初めてのラップ
──TOMAさんの影響で今後セレイナさんのメロラップが聴ける機会があるかもしれないですね。セレイナ:でも軽いラップしている曲がありますよ。「Good Day」という曲なんですけど、2サビ終わりぐらいでやっています。本当に軽くですけど!
──ラップをするのは、初めてだったんですか?
セレイナ:初めてです。ラップするつもりはなかったんですけど、私がふざけて喋り口調な感じで、ブースで歌っていたんです。楽しくなっちゃって。そしたら「それ良いじゃん!待って!」みたいになってやってみたよという感じなんです。なので思いもよらぬ初挑戦でしたね。
──さすが、感覚的にできちゃうものなんですね!
セレイナ:いやいやいや!大したことのないラップですもん(笑)
──そういう曲を作ろうという意気込みで、今後も制作されるかもしれないですね。
セレイナ:そうですね。新しい自分の一面も知れたので。この曲とかは、ライブとかでもギターは全く持たないでパフォーマンスをするので、新しい自分が見せれたなって思います。
──この曲はライブでどのようにノるのがいいでしょうか?
セレイナ:手拍子をしてほしいです!アルバムの中で「どの曲が好き?」って聞くと『Good Day』を挙げてくれる子が多くて。特に若い女の子とか中高生ってノリが良いので、好きなってくれるんだと思います。
実家からちょこっと離れる時に『500 miles』を
──踊れるというか、ノれる曲でいうと『500 miles』もありますよね!この曲のタイトルに込めた意味と、歌詞の内容を教えてください。
セレイナ:この曲は、慣れ親しんだ場所、好きだった人、大切だった人から離れてこれから私は、500miles旅をしますという意味があります。今私、実家暮らしなんですけど、1人暮らしをしようと計画を立てていて、そこからインスパイアして作りました。少し恋愛っぽい所があると思うんですけど、元々のイメージは家族とサヨナラするというか、これまで私の事を育ててくれて、いつも私の心の鍵を持っていていたのもあなただし、私に立ち振る舞いを教えてくれたのもあなた、私の弱い所も見ていてくれたのもあなた、だけどこれからは遠くに見える新しいドアに向かって歩いていかなきゃいけないんだっていう曲です。
──セレイナさん、一人暮らしをする決心はもうついているんですか?
セレイナ:いやまだです(笑)!
──大学生や高校生に共感して頂けそうですね。
セレイナ:この季節ですしね。お家を離れる人とかもいると思いますし。恋愛チックなタッチもあって、長く付き合った彼だけどマンネリ化しちゃってとかあるじゃないですか?(笑)新たなステップを踏むために別れなきゃいけないとか、そういう意味でも全然通用する気もしますし、色んな感情あると思います。
新曲を一挙ご紹介!
──『Morning Coffee』はどんな内容なんでしょうか?セレイナ:『Morning Coffee』は、制作をした日に外で雨が降っていてそこからインスパイアをしました。小雨が降っている日曜日の朝、恋人と一杯のコーヒーを二人でシェアするという温かみとかぬくもりを曲に乗せてみましたね。
──メロディーも雨が降っているような部分が反映されていますね。
セレイナ:そうですね。ベッドでぬくぬくしていたいような感じです。
──『All I Need』はどうでしょうか?
セレイナ:『All I Need』は『Love&Sweet』のカップリングでリリースした楽曲なんです。ちなみにこの曲は、ZIP!の『あおぞらキャラバン』が終わる前日に書いたものなんですけど、相棒のワンちゃんとの友情を描きましたね。歌詞の「真っ白のはにかむレディ」はワンちゃんの事を言っているんですよね。そして「背中にお気に入りのベイビー」はギターの事なんです。旅自体が、ギターを背負って全国を旅するという企画でしたので、そういう楽曲になっています。
──私、リアルベイビーかと思っていました(笑)
セレイナ:(笑)そういう発想をして頂けるのは嬉しいです。なるべくワンちゃんとかギターの事だとわからないように書いたので。
──『Begin』についてもお聞かせください。
セレイナ:この曲は、ぐっさんこと山口隆志さんのリビングで一緒に書いた曲です。夕日が窓から差し込んできて良い雰囲気の中書きましたね。
──セレイナさんが気持ちを切り替えるときに行きたい場所はありますか?
セレイナ:あまり行き先を決めたくはないんですよね。未来の事とかをプランするより、今日一日を楽しめればそれでいいし、焦る必要ないじゃんって思うんです。周りのプレッシャーとかに焦らされたりとか、無駄に頑張っちゃうときとかもあると思うんですけど、もう少し肩の力を抜いて気楽にっていう気持ちを曲に込めています。地図なんていらないって曲で言っているように、行き先は決めない方が好きですね。
──右か左かで迷ったときは、気分で決めてますか?(笑)
セレイナ:右と左にあるものによりますね。何があるかで決めます。
──『Begin』は、山口さんのリビングで歌詞を書いたそうですが、リラックスできる環境でおこなわれたんですね。
セレイナ:そうなんですよ。夕日が見える綺麗なリビングでしたね。
──同曲は、英語で何と歌っていらっしゃるのでしょうか?
セレイナ:ほとんど簡単な英語を使っています。「Me and my guitar」とか「Baby sing along」とかシンプルな英語を使いましたね。ちょっと難しいかもしれないフレーズは「She’s going her way is what they sayマイペースでOK」。これは、彼女はいつも自分勝手な道に進んでいくよねと言われる、でもマイペースでも良いじゃんっていう。
「美味しいところI gotta live it my way」は人生の美味しい所を自分のペースで味わっていきたいみたいな事です。そして「She’s going her way」は私の事ですね。周りの人は私の事を、自分勝手なヤツだっていうけど…みたいな内容ですね。
──セレイナさんは意外とそういうタイプですか?
セレイナ:うーん、皆さんも自分勝手な所あるんじゃないですか?でもそれでもいいじゃんという事をテーマにしています。歌詞を理解してもらわなくてもいいし、この曲に関しては主役の曲ではなくて聴いてる人の人生や一瞬を輝かせてあげるBGMだと思っています。
過去の人を思い出す匂い
──『Kiss on November』も山口さんと制作されているんですね。セレイナ:はい。私と楽曲を生み出すとカントリーっぽくなっていきますね。
──同曲は悲しい曲なんでしょうか。
セレイナ:そうですね。ある時風の匂いが初恋の彼を思い出させてくれて、色々思い出したけど、今では戻りたいという気持ちがある訳でもないしみたいな。でもあの頃は色々悩んでいたけど、今なら私があなたをおいていった理由が理解できるなって。一番最後の「I look into the blue sky asking what if You never let me go alone that day」は、もしあの日、君が私を1人で置いていかなかったらどうなっていたんだろう?ちょっと想像してみるよという内容なんです。
──香りで思い出したとおっしゃっていましたが、『Goodbye my Dear』にも君の香りにというフレーズがありますね。香りに対しての思いれが強かったり?
セレイナ:そうですね。色んな匂いが好きです。嫌いな匂いはあんまりないんですよ。香水のあれも嫌い、あれも嫌いっていう方が多いですよね。小さいときから香水の匂いを嗅いでないからあまり馴染みがないのかもしれないですけど、私の両親は常に香水をつけていたので、それが当たり前なんですよね。お母さんがアメリカ人っていう事もありますけど(笑)私の89歳のおばあちゃんも香水つけてますからね。だから文化の違いだと思います。
──『Goodbye my Dear』はどういう風に制作していかれたんですか?
セレイナ:RYUJAさんがトラックを作ってくださったので、それに合わせてメロディーと歌詞を私が書きました。
──そのトラックをもらってどういうシーンが湧いてきたんですか。
セレイナ:私の中で、その時切ない感じだと思いましたね。
──特にここは印象深いと思う部分を教えてください。
セレイナ:アルバムの中で一番最初に書いた曲だから、一番古いというか懐かしい感じがしますね。日本語が多いから皆さんに読んで頂きたいと思います。星とかお月様とかそういう夜の空みたいなものがイメージ湧くだろうなって。あと、歌詞の中で韻を結構入れていたりしています。英語も韻を踏んでいるんですけど、日本語じゃないからわかりずらいんですよね…。
──韻の部分も考えながら制作されたんですね。
セレイナ:韻は大切にしています。バラードとかがあんまりですけど、ビートが刻んでいる曲とかは韻を踏めたら踏みたいなと思っていますね。洋楽は韻を踏むのが当たり前なんですよね、J-POP以上に。洋楽を聴いて育ったから韻を踏むっていうこだわりが強いのかもしれないです。韻を踏みすぎても気持ち悪くなってしまうので、その辺りは難しい所でもありますね。
──でも、スタジオに入って4時間ぐらいで歌詞を完成されたりしていますよね。
セレイナ:この曲はスタジオではなくて、何度も何度も家で練り直して考えて書いたので、曲によると思います。