東京の猫になりたい
――表題曲の『東京』は、アコギをかき鳴らした爽快感漂う曲ですね。これは最初に出来た曲ですか?瀧川ありさ:結構後半に出来た曲ですね。1年以上ぶりのリリースだったので、コンセプトミニアルバムのテーマが、今までよりも自分のパーソナルな部分を伝えられるアルバムにしたいと思っていたんです。
こういう曲たちって人に聴かせてもなっていう感じが今までだったらあったんですよ。自分の中で消化してしまっても表には出さないという形で。でもこれを聴いてもらったときに、私っぽいって周りが言ってくれたので、こういうのも出してもいいのかな?って思って、自分のひねくれている内面も含めて書けたのではないかなって思います。
人に聴いてもらうのは一番緊張するような曲ですが、そういう曲もこのタイミングで歌えたらいいなと感じています。
――歌詞に「東京はヘンテコだ」とあります。
瀧川ありさ:東京を言い表すときに、パッと出てきたんです。本当だったら思い浮かんだフレーズとかって書き直したりもするんですけど、このサビは一回も変えていないし、これ以上言えないなって思って(笑)
ヘンテコって感じが、和洋折衷みたいで良くて。こういう変な日本語が好きなんですよ。死語でもないんだけど、昔っぽい言葉でもあって懐かしい感じもある。そういう不思議な日本語が良くて。海外の方がこの「東京はヘンテコだ」をどう思うだろう?っていう所も考えながら書きましたし、面白いって思ってもらえたら嬉しいです。
――「路地裏の猫よ僕は君になりたいよ」とありますが、このフレーズにはどんな思いが?
瀧川ありさ:しょっちゅう思っていますね(笑)私、路地裏の猫を結構追いかけまわしたりしてるんですけど…。ああいう自由そうな猫の姿を見ていると羨ましいなって。
その猫に話しかけたりもするんですけど、向こうはそっぽ向いてたりするんです(笑)でもその自由奔放さが良いなって。東京の猫になりたいですね。
――「地下鉄はちょっと苦手」というフレーズも、「わかる!」って思います。
瀧川ありさ:(笑)地下鉄って急に暗い所に入るからドキってしません?私ドキドキして不安になっちゃう事もあるんです。でも、暗い所から明るい所へと景色が変わるのも良くて。そういう感じを表現したいなって思って書きました。
――『東京』で思い入れのあるフレーズはありますか?
瀧川ありさ:最後の「電車の窓から見える景色はいつだって僕を励ましてくれる」です。これは、最初に出てくる「慰めてくれる」という歌詞から「励ましてくれる」という前向きな歌詞に変わっていくんですよ。
東京にいるとみんな色々あると思いますけど、いつだってただの景色でも、自分の心次第で励みになったりもするから、自分次第で生きていくという部分が東京感を出せたと思います。
――サウンドで意識した部分を教えてください。
瀧川ありさ:こういうカントリー調みたいなモノもやってみたくて。このストロークな感じも初めてやったんですけど、編曲も他の5曲とは違う方にやっていただきました。音数がシンプルな中で、一番ほろ泣けるような感じがある曲にしたくて。間奏のピアノは自分で作ったんですけど、そういう所でも自分らしさが出れたサウンドだと思います。
――最後に瀧川さんにとって『東京』がどんな一枚になったか教えてください。
瀧川ありさ:私は音楽をやっているけど、普段の自分を伝える事が苦手で、それって東京で一人で過ごしてきて、強くなってきちゃったからかなって思っていて。誰かに頼ったりとか表現したりとかできなかった自分が、この一枚でより聴いてくれる皆さんに向けて自分の心の面を頼っていけたらいいなと思って作りました。ぜひ多くの方に聴いて欲しいです。
TEXT:橋本美波
PHOTO:愛香
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