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1年8か月ぶりとなる5thアルバム『変身』には吉田山田の生き様が詰まっていた?【インタビュー】

11月1日にNEWアルバム『変身』をリリースした吉田山田にインタビューさせていただきました! 特徴的なタイトルも多い今回のアルバムで、何故作ったのか、どうやって作ったのか、余すところなく聞いてきましたので、長編インタビューを最後までご覧ください!

公開日:2017年11月1日 更新日:2017年11月1日

Interview

愛香


この記事の目次
  1. ・今回のアルバム『変身』のテーマ
  2. ・ヒーロー感ばりばりの「HENSHIN」
  3. ・今回のアルバムの特徴
  4. ・入場で使いたい結婚ソング『宝物』
  5. ・吉田山田"っぽくない"曲『YES!!!』
  6. ・どうして作られたの?『しっこ』(笑)
  7. ・最後に一言
  8. ・プレゼント応募について
  9. ・吉田山田 最新情報
  10. ・リリース情報
  11. ・番組情報
  12. ・ライブ情報
  13. ・ツアー情報
  14. ・吉田山田 Profile

今回のアルバム『変身』のテーマ



──お願いします。ズバリ今回のアルバムのテーマから伺ってよろしいですか?

吉田:今回テーマがよく表れているのが、このジャケット写真です。
撮影でデザイナーさんといろいろ話をした時に、「『変身』っていうことなので、2人が生まれ変わってキリっとした表情でっていうのはどうですか?」っていう提案を受けたんですけど、「いやちょっと違うんです」と。イメージとしては、変身後の完成された姿じゃなくて、今まさに変わろうとしている最中なんです。
最初は、できれば僕らが変わってかっこいい姿を皆さんに見せられたらなぁと思っていたんですけど、もちろんこのアルバムの発売の時期とかもありで。その変わりゆく、まさに今変わっているという状況を皆さんにお見せするのもひとつの芸術だな、と。
完成されたものじゃなくて、本当に心の中が右にいったり左にいったり浮いたり沈んだりしているその状況を、そのまま聴いてもらう。それぐらい何か、トライするっていうことは失敗もあるし、それも含めて、吉田山田の生き様が、今回はちゃんと詰まっていると思います。


──この時期に、そういったテーマでアルバムを出そうとなったのには、何かお2人の変化というか、心情が反映されたんですかね。


山田:一番は、もうすぐデビュー8周年なんですけど、“10周年にこういう2人でいよう”っていう話をした時に、今のままじゃ全然ダメだねって気付いたところからですかね。
今まであまり目標を持たずに、とにかく今ある最高のものを作っていくっていう進み方をしたんですけど、初めてと言っていいぐらいの目標を作ったんですよね。そこから次第に変わっていった、このままじゃダメだって。


──新曲のテイストに関して、共通点が各々ある気がするなぁって思いました。寝ている時に観る“夢”っていうのは山田さんがずっと共通して持っているテーマかもしれないんですけど、そう言った夢感だったり、シャープとかフラットとかの半音が、今まで以上に目立って使われているというような。音の面で何か意識されたことはありますか。

吉田:すごく実験的な部分が今回のアルバムは多くて、結構今までよりもエンジニアさんだったりアレンジャーさんと密に話をする機会が多かったです。
例えばここのミッドを上げるとこんな感じ、ミッドを抑えるとこんな感じって、直に聴き比べをして、それを聴いた時の自分達の心の中に沸き上がる感情っていうのが、本当に少しなんですけど、違うんですよ。このコードをメジャーにするかセブンスにするかっていうすごく些細な差でも少しの感情の差があるので、それによって出てくる歌詞も変わるし、その辺にすごくこだわりましたね。


──なるほど。

吉田:今まではどちらかというと、もうちょっとざっくりした、わかりやすい部分、歌詞はこっちの方が伝わりやすいんじゃないかとか、というところにどちらかというと重きを置いていたんですけど、それよりもミュージシャンとして自分たちがどちらをどう感じるかっていうのを理解しようと思って。それってプロの人達からしたら結構手間なんですよ。そんなのわかるだろうって思うところなんですけど、もうそこは「お任せします」じゃなくて、「僕らにわからせてください」っていうところで、かなりこだわって。それがどこまで伝わるかわからないけど、やっぱりその僕らの手仕事の部分が、結果的には振り返った時にちゃんと残っていくなぁと思うので。そこはね、結構こだわりました。


──結構、今まで以上に時間がかかったんですかね、制作には。

吉田:うん。初心者みたいだった。


──なるほどなるほど。


吉田:だからそういう意味ではすごく初心にかえって、知ったかぶりしないで。長年やっているエンジニアさんだったらこっちを選ぶけど、「何となく僕らこっちの方が気持ちいいんだけど何でですかねぇ」みたいな。いやそれはまだちょっと耳のこの部分が素人だからだよ、とか。その人が信頼を置ける人じゃないと、まずその言葉を信じられないから、まずその信頼関係ができていって、なるほどなぁみたいなことが多かったです、今回の制作は。


──すごい、楽しそうですね。収録曲は春とか冬とか、いろんな季節がごちゃまぜになっていたりして、そこら辺に関してはあまりこだわりなく、できたものを詰めていくっていう感じでいったんですかね。

山田:そうですね、季節感はそこまでこだわってなかったですけど。何かこう、例えばこのアルバムの中で3年前くらいからもう原型があった曲もあって、最新曲ばかり並べたわけではないんですけど、結果的に自分達がチョイスした曲は、自分の内面を映し出しているような作品が多いなっていう風に、途中気付きましたね。自然と、この曲、この曲がいいねって並んでいくうちに、そういう曲が残った。

例えば応援歌、いろんな形の応援歌があると思うんですけど、誰かに届けたいっていうものよりも、言ってしまえばあまり人には見せたくなかったり、恥ずかしかったり、弱かったり、そういう部分をちゃんと表現したいんだなぁって、自分達の中で。それが多分、変身のための第一歩じゃないですけど、全部さらけ出して次に行きたいんだなって、思いましたね。

ヒーロー感ばりばりの「HENSHIN」

──話を聞くと、確かにそうですね。では、そんな曲たちについて聞いていきたいと思います。まずは「HENSHIN」。これをローマ字にしたのは何かヒーロー感が出るからですかね(笑)


吉田:あはは!ヒーロー感出てます?(笑)


──ヒーロー感出てます(笑)

山田:「HE」でヒーローのヒーだよね。

吉田:あ~、なるほどね。


──だからかな?なんですかね(笑)

山田:「CASSHERN!」みたいなね。

吉田:あはは!
でも、何となく言っていることはわかります。でもそこは絶対ローマ字がいいっていう風に思っていたわけではなくて、僕は普通の漢字の「変身」で最初デモを出していたんですけど、マネージャーが曲順を決める時にローマ字のまま書いてきて、それいいなぁと思って(笑)。


──(笑)!

吉田:「変身」っていう漢字のタイトルなんですけど、アルバムのタイトルは。それを代表する1曲ではあるんだけど、そのものずばり漢字にするよりも、やっぱり11曲ないし12曲の、本当にピースから成っているアルバムだから。その1曲が担うというよりも、本当にプロローグとして、という意味を込めて、ローマ字いいねってなったんですけど。


──この曲、歌詞が少なくてビックリしました。しかも始まりにセリフが入るじゃないですか。「街」の歌詞の冒頭のように、絶望感みたいなものに襲われるのかと思っていたんですけど、最終的に曲の最後で答えが出るじゃないですか。あ、そういう歌だったのねって驚きも。

2人:あ~!


──なかなか冒頭のセリフを聞き取るの大変だったんですけど、リスナーの方にはちゃんとそこまで聴いて欲しいとか逆に聞き流して欲しいとか隠れた要望はあるんですかね?


吉田:今回のアルバム全体的に言えるんですけど、この曲は特に、すごくわがままなんですよ。ちょっと不親切というか。こういう気持ちで聴いて欲しいっていう気持ちを、なるべく抑えて、今自分はこういう表現したいと。
このセリフはフランツ・カフカの「変身」っていう小説の一節なんですけど、僕がそれを学生時代から好きだったんですよ。それで、まさに今僕らが変わっていくっていうところと掛けて、フランツ・カフカの「変身」の一節を使いました。そんなのわかる人が多くないのもわかっているんですよ。今までだったら、わかりづらいからやめようと。でも今回はそうじゃなくて、わかろうがわかるまいが、今表現したいのはこれ!っていうのを、1回吐き出さないと、ちゃんと僕らの心の中がクリアにならない。っていうところが大きなテーマとしてあったので、感じる人は感じるし。


──理性抜きに感性だけで作られたような。

吉田:ちゃんとそれを冷静に見て、あまりにもわかりづらい、むしろ作品としてそんなにかっこよくないっていう場合はやめますけど、作品として成り立っているのであれば、それでいいんじゃないって言えるチームワークもあったので、大丈夫かなっていう思いも今までの作品より強いですね。ちゃんとわかるかなっていうか、そのものずばりこれはフランツ・カフカだっていうこと自体がわかってもらえなくても伝わる内容にはなっているので。冒険しましたね、そういう意味では。


──ちなみにどの部分が引用ですか?

吉田:冒頭の「ある朝、グレゴール・ザムザが」(「HENSHIN」の歌詞にはない、セリフの部分)


──なるほど、なるほど。グレゴール・ザムザですか?

吉田:うん。


──そこが聞き取れなかった(笑)

吉田:有名な一節なんです。自分が巨大な虫に変わっているのを発見したっていうのが、その「変身」っていう小説の有名な冒頭の一節なんですけど。これがちょっとでも引っかかって、例えば「グレゴール・ザムザ」を検索したら、一発で出てくるので、ひと手間加えるとより味わえる曲かなっていう。



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