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【インタビュー】レニー「ダサいバンドを聴かずに俺らを聴けよ」最新作で魅せた強さ (3/4)



『Vale tudo【MAKE MY DAY】』は格闘技の競技名


――6曲目の『Vale tudo【MAKE MY DAY】』はポルトガル語ですか?

片桐 航:ブラジルの競技だからポルトガル語かな。格闘技の競技名です。武器使用以外なんでもありっていうルールの格闘技ですね!


――格闘技お好きなんですか?

片桐 航:格闘技漫画が好きで!その中に出てきた言葉なんですけど、なんでもありっていう意味に使おうって思って、使いました。


――なるほど!「名前隠して顔も見ないで群れて嘲笑うお前を笑う」という歌詞があると思いますが、ここは現代社会のSNSの事を示していますか?

片桐 航:ああ!そんな感じです。行動もせずに、じっと座ったままモノだけ言ってくる奴は無視しようぜ!!みたいな(笑)


――無視しようぜ(笑)

片桐 航:そのままです!行動していない奴が行動している奴に盾突いても、“行動している方がカッコいいやろ!”っていう曲ですね。


――「勝敗なんて無いと言って黙る奴らに興味なし だって考えたって時は経つし バカにされたらやり返す」はレニーさんらしい、挑発の仕方ですね!

片桐 航:ありがとうございます!もうその通りで、仲良しこよしで音楽を “わあー楽しい~!”みたいにやるんじゃなくて、もっと上を目指したいし。良かったものは良いし、悪かったものは悪いってちゃんと理解しているバンドも好きだし、そういう人も好きなんで。なので、挑戦していく事って大事やなっていう部分です。


――さらに「典型的な臆病者は既にこんな曲なんて聴かない」って言っていますし、かなり攻めた言葉のチョイスだと思いました。

片桐 航:そうですね(笑)少しでも行動する気がある人とか、自分の中で信念を持っている人っていうのは、やっぱりロックバンドが好きだったりするし。俺らの曲をちゃんと聴こうと思っている人の中には、しっかりと行動しようっていう意思も絶対あると思う。

ロックバンドとか音楽を探らずに、フラーっと聴こえてきたものだけを聴いたり、食べて寝ての生活をしている人には、俺ら出会ってないと思うんです。この曲を聴いているだけで、如何にどれだけチャンスがあるかが言いたかったんです。


――『Vale tudo【MAKE MY DAY】』は歌詞も深いですが、BPMもかなり速いですね。

ソラ:最速ですね!

片桐 航:今までで一番最速かな。


――楽器隊の皆さんは弾いていて、かなり大変ですよね…!

KANDAI:大変でした…(笑)

ソラ:この曲はちょっとだけ筋肉を使いました!今まで筋肉はいらなかったんですけど、少し入りますね。

kazu:俺は少しじゃないけどな…。

全員:(笑)

KANDAI:ライブが不安です!でもアドレナリンで出ていたら大丈夫なんだろうな…と!

『Ruby’s day』は出会いの一瞬の曲



――9曲目の『Ruby’s day』は航さんが以前から音楽で作られている、男女が出会ってから別れるまでの8作の物語に出てきそうな楽曲だなと思ったのですが…。

片桐 航:おお!!素晴らしい。これがその物語の一曲目です。だから色々伏線は混ぜていて。なんならこの曲きっかけみたいな所もあるんですよ。これ、2、3年ぐらい前の曲で、そこから繋がっていったのがデカいです。なので、ほぼ色々繋がっていますよ!っていう曲ですね。



――歌詞の一フレーズ一フレーズがキャッチコピーにできそうだなと!

片桐 航:ああー!出会いの一瞬の曲なんで、そういうのが多いのかもしれないです。最初、一秒をテーマに曲にするって所から始まったんですよ。どこかのショートムービーで、出会ったその一秒間を映像作品にするっていうのがあって、それを曲にもできひんかな?って思って。

これは出会って一目惚れした一瞬の一秒のストーリーなんで、如何に狭い空間を広げるかっていうのが大事で。だから言葉回しや言葉の強さは意識して、書きましたね。


――サウンド面についてお聞きしますが、全体的の綺麗さもありつつ、広がっていく感じがしますね。

ソラ:そうですね。結構曲に寄り添ってこれはアレンジをしました。自分の色を出すというよりも、曲にハマるフレーズを心掛けた記憶があります。


8作の物語至上、一番泣ける『オーロラ』

――『オーロラ』はかなり泣ける曲になりましたね!!個人的に推し曲です(笑)

全員:ありがとうございます!!(笑)


――『オーロラ』も男女の出会いと別れを描いた8作の物語の7話目ですよね。

片桐 航:7話目ですね。


――既存曲『Wonder』が8作の物語中2話目にあたると思うのですが、その『Wonder』の歌詞では「振り返る君は怒る「もう少しゆっくり歩いてよね」」や、「忘れられない忘れる事ない未来を一緒に願う日々がいつまでも続くといいな」という男性目線のフレーズがあって、『オーロラ』では、「振り返ってもすぐ後ろにはもうあなたはいない」や「忘れたい忘れさせて二人想像した未来を」という女性目線のフレーズになっていますね!

片桐 航:すごい!!

ソラ:これは嬉しいね。



――(笑)『Wonder』と『オーロラ』で対比をさせている気がしたのですが…!

片桐 航:『Wonder』で願っている方面と、別れている方面が違うのは、5話目でわかるかもしれません…!実はその別れた理由っていうのがあるんですよ。別れた理由がどこにあるのか?っていうのと離れられた理由がどこにあるのかで、なぜ思っているのが変わってくるっていう仕組みです。


――「you are special to me forever このまま君を想えば」も、韻が踏まれていて気持ちがいいですね!

片桐 航:(笑)ここもわざと入れました。耳障りが良いなと思って。


――「オーロラ」という言葉で愛する人を例えているような気がしたのですが。

片桐 航:そうですね。元々、モノを決めてから歌詞を書くっていうのは結構好きで。オーロラってすごく暖かいのに寒い空の中にあって、見に行く人には見えるけど、すごい僻地でしか見れないし。あんなに綺麗なものなのに、結構孤独だなっていうのもあって。まず、オーロラっていうイメージを決めて膨らませて、そこからストーリーを作ってっていう流れでやっていきました。


――楽器隊の皆さんは、航さんのそういったお話しを聞いてから弾かれるんでしょうか。

ソラ:“こういう曲にしたい!”っていうのは元からもらっていたので、その曲をインスピレーションとして受けながらアレンジしていった記憶があります。ちょうど、『Key-bring it on, my Destiny-』を録ったあたりに、録ったんですよ。長年温めていた曲ですね。


――kazuさんはいかがでしょうか。

kazu:この曲はフレーズを詰め込むっていうよりも、この空気感を崩さずにどうエモーショナルな雰囲気を出すかっていう感じだったんです。逆に空気感を出すっていう風に徹する方が難しくて、レコーディングで苦戦したなと。

ただ単にオンタイムで弾けばいいっていうものでもないので。サビで展開的に半分のリズムになるんですけど、音数が減った中でどう音を埋めていくか、伸ばすか切るかっていう音の微々たる使い方が難しかったですね。


――KANDAIさんはどうでしょう。

KANDAI:俺はサビの歌詞をフォーカスしつつ、感情的に切なく、でも沸々した想いがあるイメージ感で叩きました。頭は冷静にというか、レコーディングで言うとスネアドラムにリム(スネアについている金属の輪っか)に当てずに叩け!っていう指令があったので、そこは冷静にやっていました。

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片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組ロックバンド。 Vo.片桐が映画から影響を受け、「欲望」「反骨」「愛おしさ」のような誰しもが持つ感情にフォーカスを当てた歌詞とバンドアンサンブルを軸にした楽曲が魅力。それらを表現し観客と共有するようなライブを追求している。全国ツアーの開催や大型···

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