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【インタビュー】謎の美人アーティストロイ-RöE-のキャラが引き出し多すぎな件 (1/3)

10月19日に『ウカ*』でunBORDEからメジャーデビューを果たした謎の美女、ロイ-RöE-の素顔がインタビューで明らかに。感性で綴られる歌詞とメロディーの生まれる瞬間にも迫ります。
10月19日に『ウカ*』でunBORDEからデビューを果たしたロイ-RöE-の素顔に迫るロングインタビュー。

サウンドプロデュースを担当したゲスの極み乙女。のちゃんMARIとロイ-RöE-の関係は!?
中学卒業後から独学で作曲をしてきたロイ-RöE-の曲作りは!?

気になるロイ-RöE-のキャラクターも明らかになったUtaTenロングインタビューを是非最後までご覧ください!

【写真】ロイ-RöE-のライブ写真を見る

謎多き美女、ロイ-RöE-の正体に迫る


──ロイ-RöE-さんですね。ちょっと難しい読み方をされますね(笑)。

ロイRöE-:そうなんですよ(笑)。読み方よりも、とりあえず記号っぽくしたいなと思ってRöEが浮かびました。


──曲にもアスタリスクがついてくるような感じなんですね。アスタリスクに何か意味を込めていたりするんですか?

ロイRöE-:いろんな人によって見方を変えてほしいから、歌詞をすべて抽象的に書いていて。
いろんな解釈をするにあたって、抽象的すぎても伝わらないから、脚注として題名を置いているような感覚です。この題名をもとに、みんなはどういう想像をするの?みたいな。


──素敵!

ロイRöE-:ありがとうございます(照)。


──確かに歌詞がすごく抽象的で、歌詞サイトとしては、詳しく伺いたいところがたくさんありました。まずタイトルについてですが、『ウカ*』ですね。作品のタイトルはカタカナと決められてたりするんですか?

ロイRöE-:いや、そういうわけではないんです。日本語って、カタカナ、ひらがな、漢字っていっぱいあるじゃないですか。それが面白いなって思っていて。幅が広いのでいっつも選ぶのに時間がかかるんですけど『ウカ*』はもう見た目だけで選びました。
題名だけは浮かんでて、ひらがな、漢字、カタカナ、アルファベット、どれにするかみたいなところで悩んだんですけど、カタカナで「ウカ」と書くと、ハネ・ハライの方向もが全部一緒だし、文字の高さも一番デザイン的にバランスがいいなと思って。


──そしてジャケット写真にもかなりこだわりが詰まっていそうな。

ロイRöE-:そうなんです。これも、私が好きなデザイナーさんがいて、コラージュアーティストのQ-TA(きゅーた)さんという方なんですが、その方に直々にお願いしてつくってもらって。


──ロイ-RöE-さんの中にイメージはあったんですか?

ロイRöE-:そうですね。「『ウカ*』っていうタイトルで、真っ白がいい」って伝えて、あとはQ-TAさんが思うものをお願いしますって、出来上がりました。これは衣装が紙なんですよ。撮影当日に作りました。


──当日にですか?!

ロイRöE-:そう。スタイリストの渡邊由貴さんが当日に3時間ぐらいかけて。
その間ずっと同じポーズでした(笑)。きつかったけど楽しかったですね。


──このジャケット、小さい携帯の画面だけで見るのもったいない気がする。

ロイRöE-:そうなんですよ。すごくきれいなんですよね。


──知ってからよく見ると、確かに紙ですね。

ロイRöE-:ちょっと固い紙で。足の肌とかも紙に馴染むように白塗りして。


──すごい!でも足写ってない(笑)。

ロイRöE-:写ってないんですよ、白塗りしたのに(笑)。


「ヤバい」しか言えなかった少女


Photo by 森好弘
──歌詞に使われている語彙もやっぱり本からインスピレーション受けたりとか。

ロイRöE-:そうですね。曲つくるまではもう、「ヤバい」って言葉しか知らなかったんじゃないかってぐらい(笑)。
でも歌詞を書くにあたってそんな語彙力じゃ何も浮かばないんですよ。「大好き、大好き」みたいなのしか浮かばなくて。
だから、本読もうと思って。そしたら、中原中也とか三島由紀夫とかにどんどんハマっていって。それが辞書みたいな、自分の中の教科書になりましたね。


──すごい。そしたらきっとストレートに書かれている歌詞の曲とか聴けないタイプですね(笑)。

ロイRöE-:そうかもしれないです(笑)。人に分かりやすい歌詞とかって、その人が見えてくるから苦手で。
何言ってるか分からないくらいの例えばZAZEN BOYSとかNUMBER GIRLが好きですね。あと、インストにいっちゃったりとか、フランス語の曲とかね。何言いよるか分からんでね。


──そう言った好みは、曲を作られるようになるまでに聴いてこられた音楽とも何か関係ありますか?

ロイRöE-:聴いてきた音楽は本当バラバラなんですよね、音の影響とか、文字の影響とか。大衆音楽の歌詞と曲・歌を参考にするより、インストの音楽と、「詩」を参考にするほうが多いです。幅広く聴きますね。


──ロイ-RöE-さんはなかなかお会いすることのないタイプのアーティストさんな気がします。

ロイRöE-:すごく言われます(笑)。音楽に熱くて、昔から音楽が好きでって方が多いと思うんですけど、そんなでもなくて。だんだんやっているうちに好きになっていきました。


──ロイ-RöE-さんが、“歌詞”が好きで聴くような曲は具体的にどんな曲ですか?

ロイRöE-:結構ありますよ!ケータイに歌詞フォルダありますもんね。菅野よう子さんが作っている『奇跡と退屈』っていう曲があって、菊池成孔さんが書いてる歌詞なんですけど、この歌詞がすごくいいんです!
本当に全部抽象的に書かれていて、想像によって悲しい歌にも聴こえるし、めっちゃ明るい歌なんやないかとも思うし、アレンジとか含めて考えると、飛行機から落ちとるんかな?とか、今、事故ったんかな?とも思うんです。
ただの恋愛ソングかな?って思う時もあります。そういう想像力をめちゃくちゃ掻き立てるこの歌詞がすごく好きです。


──初めて聞きました、『奇跡と退屈』。

ロイRöE-:昔カルピスのCMソングだったらしいんですけど、使われたのはイントロだけなんですよ。隠れた名曲ですよ、本当。隠すのがもったいないって思います、毎回。


──この曲に出会ったきっかけは?

ロイRöE-:菅野よう子さんが好きで、菅野よう子さんの曲を探ってたらあったみたいな感じですね。


──歌われているのが菅野よう子さんですか?

ロイRöE-:アレンジが菅野よう子さんで、歌っているのは、こなかりゆさんっていう声がいい方なんですよ。アレンジ、歌詞と声が、全部危うい感じが好きです。


──ロイ-RöE-さんも歌声が可愛いと思ったんですけど、しゃべった声とはやっぱりちょっと違いますね。

ロイRöE-:声張ったらめっちゃ高音になるんですよ。例えば、叫んだり、ヤッホーとか言ったら(笑)。でも、地声でしゃべるときの声量だとすごく低くなっちゃって嫌いなんですよね。
だから曲をつくるときはわざとキーを高くして、キーを確かめながらつくっていますね。

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頭から離れないメロディーと個性的な歌詞を紡ぎ出すシンガーソングライター。中学卒業後から独学で作曲を開始。 2017年夏に行われた、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル<unBORDE>が主催するライブイベント<unBORDE Summer Xmas Party 2017>において、レーベルへの所属を発表。 ···

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