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【インタビュー】メロディー・チューバック1stアルバム『Symphony』は両極端すぎる能町みね子の作詞曲にCHU☆MOKU(笑)! (1/2)

今大注目のオンリーワンシンガー、メロディー・チューバックが1/24に1stアルバム『Shymphony』をリリース!伸びやかで澄んだ歌声で歌われる能町みね子作詞の『逃げて、ガゼルのように』を始め、今までにない一面も見られる1枚と成っている。

メロチューとUtaTenの歩み

メロディー:お久しぶりです!!

──お久しぶりです!いつもUtaTenではアクセスランキング1位を狙って頑張って頂いていて…!

メロディー:そうなんですよ!(笑)それがもう毎回楽しみで。ファンの人達にも頑張ってもらっていて。


──本当にファンのみなさん、パワーがありますね。2回目は1位になるまで早かったですもんね!

メロディー:2回めはもう無理かなと思ってたら、あっという間に1位。(笑)


──流石ですね。今回はどの曲で1位を狙って行きたいっていうのはありますか?

メロディー:そうですね、やっぱりリード曲なので『逃げて、ガゼルのように』で。歌詞も能町さんに書いていただいて、今までにないような感じの曲になりました。なので歌詞に注目していただきながら、1位を狙いたいです。


──本当、しっかり注目してほしいですね!

メロディー:そうですね!何回も見てくれる方もいると思うんですけど、同時に覚えてもらえたら嬉しいですね。


1stアルバムはテーマパークのような



──今回「Symphony」は等身大でメロディーさんらしいアルバムとなったのかなと思いますけども、ファーストアルバムが形としてできた感想をお願いします。

メロディー:やっぱり今まで出た2作のいいとこ取りをした感じがあるなと思って。すごく充実した、バラエティ豊かで盛りだくさんな1枚だなと思ってます。曲数も前回の倍近く入っていたり、DVDもついていたりするので、大きいものが作れたなっていう達成感がありますね。


──本当にテーマが色々とあって、振り幅の広いアルバムになったかと思うんですけど、曲順はどのように決められたんですか?

メロディー:いやもう、テーマが色々あるので曲順もめちゃめちゃ迷いました(笑)。逆にテーマが偏ってないからこそ、どういう順番でも楽しく聴いてもらえるかなとも思ったんですけど、でもやっぱり最後らしい曲は最後にとか、例えばリード曲だったら真ん中の前よりに置いて、わりと早めに聴いてもらいたかったりっていうのもありました。あとは、ポップな「CHU☆MOKU めろちゅー」はすごく置き所に迷いました!(笑)本当に最後の最後まで考えたんですけど、やっぱりこれは最後らしいなと思ってここにしました。歌詞の最後にちょっと予告的なものがついてたりするので、次回予告って意味で最後に持って行きました。


──なるほど。から、ボーナストラックが2曲入ってくる感じですね。ボーナストラックの2曲目、アルバム収録曲の最後ですけど、悲しい感じのメロディのバラードを最後に持ってきたのは、ちょっと意外だったりもしました。

メロディー:この曲は「パインアメ」のキャンペーンソングなんですけど、すごく気に入っていて、私らしく歌えるかなっていう曲だったので、みんなに最後にじっくりと聴いてもらおうということで。


──難しそうですよね、この歌を歌うの。

メロディー:そうですね、ノリで歌える曲ではないですよね。(笑)だから結構慎重に、丁寧に歌う曲ですかね。


──歌詞の世界観とかも本当に今までにない感じで。

メロディー:歌詞は北海道テレビ「水曜どうでしょう」という番組のディレクターである藤村さんという方が書いたんですけど、ちょっとなつかしい感じがしたり、ちょこちょこパインアメを連想させるような言葉が入っていますね。藤村さんは自分の娘さんのことを想像しながら書いたみたいで。「あの子の夢」とか「お菓子屋さん」とか、そういう懐かしいあの子の小さいころみたいな感じをテーマにしてるそうです。
映像もYoutubeとかにあるんですけど、アニメのあったかい感じのかわいらしいPVになっていますね。


──「8階」とか「8時」とか、これは意味があるんですかね?

メロディー:これは、パインアメの日っていうのがあって。パインアメって丸いじゃないですか。そこから8月8日がパインアメの日ってなっていて、なんでも「8」がパインアメの数字みたいなイメージのがあるんですけど。それで「8階」とか「8時」とか、そういうのがあるんですよ。(笑)


──へえ!じゃあ、わざと入れているんですね。

メロディー:そうなんですよね。でも、パインアメっていう言葉は1個も入れないで書いたって言ってました。


はじまりの『Symphony』と『All For You 〜そっと Kiss して〜』

──『All For You 〜そっと Kiss して〜』はめっちゃメロディーちゃんっぽい。

メロディー:あははは(笑)!マジですか?



──この“恋の始まり”な感じとか、キュンキュンしているようなところを歌われている印象が大きいので。

メロディー:そうですね。いつも私のアルバムに入っているんですけど、この曲だと主人公はわりと控えめな、ちょっと謙虚さのある感じなんです。それでも「やっぱりすごく好き」とか、「ちょっとキスして」とかいう言葉はちゃんと入っていて、ちょうどいい感じの歌詞だなと思って。(笑)
メロディーラインもすごく気に入ってて、AメロとBメロとサビで全然雰囲気が違うんですよ。それもこの曲のいいところかなって思ったりするので。
しっとりとしてオケも最小限でゆっくりなところもあれば、Bメロでは壮大な感じだったり、サビで華やかな感じになっていたり。色んないいところが詰まっている曲に仕上がっています。


──Skitの「Symphony」もいいですね。コーラスが美しいSkitが入っているのがテッパンですもんね!


メロディー:そうですね!これも今回はテーマパーク感をイメージして。


──わかります!なんとかランド感が(笑)!

メロディー:(笑)そうなんですよ!
今回アルバム全体が色んなバラエティがあってテーマパークっぽいなっていうのもあるので、クラシック要素は多い中でも、華やかな感じのSEになってます。


こういう曲を歌えてよかった

──やっぱり一番聞きたいのは、リード曲の『逃げて、ガゼルのように』なんですけども…。タイトルだけ見たら、どんな曲なんだろうって思いますよね。
メロディーちゃん自身は、タイトルも曲も歌詞もできあがった完成形を初めて聴いたんですか?


メロディー:いや、最初歌詞ができた段階で初めて全体を聴きました!でも、それまでも、歌詞を書いて下さる前に何度か能町さんにお会いして、自分の思っていることとか、私の身の回りの人たちの体験談とかっていうのを色々方向性をお話してから歌詞を書いてくださっているので、私たちが思っていることが歌詞に反映されていて。それからも何回か歌詞を変えていって、私がレコーディングする日も能町さんが来てくださって。歌い方とかについて話もしたり、そこでタイトルも決めたりとかして。

歌詞とかは全部能町さんに書いていただいたんですけど、みんなで作ったっていう感じの作品でもありますね。




──なるほど。ではメロディーちゃんの想いですとか、実体験だとかも詰まった曲っていう感じになっているんですね。そしてとにかくテーマが、重い…。

メロディー:そうなんですよね。本当に今までこんなテーマの曲はなくて。でも別に避ける必要もないし、やっぱりこういうのは伝えていかなきゃいけないこともあると思うので。すごくよかったです、こういう曲を歌えて。


──確かに、避けがちですよね。やっぱり同世代に向けての等身大なメッセージという意味でも、メロディーちゃんが歌うことがすごくプラスになってるかと思います。

メロディー:そう思ってくださる方がいるといいなって思います!


──この曲の主人公ですが、「あの子」っていう対象がいなくなってしまったことをまだ受け入れられてない状態でいるんですよね。

メロディー:そうですね。受け入れられていない状態で、これ以上そういう目に遭う人が増えたら嫌だ。っていうのを、どうにか今生きている人たちに伝えたい、みたいなのが書かれているかなと思います。


──自分を追い詰めるものや人とかが身近にある人ってたくさんいると思うんですけど、メロディーさんのこれまでの経験ですとか、ご自身の思いも含めて、改めてこの歌詞をどういうふうに伝えていきたいか聞かせてください。

メロディー:人によって全然感じ方はちがうと思うんですけど、でもこの曲は基本的に全体を通して“逃げていいんだよ”っていうことを推奨している曲なんです。なので、これを聴いただけで心が晴れるとまではならなくても、ちょっとだけ考え方を変えてくれたりとか、“あ、別に大丈夫か、いいかもな”って少しでも思ってくれたらいいなと思いますね。
「天敵」とか「闇」とか「街」とか人によって自分を追い詰める対象って色々あると思うんですけど、自分のことに当てはめて聴いてもらえたらいいかなと思います。


──メロディーさんご自身は“逃げてよかった”とか、この歌詞に近いような経験ってありますか?

メロディー:私は、自然に自分にとって“あ、危ないかも”とか“あ、ちょっといやかも”って予感がしたときは、昔から逃げるクセはあるんです(笑)。ははは(笑)。


──なるほど、メロディーちゃんは現在も学生ですが、学校というコミュニティで言うとどうでしょう?


メロディー:やっぱり学校とかだと、色んな子たちがいたりするじゃないですか。自分が一緒に居ようと思う子を選べたり、そうじゃなかったりすると思うんですよね。それでも私は “あ、ここからは逃げた方がいい”とか、昔からやってこられたと思います。無理やり、“私はここにいないと嫌われちゃうから”とかいうことはあまり恐れず、“自分にとって危ないな、やめよう”とか。(笑)
でも周りにはそういうことで追い詰められちゃってた子がいたりとかしたので、そういう人たちにメッセージが伝わればいいなと思います。私は逃げるっていう選択肢を使って今ここまで生きてるっていうことを。(笑)


──本能的に逃げるという選択肢を選べる性格であったんですね!今回サビのメロディーも壮大だし、テーマも重いといったところで、歌い方ですとか、今までとちがった意識をしたところはありますか?

メロディー:他のポップな曲とかラブソングとかは、自分が楽しんでいる様子とかうれしい気持ちとか、そういうのを伝えるために自分も楽しく歌うっていうのを一番に考えてたんですけど、このテーマはそういうのとは全然違って、レコーディングのときもライブのときもそうだったんですけど、歌っている時に想像する対象がすごく具体的なんです。実際に誰かのことを想像したりとか、自分が歌っている風景とか、ガゼルが走っている様子とか、歌詞に合わせて浮かんでくるので、そういうのも想像しながら歌って感情を込めたり、そういういう表情になったりするかなと思いますね。


──最後のサビの前の「ああ 光あれ」のところのパワーがすごいなと思いました。まさに、パワー!って感じ。

メロディー:そうですね(笑)、ここ結構、一番体力使ってます。
今まで私が歌ってきた歌詞の感じとはまたちがって、本当に能町さんらしい歌詞だし。「光あれ 砂地の果てに」とか。そういう歌詞とあのメロディーラインがつくと、やっぱり雰囲気がいつもとちがうんだなっていうのは感じますね。


──また今後、能町さんの歌詞で歌いたいなみたいなのとかはやっぱりある……?

メロディー:めっちゃやりたいです!もう、是非。こんなに素敵っていうか、インパクトのある曲が生まれるんだと思って。でももう1曲「CHU☆MOKU めろちゅー」っていう方でも能町さんに書いてもらったんですけど、、これもまたインパクト大なので。(笑)本当にもっと色んな曲の歌詞を書いていただけたら、すごい幸せだなと思いますね。


──もしまた次があるとしたら、どんなテーマの歌詞を能町さんに書いてもらいたいですか?

メロディー:次はラブソングがいいですね。今までこう2個ともラブソングではなかったので、ラブソングになるとどういうのになるんでしょうね!(笑)
能町さんもたぶん私たちは経験してないような経験をきっとされてるだろうから。だから興味がありますね。


──わかります!それでは、この『逃げて、ガゼルのように』の中から、一番好きなフレーズを伺ってもいいですか?

メロディー:そうですね…全部“うわ〜”って思うんですよ。あ、これこれっていう感じで。実際に私が身近な人から聞いた話をそのまま忠実に再現してくれてたりするので。その中でも私が特に、個人的に共感できるのは、「未読のメッセージ ひとつき経ってる 嘘だと思わせて」。ここがヤバいんですよね。(笑)
ここは私も“ああ〜”って思うことがあったりして。別にこれは私の身近な人のことを書いてるっていうわけではなくて、色んな人に当てはめられるっていう存在の歌詞はあるんですけど。でもここが一番感覚がわかるような気がして“うわ〜っ”と思います。



──たったひとフレーズの歌詞でこんなに辛くなるんだ、って気付かされました。

メロディー:そうなんですよね。あともう1フレーズいいですか?特にみんなに聴いてもらいたいフレーズが、最後の「サバンナには 檻なんかない 前だけ 見ないで 逃げ道は四方八方に」っていうところ。結構私は好きなんです。
確かにサバンナとかそういう草原みたいなところって、檻ってないよなと思って。みんな動物たちはなににも縛られず、もちろん色々争いはありますけどそれでも自由に生きているし、檻に入っている必要はないんだなぁと思って。それと、逃げ道は四方八方にっていう言葉も結構好きで。あんまり歌詞に四方八方って入ってないなって。


──サバンナ感も出ていますよね。

メロディー:そう!だから別に、よく前に進めーとかそういうのもあるけど、もちろん前だってあるし、でも横だってあるし、ななめだってあるし。本当どう逃げてもいいんだなっていうのがわかるなと思って。この2行が好きですね。

──MVも作られたそうですが、見どころは…?

メロディー:「逃げて、ガゼルのように」は曲の世界観というか壮大さを出すために外でロケをしたんですけど、朝早から公園で撮影したんですよ。朝から、まるで寒くないみたいな顔して(笑)やったんですけど、でも結構開放感のある感じに見せられたかなと思っていて。ススキ野原に行って、ススキが生い茂っているところをかきわけて歩いていく様子とか撮影したりして。そういうのも曲の中の壮大感とかサバンナ感を出せたかなと思って。あとは役者さんたちにも協力してもらって、都会でのシーンとか学校でのシーンとか色々あるんですけど、ちょっとそこで若い人たちのリアルさを出したりとか、表情とか結構色んなシーンがあるんで、見ていて面白いかなと思います。



──MVと一緒に見て聴くと、さらに入ってくるような感じなんですね。

メロディー:そうですね、一緒に聴いてもらえたら。

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メロディー・チューバック (Melody Chubak) 生年月日: 1997年1月29日 (20歳) 出身: 東京 国籍: 日本 (カナダ、日本のハーフ) 言語: 日本語・英語 音楽を愛する父と歌手でもある母、妹とともに家族が揃えば、歌のハーモニーを奏で、楽器の演奏と合わせセッションするなど、常に音楽に囲まれた···

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