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モン吉、ソロアルバム「モン吉2」に込められた地元と家族への愛とは!?【インタビュー】 (1/2)

元FUNKY MONKEY BABYSのメンバーだったモン吉が、昨年よりソロ活動をスタート。昨年8月には、1st ソロアルバム『モン吉1』をリリースした。 あれから1年4ヶ月、モン吉は12月13日に2ndソロアルバム『モン吉2』を発売する。中には、アルバム推し曲一般投票を元に選出された『茜空』『RINNE』『Dear Mama』を筆頭に、地元八王子の大先輩“KICK THE CAN CREW”のLITTLEとコラボレートした『八王子〜地元愛の賛歌~feat.LITTLE(KICK THE CAN CREW)』や、かりゆし58の前川真悟を迎えた『愛の花feat.前川真悟(かりゆし58)』なども収録。このアルバムの魅力を、さっそく紐解こう。

子供にアルバムを聴かせた時の反応は、本当に嬉しかったです。

──2ndアルバム『モン吉2』、モン吉さんの心模様と言えば良いでしょうか、人に対する愛情や温かみがとても伝わるアルバムだなと感じました。どんな狙いを持って作り始めたのでしょうか?


モン吉:僕の場合、生まれる1曲1曲にしっかりと想いを詰めながら作っては、その曲を収録した形がアルバムとして形作られるように、何時もコンセプトを決めずに制作しているんですけど。2ndアルバム『モン吉2』へ向け4-5曲ほど作りあげた頃に、全体的にラブソングばかりになっていたことから、途中から「ラブソングを中心にしたアルバムに仕上げても面白いかな」と思い始めました。

──モン吉さんの場合、ラブソングと言っても、広い意味で「人への愛」を歌にしていません?

モン吉:そうですね。前までだったら好きな人へとか別れて悲しいなど、そういう視点でのラブソングばかりだったんですけど。今回のアルバムを作りながら、自分でも「いろんなラブソングの形があるなぁ」と感じていました。

──それは、日々の暮らしに変化が生まれたことも大きい理由なのでしょうか?

モン吉:やはり、子供が生まれたことが大きいと思いますね。以前は、ラブソングばかりのアルバムにはどこか抵抗も感じていたのですが、子供が気持ち良く聞いてくれるアルバムであるなら、それでもぜんぜん構わないと思って本作を作っていましたからね。

──結婚もそうかも知れませんが、子供が生まれたことで環境はもちろん、モン吉さん自身の意識や考え方にもいろんな変化を与えたんでしょうね。

モン吉:結果、そうなりましたねぇ。身近なものが一番大事だなと改めて気づかされたし、前までだったらエッジの効いた曲を強く求めていく性格だったんですけど、今はそういうこだわりもなくなって。「子供が泣かないで聞いてくれる」というのかな、「気持ち良く聞いてくれるアルバムがいいなぁ」と思いながら、このアルバムを作っていましたからね。

──お子さんは今、何歳なんですか?

モン吉:2歳になったばかりです。

──アルバムを聴かせたとき、どんな反応でした?

モン吉:アルバムを聴かせたら、楽しそうに踊ってくれたり、まだまだ単語単語の言葉ですけど、それでも「すごーい!!」と言ってくれたり。その反応は、本当に嬉しかったです。


改めて、近くに居てくれている人たちの大切さを再認識しています



──アルバム『モン吉2』は、家族や仲間など、身近な人たちの大切さへ視点を向けた歌が多いなとも感じました。

モン吉:地元の仲間たちとは今でも一緒に遊んでいますし、たまに一緒に楽曲を作ったりもしている間柄ですからね。それこそ20年来の付き合いの仲間も多いように、そこへ視点が向くのも自然なことというか、とくに意識せずとも書いていた面はありました。

──そうか、モン吉さんは今も…。

モン吉:八王子をベースに生活をしているように、昔から何も変わらない関係がそこにはありますね。だから、日々の暮らしの中で思っていることを書くとそうなるし。それこそが、一番素直な感情を記す歌になっていくことですからね。

──その想いが、いろんな「あなた」への想いを綴った歌になったわけだ。

モン吉:もともと、そういうところを大事に表現してゆくタイプっちゃタイプなんですけど。改めてこの歳になり、ずっと遊んでくれている仲間に対しての想いを綴った歌はもちろん、子供が生まれたことで感じる気持ちがあったからこそ生まれた歌や、子供が出来たことで奥さんのことを違う視点で見れた歌だったりなど、今までになかった視点で今回はいろんなラブソングを書けたなぁとは自分でも思っています。

──家族が生まれたことで、身近な人たちの見え方にも変化が出てきた形でしょうか?

モン吉:最初はそこを意識していなかったんですけど、曲にしたとき、改めて近くに居てくれてる人たちの大切さを再認識していました。

──今回、ファンの人たちによる「アルバム推し曲投票」を行いました。そこで1-3位に選ばれた『茜空』『RINNE』『Dear Mama』の3曲は、とくに身近な人への思いを歌にした曲たちですもんね。

モン吉:1位に輝いた『茜空』は子供を抱きしめているようなというか、距離感が0の楽曲ですからね。ファンモンの頃から「距離感の近い歌詞」を書くのが好きだったように、そこは今でも変わらないことだし、ファンの人たちにもそういう歌が一番響くんだなぁと、今回の結果を見て再認識出来ました。
ただ、『茜空』を作っているときは「アルバムの最後を締め括るに相応しい良質な曲が生まれたなぁ」という感覚もありながら、個人的な想いの強い歌だったから、投票で選ばれるとはまったく思っていなかったんですね。それが1位に輝いたように、「歌の持つ温かさや近さ」が魅力であり、それが僕の歌にとって大切なことなんだと改めて気づかされました。

──『茜空』は、本当に子供への強い愛情が伝わる歌ですからね。



モン吉:そうなんでしょうね。ただ、親なら誰もが当たり前に思っていることのように、けっして特別なことを歌っているわけではないんですけどね。

自分にとって「ママ」と呼んでる存在と言えば、今は奥さんに対して

──奥さんへ向けた『Dear Mama』からも、モン吉さんの大切な人へ向けた優しさや愛情が強く伝わりました。


モン吉:最初は、母親へ向けた歌として『Dear Mama』というタイトルを決め、そこから歌詞を書き始めたんですけど。いざ書き出したら、自分にとって「ママ」と呼んでいる存在と言えば、今は母親ではなく奥さんに対してだなという気持ちに変わり、途中から対象を変えて書きました。



──中には、『空唄』のような青春時代を投影した歌も収録しています。

モン吉:自分にとっての青春と言ったらファンモンの頃。青春の1ページを記そうと思ったら、自然とその頃に対する想いが溢れ出たから、その気持ちを素直に書きました。

──『サヨナラ涙』のような相手のことを今でも思いやる、切ないけど心温かい歌もジンと胸に染みました。

モン吉:これは、昔から書いているオーソドックスな失恋歌なんですけど。失恋の歌とはいえ気持ちの温度が高いからこそ、あえてサウンド面は温度感を失くしたスタイルを取り、歌詞と曲調で巧みなバランスを取って個性を作り出しています。

──『サヨナラ涙』は、恋人との失恋の歌としてはもちろん、その相手は友情だったり、また違う視点にも見えたりなど、いろんな「人」との別れの歌としても響けば、大切な人へ心残りしてゆく想いが胸をグッと揺さぶってもくれました。

モン吉:あっ、そう聞いていただけたのならホント嬉しいです。まさに、言われた通りのことですから。

次ページ : KICK THE CAN CREWのLITTLEとの関係

東京八王子市生まれ。2004年1月FUNKY MONKEY BABYSを結成、2006年「そのまんま東へ」でメジャーデビュー。インストアイベント、学園祭等での熱いライブが話題となり、トップアーティストに登りつめる。人気絶頂の中2013年6月、夢の舞台だった東京ドームにて同グループが解散。2年8ヶ月の期間を経て···

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