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【インタビュー】eddaの新作『からくり時計とタングの街』ってどんな街? (1/2)

11月7日に新作アルバム「からくり時計とタングの街」を発売されたeddaさんに、インタビューを行いました!今作は音で情景を表現されたそうなのですが…言葉にするとどんな場所になるのか、さらに、お気に入りの歌詞フレーズなど軸にお伺いしました!ぜひ、ご覧ください!

edda、からくり時計とタングの街リリース!

フルアルバム「からくり時計とタングの街」



――『からくり時計とタングの街』のリリースおめでとうございます!『からくり時計とタングの街』をリリースすることになった今の心境を教えてください。

edda:初のフルアルバムをリリースできて嬉しいです。

収録曲の中には4、5年ほど前に生まれていた物語も複数あるので、やっと陽の目を見せてあげられて安心しています。


――『からくり時計とタングの街』という情景は、言葉で表すとどんな場所なんでしょうか。

edda大きなからくり時計台が印象的な街です。言葉で表現するのはなかなか難しいですが、ぜひ音を聞いて情景を思い浮かべて欲しいです。

きっと聴いた人がみんな同じ街に訪れてい ただけるんじゃないかなと思うほど、景色をしっかりと閉じ込めた音になっていると思い ます。


――収録曲の曲順はどのようなことを意識しながら決められたのでしょうか?また、『からくり時計』に持たせた役割についても聞かせてください。

edda:eddaという人物のまとう雰囲気や世界観をぎゅっとつめた曲が『からくり時計』だと思っ ています。

eddaが“ねごとの森"を抜けて新たな街にザクザクと歩いていく、そして“からくり時計とタングの街"にたどりつく様子をこの曲に託しました。

曲順は聞きやすさもそうですが、eddaが物語たちに出会った順番だと思って聞いていただけると嬉しいです。


――デビュー曲の『チクタク』で、作詞・作曲・編曲を務めたミワコウダイさんが、今作に収録されている『トントン』『リンドン』『星のない空』『宇宙ロケット』なども作曲・編曲に参加されています。

ミワさんと共に制作をしてみた感想を教えてください。

また、多くの楽曲をミワさんにお願いしているのは、eddaさんなりの決め手があるのでしょうか。


edda:ミワさんは音楽を私に教えてくれた恩師なので、信頼して一緒に作品を作ることのできる仲間です。

今回も一緒に作った作品を多数収録できて嬉しいです。

『トントン』『リンドン』『星のない空』『宇宙ロケット』は生まれてから4、5年ほど経っているのですが、今のeddaの音楽性を構成するにあたってとても重要な曲たちだと思っています。

「チクタク」MV(short ver.)





表題曲『ループ』は対になる曲

「ループ」MV(short ver.)




――表題曲『ループ』のMVでは印象的なドールが主人公になっていますよね。

このMVでの世界観と歌詞の世界観はどう言ったイメージのつながりを持っているのでしょうか?


edda:『ループ』は以前発表した楽曲『リピート』対となる曲として書きました。

『リピート』 では、何度も大好きな物語の世界に浸るために記憶を消去し続けるロボットを描きました。

そして『ループ』ではそのロボットが読んでいた物語の主人公を描きました。主人公は、物語のあらすじには決して逆らえないし、自由な発言をすることも許されない。

だからと言って物語から逃れたとしても、物語の主人公ですからそこにも自由はないわけです。

進み続けるには、あらすじに従うしかない。そんな葛藤を MVでは操られる人形に置き換えて表現しています。


――MVのストーリーについてもeddaさんの方からリクエストをされたのですか?

edda:リクエストしました。


――ドラマ「忘却のサチコ」のエンディングテーマとなった『ループ』ですが、ドラマのストーリーを受けての印象は?どのように『ループ』の制作を進められていったかお聞かせください。

edda:「忘却のサチコ」は年明けに放送されたスペシャル版でも主題歌を『リピート』で担当させていただいていたので、今回は『リピート』の物語を別角度から広げる『ループ』の構想を組み上げていきました。


――編曲の湯浅さんにリクエストしたことは?

edda:民族的な陽気な雰囲気の楽曲にしたいというのがあったのでお伝えしました。

作曲する時に、チェコの人形劇のような雰囲気のカラカラとした色味を想像していたので、使用してほしい楽器や雰囲気を共有していった感じでした。


――アレンジを受けての感想を聞かせてください。

edda:アルバムのリード楽曲ということもあって、からくり時計とタングの街の情景を多く含んだ1曲になったと思います。

クリスマスを壊す大冒険!?『リンドン』

――『リンドン』はクリスマスを壊そうと作戦を立てている子供たちの情景が浮かびました。この曲ができたきっかけはどのようなものでしょうか。

edda:クリスマスの時期に作ったんだと記憶しています。


――eddaさん自身、『リンドン』に出てくる子供たちのようにクリスマスを壊す大冒険をしてみたいですか?

edda:私は全然したいとは思わないですね。リンドンの子供達もクリスマスを壊したかったわけ ではないんです。

サンタの息子である“君"がクリスマスになるとお父さんがいなくなって寂しいというから、主人公と二人、クリスマスを壊してお父さんの気を引こうとする物語なので、最終的には「メリークリスマス」とクリスマスをお祝いしています。


――『トントン』『リンドン』は似たような響きのある言葉ですが、この2曲はエピソードが続いていたりしますか?

edda:この2曲は同じ街での出来事なので、完全に関係ないとは言い切れませんが、物語としての関連性はありません。でもトントン、リンドンに出てくる3人は間違いなくこの街の悪ガキ3人組でおそらく仲良しだと思います。

タイトルが似ているのは私がタイトルをつけるのが苦手なせいですね。仮タイトルをそのまま使っちゃったのでたまたま似てしまったという感じです。



――『エメラルド』の編曲には、ササノマリィさん、『merry』の作曲にはビッケブランカさんなどのアーティストさんが参加されています。それぞれ楽曲を受け取ったときの印象をお聞かせください。

edda:エメラルドにはササノさんのアレンジが本当にぴったりでした。以前『夢のレイニー』でご一緒してから、また何か一緒に作品を作りたいと思っていたんですが、アルバムに『エメラルド』を収録しようと思った時1番にササノさんが浮かびました。

アレンジも軽く世界観と色味をお伝えしただけであとは好きなようにやってくださいとお願いしました。欲しかった音を楽曲に与えてくださいました。

『merry』はビッケさんから最初にもらった時とはずいぶん雰囲気を変えて今の形になりました。初めて『merry』を聞いた時はビッケさん節の効いたおしゃれでかっこよくて、でもどこかいい意味でいなたい楽曲で、一気に楽曲を好きになりました。

demoの状態ではビッケさんが仮歌を入れてくださっていたので、元気な印象のある曲だったので、歌いこなせるか最初は不安だったのですが私の声にもよく馴染む本当にいい曲を作ってくださいました。



次ページ : eddaの気に入っているワンフレーズ

1992年生まれ。福岡県出身。 音楽塾ヴォイスにて軸となる音楽性を形成。 音楽による表現だけに留まらず、イラストやジオラマなどを創作することで、独自の世界観を追求するアーティスト。 2017年5月31日に地元である福岡限定シングル「半魚人」を自主レーベル・Erzähler RECORDSよりリリース···

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