noovyも一歩ずつ進みます
──そんなnoovyの新しいシングルについてお聞きしたいと思います。今回のシングルのリード曲「スピードアップ」はMBS・TBS系列アニメ「ゾイドワイルド」のタイアップを獲得したそうですね。おめでとうございます!
Shawn・Hank・Mark・JK:ありがとうございます!
──台湾では、日本のアニメが放送されていると聞いたことがあります。
Shawn:ワンピース、ドラゴンボール、ドラえもん…
Mark:忍者ハットリくん…
──おおお…たくさん知っているんですね!
Mark:小さいころから、日本のアニメをずっと見て育ちました!
Shawn:「ゾイドワイルド」も、お兄ちゃんがおもちゃのプラモデルを持っていたんです!
──そんなアニメのタイアップに決まって、お気持ちはいかがでしょうか?
JK:本当に不思議だなぁと思います。小さい頃から見ていたアニメのエンディングテーマになるなんて。
──「スピードアップ」を演奏しながら、特にこの部分の気持ちが乗っちゃうなぁ…というフレーズを教えていただけますか?
Shawn:「少し一歩が大きくなっても ゴールまで飛べるわけじゃなくって One more step One more stepをずっと繰り返す 突風に倒れそうでも きっと行き止まりなんかないんだ」が全部好きです。一歩ずつ前に進んでいるようなメロディーですし、「一歩ずつ進むしかないんだな」と感じます。
Mark:僕もShawnと同じです!一歩ずつ前に進もうと思えるし、一歩一歩が大事だなぁと思います。
JK:サビを演奏しながら、僕も元気をもらっています!台湾の小学校で流れていた体操の曲に似ているような音もいくつかあるので、小さい頃のことを思い出せるんです。「ゾイドワイルド」を見ている方も小学生が多いと思うので、僕と同じように、元気になってもらえると思います!
Hank:みんな一緒に「NANANA…」と歌うところが好きです。ここは、僕のギターソロと重なるので一体感が気持ちいいですし、一緒に未来に向かっていく感じがします。
──今のnoovyさんと重なる曲ですね。そして、カップリング曲の「Fade to Black」は、これまでにないダークな仕上がりになっていますね。
Shawn:noovyのシングルで、リード曲は日本語・カップリングは英語というのはよくあるパターンなのですが、2曲目の「Fade to Black」については、本当に今までやったことのないようなダークな楽曲になっています。歌詞の世界も大人っぽいので、要注目です!
Mark:日本の邦楽ロックのハードロックバンドも参考にさせてもらっています!
──これまでにない雰囲気を演出するために、苦労したところはありますか?
Mark:僕、曲の頭のドラムソロが一番疲れます(笑)演奏も難しいですし、全体を通してドラムがかなり体力を使う曲だぁ~と思います。
──激しい演奏を支えるために、日々、体を鍛えていたりもするのでしょうか。
Mark:台湾に帰ったときに、よくジム通いをしていますよ!
──日本と台湾を往復する生活で、スケジュールがハードな時もあると思います。みなさんの健康管理方法などを教えてください!
Hank:台湾でよくバスケに行ったりしています!僕はスポーツが好きなんです。
Shawn:僕もよくジムに行きます。よく眠ることも大事だと思います!
Mark:気持ちの持ち方が体調にも影響してくるので、メンタルケアを大事にしています。常にポジティブな気持ちを巡らせることが大事です
──Markさん、今、おいくつでしたっけ…
Mark:22歳です。
──お若いのに、かなり落ち着いておられる…。JKさんはいかがでしょう?
JK:僕は、太極拳です!
マネージャーさん:え、ホント!?
JK:いえ、太極拳は冗談です。でも、あまり甘い飲み物は飲まずに、フルーツと野菜を良くとって、水をよく飲むことですね。
──あの、台湾では、太極拳でケンカしたりするんでしょうか…。
JK:沒有!(ないですよ!)太極拳は穏やかな気持ちを保つことに効果があるので、攻撃をするようなものではないんですよ。
Shawn:でも僕たち、毎日ケンカします!
──え、本当ですか!?
Shawn:冗談です!(笑)でも、こうやって「太極拳ごっこ」みたいにじゃれ合ったりはします。4人でいると、小学校低学年の頃のような気持ちになることはあります。
──本当に仲が良いんですね…!それから、3曲目「In My Dreams」は、ラフに聴ける曲調ですね。
Shawn:「In My Dreams」は、これまでのnoovyのイメージに一番近い曲かなと思います。歌詞もスクール・ラブにまつわるものなんですよ。
Mark:みんな聞いたら、純粋な気持ちになってもらえると思います。
──ありがとうございます。それでは、皆さんにとって、今回のシングルがこんな一枚になったらいいなぁというのをお聞かせいただけますか?
Mark:昔のnoovy・今のnoovy・将来やっていきたいnoovyが全部詰まっています。全ての可能性を感じてもらえたらいいなぁ。
Shawn:これまでのnoovyと、今後の新しいnoovyがつながって、思い出の一枚になれたらいいなぁと思っています。昔と今と将来、全部が詰まったシングルです!
Hank:全員の20代になってからはじめてのリリースですし、僕の卒業シングルでもありますし、皆さんにとっても大事な「思い出」の一枚になれたらと思います。
JK:「色んなジャンルの曲に挑戦」「ファンの方にとっても卒業シーズン」「はじめてのアニメタイアップ」「全員が20代になってからはじめてのシングル」…という、本当にたくさんのキーワードが入っている「記念すべき1枚」になっています。分岐点みたいなのを感じられるような、シングルになれればと思います。
ファンの気持ちを一番心配していた
──最後に、これまで日本で活動してきて、4人だからこそ乗り越えられたことがたくさんあると思います。4人がnoovyとして過ごす時間もあと残りわずかということで、一番の思い出のエピソードや、ファンの方へメッセージをお願いいたします!Shawn:日本での知名度ゼロから頑張ってきたんですけど、「これが、すごい一番印象的だった!」というよりは、その全ての時間が一番大切なものになっているような気がしています。活動をしながら、時々辛いなぁ…と思うこともあるんですけど、もうちょっと大人になってから振り返れば、宝物になるんじゃないかなって。
JK:Shawnと同じで、日本の活動の中で「これがターニングポイント」というよりは、4人で過ごした経験自体が一番の思い出といいますか…。何十年経っても、この経験を振り返って、忘れられない記憶にはなっています。
Mark:4人が一緒に頑張ってきたこと、その過程が一番大事なんじゃないかなと思います。ひとりじゃなくて4人が手を合わせて、異国で2年半頑張ってきたので、お互いのことを知ることにもなったし、どうやって他人と一緒に生活をしたり、一緒にバンドをやっていくことを知ったりすることもとても勉強になったし、良い思い出にもなりました。ファンの方がずっと応援してくれたから、ここまで歩んで来れたんじゃないかなと思います。
──Hankさんの卒業発表に対するファンの方の反応を見ていると、あたたかいメッセージが多いなぁと感じました。
Mark:Hankが卒業することによって、僕たちのことよりも、ファンの方の気持ちを一番心配していたので、あたたかい応援に心がほっとしたし、安心しました。
──それでは最後に、Hankさんお願いいたします!
Hank:日本に活動拠点を移して2年ちょっとなんですけれども、その中で、2回の誕生日と2回の旧正月を日本で過ごさせていただきました。僕の誕生日当日がライブいうことが多くて、日本のファンの方がいつもたくさんお祝いしてくれて、とても良い思い出になりました。異国の地でたくさん応援していただいて、本当に感謝しています!
──ありがとうございました!
Text Megumi Nakamura
Photo 片山拓
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