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【インタビュー】必読!SILENT SIRENと“平成を生きた”トーク! (3/3)



共感すること間違いなし!ゆかるん作詞の「渇かない涙」

──『渇かない涙』はゆかるんさんの作詞ですね。個人的に、とても共感する!って思いました!

ゆかるん:嬉しい!!良かったです。刺さる人に刺さったら良い曲です。これは夏にメンバーだけで楽曲制作の合宿をしたんですけど、そのときに出来た曲です。

すぅがピアノで作曲をして、そこに私が書き溜めていた歌詞を足してみたら、ハマったという感じです。


──「愛を囁いたその唇で誰とキスをしてたの?」と「愛を誓ったその指先で誰に触れていたの?」というフレーズが好きです。ここは過去の情景とか、今の感じを書けているじゃないですか!体の部位とかも入っているし!!

全員:体の部位(笑)


──これはご自身のご経験だったり?

ゆかるん:それは断言してないんです。っていうのも実体験か実体験じゃないかってどうでもいいかなって思っていて。曲を聴くときに私の事を思って聴いて欲しい訳じゃないので(笑)この曲を聴いた人が、自分を主人公にして聴いて欲しいなって思って。なので、こういう経験をした事がある子は、めちゃくちゃ刺さると思うし。逆に全然刺さらない人もいるかもしれないけど…。


──刺さる側としては、めっちゃわかります!こういった経験がある子からしたら、“なんで私の気持ちをわかってくれるの!”ってなると思います!

ゆかるん:そう思ってくれたら嬉しいです。ファンの方から“これ私の曲かと思った!”って言ってくれた子がいて、それがすごく嬉しくて。ツライ経験って本人にしかわからない事で、すごく辛くてもその“すごく”の差は人それぞれ違いますし。だから人に言わずとも、曲に込めて“これ私の歌だ!”って思って聴いて欲しいです。



サイサイが選ぶビップアップフレーズ!!



──今作の収録曲の中で、一番好きな歌詞のフレーズを教えてください!

あいにゃん:私は『無重力ダンス』の「一緒に逃げようよ 時間 空間 飛び越えて」が好きです。この曲は振り付けもあるし、“楽しい!”って思いきや結構いじめられて一人になっちゃった子とか、そういう子に救いの手を差し伸べるっていうよりかは、“一緒に逃げちゃおうよ!”っていうような感じで。そう言ってくれる感じが、過去の自分にこの曲を聴かせたいって思うんです。



──ああ!なるほど。

あいにゃん:絶対こういう事ってあると思うんですよ。会社とか、学校で一人になっちゃうときってあると思うんですよ。そういうときにどんな励ましの言葉を言われても、“誰も私の気持ちなんてわかんない!”って思うかもしれないけど、“一緒に逃げちゃえばいいじゃん!”って言ってくれる人がいたら、めちゃくちゃ救われるなっていう意味からお気に入りです。


──逃げるっていう選択肢が、なかなか出来ないですよね。

あいにゃん:そうなんですよね。みんな“学校行けよ”とか言いそうだけど、この曲でめっちゃ救われるものがきっとあると思います。

すぅ:私は『Letter』の「サンデー渋谷駅 重いギター背負って 仕事じゃないけど 遊びでもないの」が良いですね。まず、“ここ私のこと書いてますよね?(笑)”っていうファン目線があって好きですね。サイサイは2パターンあって、シングル曲だと誰にでもあてはまるけど、みんなが元気になるっていうものもあるし、その人に刺さる具体的なものもあって。この曲はどちらかというと、その人に刺さる方なんですけど。ひなが歌詞を書いているんですが、過去にあった出来事のことを言っているので、それを思い出すんです。

サイサイには『ビーサン』という曲があって、それにも「ギターを担いでゆっくり通り過ぎる」っていう歌詞もあるんですね。その当時の事も、また思い出させてくれるというか、今この曲が歌えるのは、原点を大事にしているからだと思うんです。原点を大事にしつつ、その頃に留まっていないで、私は前に進んでいくけどみたいな気持ちが良いなって思います。




──ここはすぅさんの事を思い浮かべて、ぜひ聴いてほしいですね!

すぅ:めっちゃ自分のことだと思っちゃいますね(笑)

ひなんちゅ:ここのフレーズだけは、渋谷を歩き回って書きましたね。


──ロスで書いたり、渋谷で書いたりなど、様々な所で歌詞を書かれるんですね!

ひなんちゅ:そうですね。動いてないと歌詞を書けないんですよ。家だと書けなくて…。

すぅ:あと「サンデー渋谷駅 重いギター背負って 仕事じゃないけど 遊びでもないの」のあとの、「英語も読めてないのに空気は読まなくていい」もすごく、私っぽいんですよね!“私か!!”って感じで、ひしひしと伝わってきています(笑)


──では、ひなんちゅさんはいかがでしょうか?

ひなんちゅ:私は、『REBORN』の「なにかが壊れてからじゃないと気づけないのなら 粉々にして0から」が好きです。



──粉々にして0から出来るタイプですか?

ひなんちゅ:なかなか出来ないことだと思うので、初心に帰ることよりも粉々にするまでやるっていうのが、潔くていいなと思います。戻るんじゃなくて壊すっていう事ですね。


──自分でちゃんと壊すんですね。

ひなんちゅ:恋愛とかも、別れてから“あの人、こういう所良かったな”とかって思うし、別れなかったら気付けないこともいっぱいあるし。それ以外の学校や、仕事を辞めてわかることがあるんですよね。失えないと気付けない感情を、わざわざ自分からMになって、痛い方に進んで気付く。そして強くなるのが良いなって思います。


──ゆかるんさんはどうですか?

ゆかるん:めちゃくちゃ悩んでいたんですけど、『クリームソーダ』の「あの夢の中で飲んだクリームソーダ 甘かった」っていう最後のサビが好きですね。



──ここを選ばれた理由はどうですか?

ゆかるん:なんか、切なさが集約されている感じがするからですね!すぅが言ってた話なんですけど、クリームソーダって美味しいし、見た目とかも可愛いけど、着色料とかを使っていて。でもそれを知っていても、飲みたくなっちゃうじゃないですか?それを「あの夢の中で飲んだクリームソーダ甘かった」にしているのは、かなり切ないと思います。


──この主人公は、可愛いですね!

ゆかるん:何も考えないでここを読むと、可愛い歌詞だなって感じなんだけど、そういうのを知ってから読むとめちゃくちゃ切ない歌詞だなって思うんです。それがなんかすごいです!


──最後に、現在回られているツアー、「SILENT SIREN LIVE TOUR 2019 『31313』〜 サイサイ、結成10年目だってよ 〜supported by 天下一品」への意気込みと『31313』への想いをお願いします!

すぅ:アルバムがすごく自信作になっています。アルバムの曲はライブになると、凄く化ける曲になっていて、しかも自分たちでは予想していなかった曲の育ちかたがあります。CDはCD、ライブはライブ、というように別物だと思って、ライブに来て欲しいです!

アルバムの良さが爆発しているライブだと思うし、聴覚と視覚が合わさったライブは凄いものだと思うので、それを体感しに遊びに来て欲しいなって思います。




TEXT 愛香
PHOTO 片山拓

Vo&G.すぅ(吉田菫)、Dr.ひなんちゅ(梅村妃奈子)、Ba.あいにゃん(山内あいな)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)の4名からなるガールズバンド。 2012年11月、シングル「Sweet Pop!」でメジャーデビュー。 通称”サイサイ”として親しまれ、原宿を中心に女子中高生に人気が広がり、LINE公式アカウントの···

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