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【インタビュー】UNCHAIN、新作で史上最強のギターソロ×歌唱最高難易度に挑戦 (4/4)


叫ぶ意味合いも込めた『アイスクリーム』

――谷さんが作詞をされた『アイスクリーム』についてお伺いしたいのですが、こちらは食べる方のアイスクリームという意味になりますか?

谷浩彰:僕の中では、食べる方なんですけど、テーマは谷川から“アイスクリームで書いてくれ”って言われたんですよね。

谷川正憲:僕のテーマとしては、スクリーム=叫ぶという意味で提案して。

谷浩彰:でも僕は食べる方のアイスクリームしか頭になくて(笑)どっちも入れて、それが上手くハマればいいかなと想い、サビのフレーズは溶けるを入れたりもしました。


――歌詞は谷川さんと一緒に制作していったんでしょうか?

谷川正憲:アイスクリームっていうワードだけで考えた曲なんですよ。ワードが先行していた感じですね、一緒に作った所もありますが。

谷浩彰:歌ってみてハマりが悪いとか、そういうのを変えてくれたりして一緒にやっていきました。


――サウンドはヒップホップ調ですよね。

谷川正憲:そうですね。楽曲全体がヒップホップ調なのも、UNCHAINではとても珍しくて。演奏も4小節しか、バンドは演奏していないんですよ。それをデジタルでループして作っていきました。


――そうなんですね。歌詞も甘いだけじゃないんですね(笑)

谷川正憲:そうなんですよ。谷君はロマンチストなんで(笑)

谷浩彰:一見前向きな歌詞にも見えますが、その裏に隠されているネガティブな苦さもある歌詞ですね。

おじさんらしいラブソング『Just Marry Me』


――『Just Marry Me』は結婚式がテーマの楽曲なのでしょうか。

谷浩彰:僕が結婚というテーマで書いて、Jeffにお願いしました。どっちも中年のおっさんなので、おじさんらしいラブソングというイメージで書きました。


――メロディーはとても可愛らしいですね!

佐藤将文:そうですね。今作は全体的にアダルトな部分が多いので、UNCHAINのキラッとした若い頃の部分が出たら良いんじゃないかな?と想い作っていきました。メロディーもキャッチ―な感じで、伝わればいいなと。可愛い楽曲になりました。


――可愛さを表現するメロディーを生み出すときって、恋愛映画とか、恋愛小説とかを見られるのでしょうか?

佐藤将文:この曲を作っていたときが夏で、海のキラっとした感じとか、海沿いの道をスカーって走るそんな感じをイメージしていました。作品を見てというより、自分の中にある映像がメインです。


――結婚式がテーマという事は、プロポーズという要素もありますよね。

谷浩彰:そうですね。僕の体験談です。


――でもはっきりと、“結婚してください!”と言っている訳じゃないという…

谷浩彰:(笑) そこはJeffの言葉選びのセンスですね。7曲目の『Behind The Moon』なんかは、友達が亡くなっちゃうのをテーマにしています。このタイトルもJeffが作ってくれたんですが、最初見たときからハマっているなと思いまして。僕が“彼はどこに行ったんだろう?月の裏側にでも行ったのかい?”と話したら、そこにJeffが引っかかってくれて。それで『Just Marry Me』も僕とJeffの上手いコラボが出来たんじゃないかなと思っています。


――Jeffさんとは英語で喋るんですか?

谷浩彰:LINEでなんとなくは話しますね。会ったときはジェスチャーで会話をしたりとかもします。僕とJeffの間にMasaっていう日本人が入ってくれているので、なんとかなっています。

谷川正憲:英語ってすごく、色んな意味に捉えられちゃうんですよね。「Libyan Glass」とかもまさにそうなんですけど、吉田が最初に書いた歌詞を英訳してもらって、その英訳したものを更に日本語に訳したりもして。“これ、どういう事なんだろう?”っていう部分を考えたりしていました。

吉田昇吾:翻訳ソフトにかけても意味わかんないですよね(笑)

UNCHAINのピックアップフレーズ!

――UtaTenは歌詞サイトなので、『LIBYAN GLASS』収録曲の中からお気に入りのフレーズを教えてください。

吉田昇吾:僕は「Libyan Glass」の「今 魔法をかけて 枯れ果てた夜に 私を灯したい Believe myself under the moonlight あなたに巡り会うまで」ですね。ここは日本語が急に入ってくるので、ハッとしてしまう所でもあるし。ここもこの曲のポイントだと思います。

谷浩彰:僕は、『アイスクリーム』の「光り指すのぞみへ 駆け抜けて明日へと」が好きです。あと「こだまして望みへ 走り切れ明日へと」です。


――ここが好きな理由はなんでしょうか?

谷浩彰:これは、5、6年もっと前からネタ帳に合ったフレーズなんですよ。ずっと使いたかったんで、やっと使う事が出来たんですよね。

谷川正憲:僕は、10曲目の『Da,Da,Da,Da,』の「誰かが命を奪って 砕いた頭蓋で いつか咲き誇る花たち どうかこのまま」ですかね。たまたまNHKを見ていたら“犬の骨の花”っていうのがTVでやっていたんですね。それはどういう事かというと、保健所に連れていかれちゃったワンちゃんたちが死んでしまって、その命の残り火を何とかしたいという職員さんや学生さんの想いから、骨を肥料にして、花を作るというプロジェクトをやっているんです。それを見て、この部分を書きました。


――とても泣けるテーマが隠されていたとは…。

谷川正憲:うわああって思いましたね。歌詞を考えていて、“どうしようかな?”ってなっているときに、それが衝撃的だったんですよ。“犬の骨の花って何っ?”ってね。そして「時計仕掛けの平成を霞ませている」は、今年平成が最後なのでこの言葉を使いました。

佐藤将文:僕は『Traveling Without Moving』の「創造はスパイラルやる気ない訳ないじゃん It’s just about to burn out」が好きです。意味というかリズムのハマり方が、気持ちいいなと思っていまして。意味的には、『butterfly effect』の「花の根のノイズ」や「風の音で世界を包み込む為」とかは良いですね。サビに向かうミステリアスな空気感が、グッとくると思っています。


――最後にこの『LIBYAN GLASS』はどんな一枚になったでしょうか?

谷川正憲:吉田が人生で初作曲をした「Libyan Glass」を膨らませたアルバムです。リビア砂漠を、この東京や息苦しい世界に例えているのですが、その中で、リビアングラスという輝かしい一欠片を見つける事が人生の喜びの一つになるんじゃないかと思います。この溢れまくっている音楽の中から、このUNCHAINという『LIBYAN GLASS』を見つけて欲しいです。ぜひ聴いてください!!

TEXT:橋本美波
PHOTO:愛香

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1996年、中学の同級生だった谷川正憲(Vo& Gt)、谷浩彰(B&Cho)、吉田昇吾(Dr)の 3人で結成され、後に1年後輩の佐藤将文(Gt& Cho)が加入し現在の編成となる。 ブラック・ミュージックのエッセン スを絶妙にブレンドした、グルーヴィーなロックを鳴らす京都府出身の4ピース・バンド。特···

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