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【インタビュー】本当の意味で“心に寄り添う曲”とはこのことだった。メジャーデビューを果たした実力派バンド、アンテナにロングインタビュー! (4/4)


タイトル曲『モーンガータ』



──モーンガータという曲のタイトルの意味を教えてください。

渡辺:翻訳はできない言葉なんですけど、直訳すると、水面に映る道のように光る月明かりっていう意味です。


──モーンガータっていう言葉との出会いってなんだったんですか?

渡辺:最初はぜんぜん違うタイトルだったんですけど、この曲を今回のアルバムのリード曲いんしようってなった時にもっと人を引きつけられるようなタイトルがあるんじゃないかっていう話になって、いろんな言葉を探している中で出会いました。歌詞の中の意味合いとも結びつきそうだなって思って提案したらそのまま決まりました。


──意外と後付けだったんですね。

渡辺:そうですね、最初はライブハウスの明かりとか、ライブハウスで歌ってる自分たちをイメージして“明かり”っていうシンプルなタイトルだったんですけど、もっと規模を大きくしてもいいんじゃないかっていう話になったので、自分たちの場所をライブハウスに限定しないで、ライブハウスをずっと通り越して、みんなが目にできる月っていうものまでゲン担ぎの意味も込めて行ってみました。



情けなさ全開で朝を迎える『ぼやけた朝陽』

──この曲が一番情けなさとか女々しさも全開にさらけ出している気がします。

渡辺:そうですね、朝ってみんなが頑張りましょう!って思ったり言われたりするのが世間一般だと思うんですけど、夜が終わって朝を迎えることとか誰かとの関係が終わるっていうのも、新しい何かが始まるっていうことの裏返しでもあるので、終わりの始まりとして捉えた時に、誰もが思う朝の迎え方じゃなくても自分の中でも受け入れてあげられるってことは“進んでみます”っていう意思表示でもあるのかなって。違った目線からの朝の迎え方を書くのはギャップとしてやりたかったことですね、なのでこれも『無口なブランコ』と似て爽やかでアップテンポなテイストになってます。


──曲の終わりの方では「明け方過ぎに一人で見てた 朝陽みたいにぼやけたあなたと」とそのあとの「ぼやけた朝陽に照らされたこと」というフレーズでちょっとしたトリックを使われていますね。国語の勉強をしているみたいな(笑)。



渡辺:はい、朝陽とあなたが比較対象になっています。このフレーズに限らないんですけど、なるべく歌詞の世界に入り込んでもらいたいので“僕”とか“私”っていうワードはあまり使いたくなくて。省けるところは省こうとしてるんです。“君”っていう言い方をしちゃうと男の人が女の人に言っているような結びつきがJ-POPで多いのでそういうイメージになっちゃうじゃないですか、なので最近はずっと“あなた”っていう言い方をしてるんです。


pick up phrase

──歌詞のある6曲の中から、皆さんのいちばん好きなフレーズをご紹介頂きたいです!


渡辺:俺はやっぱり『呼吸を止めないで』の最後の「孤独だった あなたの呼吸を止めてあげるよ」ですね。あと、そこともちょっと似ているんですけど『モーンガータ』の「僕とあなたも終わらないのさ」っていうサビの最後のワードも好きです。これからもずっと続いていきますようにっていう気持ちは、自分たちがこれからも音楽を通して誰かと結びついていたいっていう気持ちも乗っかってくるので。


──それらのフレーズが出てきた瞬間ってやっぱり“よっしゃ!”みたいな感覚なんですか?

渡辺:『呼吸を止めないで』なんかは気持ちよかったですね。でもあんまりそういうことって多くなくて、自分の中でよくできたなって思っても、もっと何かないかなってずっと考え続けちゃうので、どっかで「もうそれでいいよ」って言ってくれる人がいないと満足しちゃうのが怖いっていう気持ちがもしかしたらあるのかもしれないです。満足しちゃったらそこで終わっちゃうと思うので、常に飢えて色んなものを探していたいです。


──おぉ〜。ありがとうございました。皆さんはいかがですか?

池田:『モーンガータ』の2サビの「遠回りしていても それも歩み」っていうフレーズと、そのあとの「今 目にしてるのが その全てだ」っていうところが好きです。


──そこを選ばれた理由は?


池田:このサビ全部が好きなんですけど、「間違ったことなら数え切れずあって」ってあるように、間違いなくいろいろ間違ってきたし、そういったものの積み重ねであるとは信じているじゃないですか、人って。それをちゃんと言ってくれているし、それだけじゃなく「なんて時には嘘くさいけど」っていうところで崩すところも好きです。その結果が今目の前にある全てだっていう言葉に説得力がありますよね、結局自分ができることしかできないし、自分が見えるものしか見えないし、感じられることしか感じられないし、っていうことを自分もよく考えるのでそこを上手く言葉にしてくれているから一番好きなフレーズですね。


──綺麗事のように言わないから素直にこのフレーズが入ってきますよね。

池田:そうですね!「なんて時には嘘くさいけど」って一回崩すところが良いんですよ!


──そうですね!ありがとうございます。鈴木さんはいかがですか?

鈴木:僕は『アルコール3%』の「これでいいのさ ちょうどいいのさ」ですかね。本当にそうだと思うんですよね、“これでいいのさ”ってすごい丁度いいと思うんです。小さいころ先生とかに「これでいい、じゃなくて、これがいいっていうところまで自分の意見をまとめて言葉を発しなさい」っていうようなことの道徳の授業がめちゃめちゃ嫌いで、人の意見聞いてから意見が変わるのも全然ありだと思うんですよね、“これでいい”って一回提出しないと発展しないというか、そこから頑張るっていうところが丁度いいと思います。だからこのフレーズが好きです。


本田:僕は『アルコール3%』のサビも好きなんですけど、『モーンガータ』の落ちサビの「暗闇を駆け抜け遊ぶ子供達 会社に残って働く人 腹を空かせてる野良犬たち それぞれがそれで良くて」ってとこが、最初にデモをもらった時からこのフレーズが耳に残っていて、頑張れとか、頑張ろうってことじゃなくて「それぞれがそれで良くて」って全肯定してくれている感じが好きですね。

渡辺:SNSとかでもそうなんですけど、外野に対して反応することが多すぎる。それぞれの世界でやらないといけない役割があって、それを頑張ることに一生懸命になるから辛いこともあるし、それぞれが守るべきものと向き合うことが人と人との関わりなのに、他の人のことを悪い意味で気にしすぎてる人が多くて。本来自分がやるべきことにもっと目を向けられるのにって思うんですよね。このフレーズも、そこに気がついて欲しいなっていう僕の願望なんです。


──単なる情景描写じゃなかったんですね。

渡辺:そうですね、SNSでどうとかって具体的に言ってしまうと押し付けがましくなっちゃうから、こういう言い方をしています。聴いてくれた人がそれぞれ考えてもらって、無駄なことに時間を費やすより、大事にできるものを大事にして欲しいなっていう願いです。


最後に

──ありがとうございました。最後に、ここまでインタビューを見てくれた皆さんに一言お願いします。

渡辺:10年20年先まで、一生をかけて聴いてもらえる音楽と、自分が好きなものや大事にしたいものをちゃんと大事にするためのきっかけになればいいなと思っているので、これからも音楽を通してリスナーさんとはそういう関係でありたいなって思っています。



Photo 片山拓

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2011年宮城県仙台市で結成。 インディーズ時代に4枚のミニアルバムと5枚のシングルを発表。 2017年10月 1st mini Album「モーンガータ」でメジャーデビュー。 同作品は「第10回CDショップ大賞2018」の「東北ブロック賞」を受賞。 2018年4月、Vocal 渡辺諒の療養にともない、バンドは···

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