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【インタビュー】 城南海「奄美の風景や暮らしを受け取って」西郷隆盛の2番目の妻の想いを綴る (2/2)




もし愛加那さんの立場だったら…。

──もし城さんが、愛加那さんのような立場になったら、どうなさいますか?

城南海:今の時代に生きているから、子供が二人いて大好きな旦那さんが帰ってしまうっていうのは寂しいなって思いますけど、当時の島の人の気持ちを考えると、薩摩の圧政下にあった訳だし。島にいるとき限定の奥さんっていうアンゴという制度があって、その中で生きているから、薩摩を背負っている人を引き留める事は出来ないのかな?って思います。今の時代だったら「嫌だ!」っていうけど(笑)


──城さんの歌詞には、奄美大島の美しさがふんだんに詰まった言い回しをされますね。

城南海:(笑)自然と共に生きているので、海、山、大地、風の声とかそういったものが、そこに神様が宿っているって、島の人は想っているのです。そういう所も風景として見えたらいいなっていう想いを込めて書きました。              


──姉妹神(ウナリガミ)は、女性の神様として、島では有名なんですか?

城南海:そうですね。姉妹神信仰っていうものがあるんですけど、女性が神様になって、男性を守っているっていう。白い鳥になってそこに止まっているのは、姉妹神ですよとか、そういう言い表し方をしますね。


──UtaTenは歌詞サイトなので、城さんがお気に入りのフレーズを教えてください。

城南海:「わんや姉妹神ちなてぃ なんば守りゅん(私は姉妹神となり あなたを守る
)」が好きですね。島の女性の姿を現しているので、ここに惹かれます。


──城さん自身、いつも歌詞を書かれるときって何かをイメージして書かれる事が多いんですか?

城南海:そうですね。まず最初に、景色がちゃんと見えるように情景から書いていくようにしていきます。


──作曲は、『西郷どん』の音楽を作られている富貴晴美さん、さらにジャズピア二スト山下洋輔さんとのコラボ曲にもなっています。どのようにディスカッションしていったのでしょうか?

     
城南海:レコーディングに関しては、ジャズピアノの山下洋輔さんとのコラボレーションでもあったので、二人で一発録りをしました。私も初めての経験で、緊張もしていたんですけど、どういう風に歌っても山下さんが包み込んでくれるから、愛加那さんの気持ちになって、歌いました。お互いのアプローチも聴いていたので、化学反応が起きていったと思います。      



西郷さんを想っている女心が出ていますね



──カップリングの『愛加那』は、『西郷どん紀行~奄美大島・沖永良部島編~』の真逆で、西郷さんを愛おしいと思う切ない女心が反映されていますね。

城南海:『愛加那』の方を先に作詞したんですけど、愛加那さんの当時の暮らしや気持ちを想像していったら、西郷さんと離れた後、どういった気持ちだったんだろう?って思ったんです。西郷さんが残してくれた素敵な珊瑚の石垣に囲まれた家で、大島紬を織りながら、想っていたんだろうなって。この『西郷どん紀行~奄美大島・沖永良部島編~』とは対照的ですけど、西郷さんを想っている女心が出ていますね。


──「愛(かな)しゃん愛(かな)しゃん」は愛しいという意味なのでしょうか?

城南海:「愛しゃんちゅ」っていうのが、愛しい人っていう意味です。本当は愛しゃん愛しゃんではなく、別の歌詞が載っていたのですが、レコーディングの際に富貴さんが「同じ言葉を繰り返してみたらどうですか?」っていうアイデアを下さったので、最後につけていた「愛しゃんちゅ」っていうのを、繰り返して愛しゃんっていう言葉に変えましたね。


──『愛加那』の中から、お気に入りのフレーズを教えてください。

城南海:「なんとぅぬ日々ば胸に染むぃてぃ(あなたとの日々を胸に染めて)」が好きです。西郷さんとは離れたけど、一緒に過ごした3年間をずっと思い出しながら暮らしていったんだろうなって思って。島では心に刻むっていうのを、胸に染めるっていうんですよ。島らしさと愛加那さんらしさが出ている所だと思います。


──標準語とまた違った綺麗さが、込められている言葉ですね。

城南海:そうですね。奄美っていう所は、元々日本が使っていた万葉集とかで使われていた古語が沢山残っている島なんです。だから美しい言葉が残っている事が多いですね。


──そういった美しい言葉の環境で育つと、ご自身の楽曲作りにも良い影響を与えてくれそうだと感じました。

城南海:言葉の美しさは、歌うときも、書くときも大事にしています。

実はお酒が強い…!?

──声のケアとかはされているんでしょうか?

城南海:しますね。塩分と糖分が入っている飲み物を飲んだりもしています。吸入器とかもしますし、マヌカハニーをなめたりもするし。でも基本的な事ばかりです。手洗いうがいとか…(笑)


──奄美ならではのボイスケア方法はあったりしないのでしょうか?

城南海:え、ない(笑) お酒で消毒ぐらいですかね(笑)島の人はみんな飲みますよ!私もお酒強いですし…。


──想像つかないですね(笑)

城南海:しまんちゅなんで!(笑)調子のってお酒飲むと記憶が飛んでしまうこともあります。


──最後に、今作で一番訴えかけたかった想いと、UtaTenにメッセージをお願いします。

城南海:大河の曲という事で、愛加那さんという一人の女性であり、当時の奄美の女性がいたということ、そして奄美の歴史を伝えられたらいいなっていうのが一番にありました。愛加那さんの気持ちの中から、奄美の風景や暮らしを受け取ってもらえたら、島出身の私としてはありがたいです。UtaTenさんは、いつも拝見させて頂いてて、自分の歌詞も検索させて頂いているんです。(笑)

そこで取り上げて頂けるのは嬉しいですし、今作は歌詞もかなり頑張って作ったので、ぜひ歌詞に注目して見て頂きたいです。『西郷どん』も沢山の音楽が入っているので、そちらも楽しんでもらえると幸いです。また、6月30日からツアーもスタートするもで、お近くにきた際にはぜひ遊びにきてください。



TEXT:橋本美波
PHOTO:愛香

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