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【インタビュー】DaizyStripper「新しい世界を切り開いた一枚」シン曲6曲解説ロングインタビュー! (3/4)


夏の昼下がりに誰かを想うというイメージでした


――『CHLOE』を最初に聴いたとき、まゆさんが作曲されたのかと思う程ふんわりしたテイストだと思いましたが、風弥~Kazami~さんが作曲されているんですね!

なお:言われてみればわかる!!

夕霧:実はまゆだよね(笑)

なお:なんで嘘つくんだよ(笑)

まゆ:このメロディー感は風弥~Kazami~だと思いましたね。ノスタルジックなメロディーな感じはね。この曲癒されますよね!!デモで聴いたときに今回のパイロットこの曲だな!って思うぐらいインパクトがありました。涙を誘いますよね。


――とても泣ける曲ですが、風弥~Kazami~さんはどういうイメージで作曲をされましたか?

風弥~Kazami~:最初のイメージは夏の昼下がりに誰かを想うというイメージでした。夕霧がこの歌詞をあげてくれたときに、そのイメージを深く作ってくれたなと思いましたし、歌詞を気に入りました。夏に出すアルバムなので、夏っぽい曲が欲しいなって思ったんですよ。夏ってわああ!って騒ぐものもあるけど、お彼岸とか誰かを想うのも夏だし。そういう空気感で夏の曲を書きたいなって思いました。


――切なさもありながら、甘い要素を含んだメロディーはどうやって浮かぶのでしょうか?

風弥~Kazami~:これはのんびり鼻歌を歌いながら作ったというか。鼻歌のイメージですね。イメージは1960年ぐらいの時代のアメリカで、牧場や広い草原の中で夫婦が鼻歌をしながら農作業をしてたりとか、ベンチで休憩したりとか、そういうのをイメージしてメロを録っていきました。人って鼻歌を歌うときって、あんまりメロとか詰まったものを歌わないですよね?のんびり歌うじゃないですか?そういうイメージです。それも俺の中ではやったことがなかったんです。



――風弥~Kazami~さんの楽曲を聴いた上で、夕霧さんが歌詞を書かれたと思いますが、『CHLOE』は海外のお話しですか?

夕霧:CHLOEは人物の名前です。俺が意識したのはヨーロッパの小高い丘で。風弥~Kazami~君がイメージしたのとほぼ似てて。

風弥~Kazami~:スウェーデンとかね。

夕霧:北欧の方かな?アルプスの少女ハイジじゃないけど、あの雰囲気の小高い丘のてっぺんに眠っている人がいて、そこにときどき会いに行ってるような日常のお話しですね。自分は母ちゃんもまだ元気ですけど、歌詞を書くときは母親が亡くなったらどういう気持ちなんだろう?って思いながら書きました。どういう感情になるんだろう?俺は何を一番に思い出すかな?とか。

「何も起こらないって事が本当の幸せなの」っていう歌詞がありますが、これは俺がガキの頃に母ちゃんに言われた言葉で、それを覚えていたので今回の歌詞に入れました。当時、買ったお守りをずっとつけて学校まで行ってたんですけど、お守りをつけたら良い事があるって思ってたんですよ!でも何も良い事ないから「お母さん、これ付けていても何も良い事ないじゃん!なんでつけさせたんだよ!」って言ったら「何も起こらないって事が本当の幸せなのよ」って母ちゃんが言ったんですよ。その時は「えー!」って思っていたけど、今になってわかる親の言葉はありますね。


――親御さんの深いお言葉ですね。この主人公の性別は男の子?女の子?

夕霧:僕の中でのイメージは女の子ですね。なんでかっていったら、星に名付けたり、花かんむりを作ったりするのは女の子かなって。夜、母ちゃんと寝そべって、「あの星名前なんていうの?」、「あれはね何とか座よ」っていうイメージなんです。それで明日もあの星探しにいこう!っていう感じです。

女の子から見てカッコいいと思えるものを出したかった

――『CALLING U』はReiさんが作曲していますが、アメリカのフェスが想像できますね!

Rei:ありがたいですね!英詩だっていうのもあるかもしれません。俺のこの曲のイメージは、カッコいいキレた刃の夕霧なんですよ。『4GET ME NOT』の時みたいな濃いメイクを更に濃くして、フード被って斜に構えながらスラム街を渡り歩いてる夕霧をイメージしました。ライブのときもセクシーさと、がなる部分があり、女の子から見てカッコいいと思えるものを出したかったんです。


――Reiさんは楽曲で色がよく出ますね。

Rei:そのときの心情によるかもしれないです。夕霧がステージの真ん中に立ったときに、こういうのが見たいっていう願望もあるから、それが出せたのが良かったです。早くライブでやりたいですね。


――夕霧さんは、どういったイメージで歌詞を綴られましたか?

夕霧:まず「CALLING U」のUは誰なの?って思うとおもうんですけど、俺の中ではみんなが必ず持っているもう一人の自分に向けて歌っている曲です。「Don’t let me down u poker face Here my soul is calling u」は、がっかりさせんなよポーカーフェイス野郎!俺の魂はお前を求めているんだぜ!って日本語で言うんですけど、ダメな自分も絶対いるじゃないですか?コンプレックスがない人間なんてないし、俺もあるし。ダメになりそうな時ってあるんだけど、そういうときにもう一人の自分が呼んでる、力をくれるような曲というイメージで書きました。


――最初に日本語で歌詞を書かれてから、英語に落とし込んでいったのでしょうか?

夕霧:日本語に落としましたね。エンジニアさんで英語が達者な方がいるので、その方に歌詞を見て頂き、細かい味付けをしていきました。「my soul is calling u」だけで、本当は通じるんですけど、「Here」って付けることで「ここだよ俺の魂、これがお前を呼んでいるぜ!」って強調させているんです。「Don’t let me down u poker face」の「u」もつけなくて通じるんですけど、「がっかりさせんなよお前!ポーカーフェイス野郎!」って2回呼ぶことによって更に深みが増すんです。


――歌詞を読み取っていたのですが、「innocence」、「TRUTH」、「HELLO,again」といった既存曲の曲名が隠されていたりしませんか?

夕霧:「innocence」はわざといれました!「TRUTH」、「HELLO,again」はたまたまですね(笑)次の曲が「innocence」なので。「innocence」がお前を呼んでいるぜ!って言っていく感じなんです。

なお:そこまで考えてくれたんですか(笑)嬉しいな~!

夕霧:ナイス考察です(笑)「truth」が入っている「white truth」という言葉はこの世に存在していなくて、ここはバンドを始めた頃の気持ちを思い出してみろよ!真っ白な真実という真っ白な部分を入れたくて。もし、俺が曲名を入れるとしたら、曲名と同じ表記にしますね!

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Vocal 夕霧 / Guitar なお / Guitar まゆ / Bass Rei / Drums & Piano 風弥~Kazami~ の5名で2007年3月結成。2008年2月13日1st Single+DVD「ダンデライオン」発売。初作品でオリコンインディーズランキング第1位を獲得。 その後着々と動員を増やし、2012年4月〜5月、5th Anniversary ONE-M···

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