBさんは好きで、米米CLUBさんっぽいねって言われたことも本当にあるんですよ!1992年の曲なんで、小学生くらいの時によく歌っていた曲を20年くらいして歌えるっていうのが嬉しかったですね。
──オリジナル曲の方はライブでよく歌われている曲も。
モリナオフミ:そうですね!『やってらんねぇ』っていうバカみたいな曲と、『アイアイアイラブユー』と、『なんてファンタスティック』。
──曲順はどのようなことを考えて決められたんですか?
モリナオフミ:前回はカバーから始まったんですけど、今回はオリジナルから始めるっていうテーマでやってます。今のご時世いうてもデータ化されてるんで曲順とかあんまり関係ないって思われがちなんですけど、やっぱり僕たちは盤を作るとしたら流れで1枚のアルバムを聴いた時に1番良いものはどれだろうってすごく考えて、最終的にはファンに聞いちゃうっていう。
──おぉ、ファンの方に。
モリナオフミ:僕らツイキャスとか配信をよく配信するんですけど、事務所にもレコード会社にもメンバーにすら許可を取らずに「ファンのみんなと曲順を考えよう〜」って勝手にそんなことをやりました(笑)。
その中で、最初はやっぱアップテンポがいいかな〜とか、間に恋愛ものが来て、そこからまた明るくなっていって。っていう流れがいいねっていうことをみんなで考えて提出したものがそのまま通ったっていう感じですね!
──なるほど。
モリナオフミ:あと、曲間は一番心地がいい秒数ってことで全部違うんです。なかなか最近はCDを再生する機械って言うのも減ってきたんで、車で聴くときとか、曲間って言うのも味わってもらえたらなって。いらんこだわりですよ(笑)。
──かなり聴きこまれたんじゃないですか?
モリナオフミ:そうっすね〜。もう飽きてきましたね。
タケウチカズヒロ:僕はiTunesに入れて聴いてるんで曲間全部揃っちゃってますけどね。
──へぇ!iTunesは曲間揃うんですね!
タケウチカズヒロ:そうなんですよ〜。
モリナオフミ:なのでカーステレオとかコンポで聴くときに!せっかくCDで出すからMAXの状態にしたいっていう想いはもちろんあるじゃないですか。だから結構こだわって作るようにはしましたけどね、無視されるでしょうね。
タケウチカズヒロ:そんなことはないでしょ!
『やってらんねぇ』はモリの気持ちではなく緻密に計算された歌詞だった…
──『やってらんねぇ』って、どんなコンディションの時に生まれた曲なんですか??
モリナオフミ:(笑)!詞は全部僕が書くんですけど、これは曲も僕が書いたんですね、もともと「やってらんねぇな!」ってコイツ(タケウチ)がよく言ってたんですね、ライブ中とか。頭がおかしいんで、最後の曲らへんで狂っていろんな言葉を生み出すんですけど、あるライブでお客さんの反応がよくわかんないことになった時に「やってらんねぇな!お前らよぅ!」みたいなこと言い始めたんですよ。客商売としてやるべきじゃない行動…
全員:(笑)
モリナオフミ:それで「やってらんねぇな!」って曲があったら面白いなぁなんて話をしてたのが2〜3年前。
タケウチカズヒロ:そうですね!「やってらんねぇ!」っていうワンパンチで突き通す曲があったら面白いねっていうことを言ってたらモリくんが形にしてくれた感じですね!
モリナオフミ:今SNSの時代じゃないですか。ポジティブな動向よりネガティヴな動向の方が目につくというか。僕は申し訳ないですけど「やってらんねぇ!」って思うことが1個もないんですけど、世間の声っていうのは多いんですよね。「やってらんねぇ」と「乾杯」でエゴサーチしたら、「やってらんねぇ」の方が多かったんですよ。“あぁそうなんだ、そんなこといちいち書かなきゃいいのに”って思いながら。でも、それが世間の声なんだなって思ったら、それに寄り添えるような、ただストレスを吐き出すためだけの曲があってもいいんじゃないかと思ってライブ用に作った感じだよね?
タケウチカズヒロ:うん、みんなで「やってらんねぇ!」って叫びたかった。
モリナオフミ:今までのストレスを全部置いていけと。んで明日からなんか頑張れ!って作り始めたのがきっかけですね。だから僕のコンディションで書いたってよりは緻密に計算して書いた曲ですね。こういう大味の曲の方がよっぽど感情的じゃないっていう。…今面白い事言ったね?
大味の方が…ん、なんて言ったっけ?
田村優太:大丈夫、録ってあるから。
モリナオフミ:この曲ライブで初めて歌った時、初見のお客さんが2コーラス目からもう踊れたっていう。ヤッベェなこの曲!なんじゃなんじゃ!?ってなったよね。
あとは僕四国出身なんで、四国の音頭がいっぱい入ってるんですよ。野球拳は愛媛発祥で、Bメロの「チャンカランカチャンカランカ」は徳島の阿波踊りで。
都築聡二:(小声で)あぁ、そうなんだ〜。
モリナオフミ:本当は四国の音頭を全部入れたかったんですけど、香川とかなんもねぇし〜。河内よさこいの曲は別にあったんで野球拳をベースにして分かりやすいアレンジにしました!
全員:(笑)
──この曲時々良いこと言ってますよね…
モリナオフミ:言っちゃってますね〜、そこだけ僕の気持ちなんで!
──未来は結構おっかねぇって面白いフレーズだと思います。
モリナオフミ:人間って過去にも未来にも生きてなくて、ただ今ここで
何をしてるか何を想ってるかってことだけだと思うんで、未来は誰にもわからないんだよっていうことを言いたいんでしょうかぁ?どうです?
──(驚)!!
モリナオフミ:「隣の芝生はヤベー」っていうところも僕結構気に入ってるんですけど、人って人と比べるんですよね、それが気に食わなくて。お前はお前でやれやっていう考えなんで、毒を吐く意味も込めて書きました。でも生きてるのって辛いよねって(笑)。言うても最後だけは笑ってたいよねって。
──メロディーと歌詞は一緒に作られたんですか?
モリナオフミ:この「やってらんねぇ」っていうワードから作ったんでそこは同時でしたね。あとは適当にやりましたね。「アウト!セーフ!よよいのよい!」って言いたかっただけなんで(笑)。