1. これぞスピッツ流 人生の歩き方を歌った「春の歌」

これぞスピッツ流 人生の歩き方を歌った「春の歌」

毎年春が近づいてくると、つい口ずさんでしまう歌がある。 スピッツの「春の歌」だ。

2017年7月8日


この記事の目次
  1. ・UtaTen特別企画 『コラムで綴るスピッツ愛』
  2. ・スピッツ 最新情報
  3. ・リリース情報
  4. ・イベント情報
  5. ・スピッツ Profile

UtaTen特別企画 『コラムで綴るスピッツ愛』

歌詞検索・音楽メディアUtaTenでは、シングル・コレクション・アルバム『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』が7/5にリリースされるのを記念して、コラム特別企画を実施!UtaTenライターによる『コラムで綴るスピッツ愛』を7/3から短期集中連載。UtaTen自慢のコラムニスト・ライターが独自の解釈で、スピッツの曲に纏わるコラムをお届けします。





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“春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな 何処までも続くこの道を”
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未来への希望や愛に溢れた、このサビの歌詞が特に好きだ。あぁ、もうすぐ春が来る。

この曲を聴く度、口ずさむ度、心がパーっと明るくなるような、わくわくした気持ちになる。
けれども、この曲はただ単に春らしい、明るい希望に溢れただけの楽曲ではない。
サビの前後の歌詞を見てほしい。

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“重い足でぬかるむ道を来た
トゲのある藪をかき分けてきた
食べられそうな全てを食べた”

“長いトンネルをくぐり抜けた時
見慣れない色に包まれていった
実はまだ始まったとこだった”

“平気な顔でかなり無理してたこと
叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく”
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まるで絵本の中の主人公の動物や昆虫が、冒険しているようなタッチで描かれている歌詞だが、これはまさに人間の、人生の歩みを歌った歌詞なのだ。

歌詞の中の“ぬかるむ道”は、避けては通れない辛いことや苦しいことを、“トゲのある藪”は世間や社会、そして心を悩ます人間関係などを指し、“食べられそうな全てを食べた”とは、そういった経験を通して、学び、習得したということを意味しているのだと思う。
そしてこの“長いトンネル”こそ、まさしく人生そのものを指しているのだ。


様々なトラブルや障害物に幾度つまずこうとも、他人の心ない言葉に自身の心が傷だらけになろうとも、がむしゃらに突っ走って生きてきた。色々な経験をして学び、得るものもたくさんあった。長い暗闇から抜け出し、やっと眩しいゴールが見えたと思ったのに、自分はまだ人生という名のスタートラインに立ったばかりなのだと気づく。

どんなに辛い時でも無理して笑って、言いたいことも言わず、自分というものを殺して生きていた。朝の光だけが、唯一ぼろぼろになった心を癒してくれた。


人生は辛いことや悲しいこと、嬉しいことや楽しいことの繰り返し。人の一生を長い目で見れば、辛いことも楽しいことも、みんな平等に訪れると言う人もいるけれど、でも人生って辛いことや、苦しいこと、悲しいことの方が多いような気がする。
この歌詞のように辛くて苦しい時期が、まるで終わりのないトンネルのように長く続くこともあるだろう。
そんな時どうしたらいいか?

この歌詞の中にさりげなくそのヒントが隠されている

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“「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた
心 今放て”

“忘れかけた 本当は忘れたくない
君の名をなぞる”
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何事にも無関心でやさぐれた心なんて今すぐ解き放つんだ。何があってもいじけたり、腐ったりしたらいけない。
自分の心に嘘をつかず、素直に生きて。愛しい人を思い浮かべて、前に進むんだ。

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“春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな 何処までも続くこの道を”
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寒くて辛い冬を越えたら、愛と希望に満ち溢れた暖かい春がやって来る。人生もそれと同じ。何処までも続くこの道を何があっても歩き続けるのだ、と。

明るく爽やかで、疾走感のある曲調のせいか、人生というヘビーなテーマを歌っているのに、暗さや重さを感じさせるような部分が全くない。また、深いメッセージが歌詞に組み込まれているにも関わらず、ボーカル草野の絵本を開いたような世界観の歌詞により、メッセージ性の強さが前面に出ていないため、押しつけがましくなく、メロディーと共に歌詞のメッセージが心にすーっと馴染んでいくのだ。


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“春の歌 愛と希望より前に響く
聞こえるか? 遠い空に映る君にも”
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遠く離れて暮らす家族へ、友人へ、そして愛しい恋人へ。君にも届いているだろうか?

聞こえているだろうか?
この愛と希望に満ち溢れた「春の歌」が。

この曲を聴くと、まるで古くからの友人や幼なじみから送られたエールのような、親近感と懐かしい気持ちで胸がいっぱいになるのは、遠い空の下からあなたのことを想い、心の中でそっと呼び掛ける、そんな愛と希望と優しさに溢れた歌詞のせいだろう。


この「春の歌」は、もともと2005年1月に発売されたアルバム「スーベニア」に収録されていた楽曲だったのだが、CM曲としてタイアップが決まり、急遽シングルカットされ、同年4月に発売された。

毎年春になると色んな気持ちでこの曲を聴き、口ずさんできたが、発売から12年も経っていたとは、驚きだ。


スピッツが結成されて今年で30年。彼らがスピッツを結成した年に生まれた私も30歳になった。
小学生の頃に、爽やかで、でもちょっと個性的なお兄さん達が紡ぐ「チェリー」や「ロビンソン」などの楽曲を、テレビやラジオで流れる度に一緒に口ずさんだ。今でもCMなどで当時の楽曲が流れると、懐かしい気持ちに駆られる。


どんなに時が経っても、スピッツの楽曲が色褪せることはない。
それはきっと彼らの楽曲が、いつの時代を生きる人々の心にもさりげなく、時に旧友のように、時に家族のように、優しくそっと寄り添ってくれるような、そんな愛のある温もりに溢れているからだろう。

スピッツの楽曲は、これからもたくさんの人々の心の中で響き続け、愛されていくに違いない


TEXT:中村友紀


スピッツ 最新情報

リリース情報

2017年7月5日発売 
シングル・コレクション・アルバム
『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』


品番:UPCH-7329/31 / 価格¥3,900+税
【DISC 1】CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection

1..ヒバリのこころ
2. 夏の魔物
3魔女旅に出る
4.惑星のかけら
5.日なたの窓に憧れて
6.裸のままで
7.君が思い出になる前に
8.空も飛べるはず
9.青い車
10.スパイダー
11.ロビンソン
12.涙がキラリ☆
13.チェリー
14.渚
15.スカーレット

【DISC 2】
CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection

1.夢じゃない
2.運命の人
3.冷たい頬
4.楓
5.流れ星
6.ホタル
7.メモリーズ
8.遥か
9.夢追い虫
10.さわって・変わって
11.ハネモノ
12.水色の街
13.スターゲイザー
14.正夢
15.春の歌

【DISC 3】
CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection

1.魔法のコトバ
2.ルキンフォー
3.群青
4.若葉
5.君は太陽
6.つぐみ
7.シロクマ
8.タイム・トラベル
9.さらさら
10.愛のことば-2014mix-
11.雪風
12.みなと
13.ヘビーメロウ 
14.歌ウサギ (映画「先生!」主題歌)
15.1987→ 

イベント情報

SPITZ30th×ロックロックこんにちは!×Central67
SPITZEXPO2017
【開催期間】2017年10月3日(火)〜10月8日(日)  6日間
      平日 12:00〜20:00(最終入場19:30)
      ※10月5日(木)のみ 12:00〜19:00(最終入場18:30)
      土曜日 10:00〜20:00(最終入場19:30)
      日曜日 10:00〜18:30(最終入場18:00)

【会場】PINEBROOKLYN(パインブルックリン) http://pinebrooklyn.com/
【住所】〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島1丁目2-35
【入場料】


※日付指定券での販売となります。ご希望のお日にちのチケットをご購入ください。
※ご購入のお日にちお1人様1回限り有効。
※小学生以下は無料です。
※高・中学生券をご購入の方は、当日学生証の提示が必要です。
※ご購入されたお日にちでのご来場が出来なくなった場合、当日券窓口にて当日券との差額をお支払い頂ければ、他の日程でご入場いただくことが可能です。
ただし、前売券で売り切れた場合、当日券の販売が予定枚数に達した場合はご入場頂けない場合がございます。予めご了承ください。

【展示内容】
・ 14thアルバム『小さな生き物』のジャケットで使用されたリリエンタールグライダー、15thアルバム『醒めない』のジャケットで使用されたモニャモニャ(どちらも関西初上陸!)を始めとしたCDジャケットにまつわる制作物、ツアーで実際に使われたセットの一部や楽器、印象に残る衣装やグッズ、貴重な未公開写真等
・ 「ロックロックこんにちは!」出演者衣装・小道具&世界初公開のダイジェスト映像上映
・ 木村豊(Central67)ディレクション・スピッツCDジャケットのアザーカット写真やアイデアスケッチ等

※展示物は変更となる場合がございます。

【チケット発売情報】
◆仮面チャウダー会員先行受付
受付日程:2017年8月24日(木)12:00~8月27日(日)23:59
仮面チャウダー会員先行特典有り(オリジナルA5クリアファイルを当日プレゼント)
お申し込みには会員登録(無料)が必要になります

◆一般発売:2017年9月2日(土)10:00
販売場所 イープラス

【特設HP】http://www.plumchowder.com/expo/17/
【問い合わせ】プラムチャウダー 06-6357-6969(平日12:00〜18:00)

スピッツ Profile

草野マサムネ(Vo/Gt)、三輪テツヤ(Gt)、 田村明浩(B)、﨑山龍男(Dr)の4人組ロックバンド。
1987年結成。1991年3月シングル『ヒバリのこころ』、アルバム『スピッツ』でメジャーデビュー後、1995年リリースの11thシングル『ロビンソン』、6thアルバム『ハチミツ』のヒットを機に、多くのファンを獲得。
以後、楽曲制作はもちろん、日本国内をくまなく廻る全国ツアーや自らオーガナイズするイベント開催など、マイペースな活動を継続している。
最新オリジナルアルバム『醒めない』

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