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【インタビュー】本当の意味で“心に寄り添う曲”とはこのことだった。メジャーデビューを果たした実力派バンド、アンテナにロングインタビュー! (1/4)

“ニューレトロ”をテーマに掲げ2010年に仙台市で結成されたバンド、アンテナが10月18日1stミニアルバム『モーンガータ』でメジャーデビュー。 日常に溶け込み背中を支えてくれるような彼らのサウンドや歌詞はきっといつの間にかあなたの隣にも。

アンテナプロフィールと、夜の始まり『アルコール3%』

──初めに皆さんに自己紹介をお願いします!

Vo.渡辺諒(以下、渡辺):ヴォーカルの渡辺諒です。

Dr.本田尚史(以下、本田):ドラムの本田尚史です、よろしくお願いします。

Gt.池田晃一(以下、池田):ギターの池田晃一です、よろしくお願いします。

Ba.鈴木克弘(以下、鈴木):ベースの鈴木克弘です、よろしうお願いします。


──楽器隊の皆さんもコーラスに入られるんですよね?

渡辺:そうですね、全員コーラスに入ってもらっています。


──渡辺さんと池田さんはキーボードも担当されるとか。

渡辺:そうですね、俺のはオルガンで、ギターはシンセで細かいところまで弾いてくれます。


──ライブがどんな感じなのかすごく気になります!

渡辺:是非一回見に来てください!


──結成は7年目でメジャーデビューとなりましたが、メジャーシーンでやりたいことや今掲げている目標は?


渡辺:自分たちの気持ち的には何か変わったりっていうことはそんなにないんですけど、関わる人が増えたりする分自分たちの音楽を評価してくれる場所がどんどん増えてくるというか、音源が流れる場所にしてもライブをする場所にしても、与えられる場所が増えてくるので、その時に自分たちの力を思い切り出して、身になっていくように常に挑戦するっていう気持ちは膨らませていきたいなと思います。


──聴く人の層が広がったり、アンテナを全く知らなかった人の耳に触れる機会もあるかと思いますが、そういった意味で曲作りに変化はありましたか?

渡辺:うちらはライブとかフェスでみんなと一緒にワァーッとやるタイプではないので、どこまで聴く人の日常に溶け込めるかっていうところの音楽だと思っていて、曲作りで何かを変えようっていうよりは自分たちの本質をより深く高めてあげられるっていう意識は上がりましたね。


──なるほど。アーティスト写真もなかなか印象的ですが、アンテナさんのバンドとしての特徴が表れているような?

渡辺:そうですね、バンドのコンセプトとして“ニューレトロ”っていうのを掲げているのでそのアー写がクラシックカーを借りて海外っぽいところで撮っています。昔のクラシックカーに乗っているのに現代っぽいiPadとかのアイテムを持っているっていう、古いものと新しいものの融合をアー写でも表現したかったです。


──このアイデアも皆さんの方から?

渡辺:そうですね、こういうことをしたいっていうのをスタフチームに投げかけて、スタッフチームが形にしてくれたていう形ですね!


──作詞と作曲はどなたが?

渡辺:渡辺がやっています!


──歌詞や曲に触れて、アンテナさんの曲が生まれるきっかけがとても気になりました。

渡辺:普通に日常生活をしていて嬉しかったりムカついたり悲しかったり、瞬間のことをなるべく覚えておくようにしていて、自分の感情が動いた瞬間のことを歌にします。
お酒飲んでて悲しい気持ちになったらお酒の曲を書いてみたり、自分の気持ちを代弁してくれるモノっていうのを探すようにしています。


──ストレートに感情を言葉にするっていうよりはニュアンスっぽい言い回しをされているのもそういうところなんですかね。

渡辺:そうですね。


──収録曲の『アルコール 3%』はまさにそのお酒を飲んでいる時に生まれた曲なんですね!アルコール度数3%のお酒を飲まれるんですか?

渡辺:多分初めて飲むお酒って、ジュースみたいなお酒でも“これがお酒か”って飲むわけじゃないですか、大人になってお酒を飲めるようになっていくと“こんなのジュースじゃん”ってだんだん飲まなくなっていったりすると思うんですけど、その“ジュース”を飲んだ時に身体が疲れていたりするとちょっと酔っ払っちゃったりもするし、自分って大人になれているようでなれていなかったりするのかなっていうことを考えることがあって、そういう時に書いた曲ですね。



──3%のお酒からそういう考えに至って曲が生まれるって素晴らしいですね!

全員:(笑)

渡辺:そういうことが全曲通してあると思います。


──日常生活のすべての瞬間に曲のきっかけがあるってことはそれだけ常に、それこそ“アンテナ”を張っていらっしゃるんですね。(ドヤ!笑)

渡辺:そうですね、あとはバンド的に、誰かの背中をドンと押してあげるっていうより誰かの背中を支えながら寄り添っていたいっていうコンセプトもあるので、なるべく歌詞を見たときに自分もその世界にいるような錯覚をさせられるところまでいけないと背中を支えられなくなっちゃうと思ってて。
人の演劇を観ている感覚だと背中を支えられている感覚がしなくなっちゃうと思うんで、聴く人がなるべく感情移入できるように、みんなが経験していて共感できるような、より日常的なものをきっかけに自分の気持ちを載せるようにしています。


──曲と歌詞って同時に作られるんですか?

渡辺:一緒に出てくることもあるし、どっちかから先に出てくることもあるのでその都度曲によってですね。


──『アルコール3%』をインタールドからの歌詞が入る曲としては1曲目になりますが、この順番に入れてきた意図が何かあるんですか?

渡辺:今作は夜の話をテーマにしていて、最後の曲『ぼやけた朝陽』で「朝を迎えよう」って終わってるんです。逆に『アルコール3%』は「今日も疲れたなあ」って夜の始まりを書いているので最初に持ってきました。


──曲順が時間軸とリンクしているんですね。

渡辺:そうですね!


──アレンジはみなさんでされるんですか?

渡辺:基本的には居ればデモテープ作ってみんなに投げて、一回俺の頭の中のものをみんなで表現してみて、ちょっとずつ微調整をしていくっていう感じですね。


──楽器隊のみなさんはどういったところで主張していこうっていうところはあるんですか?


鈴木:あんまり元のデモから外れたことはやろうと思っていなくて、本当に彼の頭の中のものを1回再現するのが1歩目で、打ち込みで入ってる音を生でやってみたらどうなるか、人間味を出したほうがいいのか、出さないほうがいいのかっていうところを含めて調節していきますね。


──『アルコール3%』に関してはいかがでしたか?

鈴木:最初のドラムとかは打ち込みじゃ作りづらそうなフレーズが入ってるかなって思いますね。

本田:ものによっては一定の音が鳴ってる機械感の中でも機械には出せないような強弱とかニュアンスで人間味を押し出すっていうところは意識しました。

池田:俺は曲を通してずっと同じフレーズが続くんですけど、作った本人はどう思っているかわかんないんですけど、後半のサビだけちょっと展開を入れたりしてます。展開してるって思われないくらいの最小限の動きで、なんとなく飽きなくなればいいなと思ったりして。

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2011年宮城県仙台市で結成。 インディーズ時代に4枚のミニアルバムと5枚のシングルを発表。 2017年10月 1st mini Album「モーンガータ」でメジャーデビュー。 同作品は「第10回CDショップ大賞2018」の「東北ブロック賞」を受賞。 2018年4月、Vocal 渡辺諒の療養にともない、バンドは···

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