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【インタビュー】藍井エイルが家出!?日常的な想いを詰め込んだ新作を語る。 (1/4)

藍井エイルが4月17日に、約3年ぶりのオリジナルアルバム『FRAGMENT』をリリース。活動復帰してからの今作では、“日常に感じる想いの欠片を詰め込んだ”という。今回UtaTenでは、そんな藍井エイルに新作についてや、歌詞の作り方を伺った。

体育座りが一番書ける。


──エイルさんはUtaTen初登場なので、歌詞の作り方をお伺いしたいのですが、歌詞を書くときは手書きですか、それともパソコンやスマホなどで打ち込んで書いていますか?


藍井エイル:今は、完全に携帯のメモですね。いつも携帯で歌詞を書くときのポーズも決まっていて(笑)


──ポーズがあるんですか!(笑)

藍井エイル:あります。ソファーの上で体育座りをしてやっているんですけど、それが一番書ける感じがします。あとは連想ゲームのように書いたりもしますね。テーマを決めて、そこから“こういう場合はみんなどういう感情になるのかな?”とか、あくまで主観になりすぎないように、比喩を使ったり外の景色を見ながら考えて書いたりします。メモに残っている所から、広げていったりもします。


──歌詞を綴るときは、実体験を書く方がやりやすいのか、それとも空想や想像を取り入れて書く方がやりやすいですか?

藍井エイル:どっちも使います。楽曲によって、こっちの方がイメージに合うなっていう方を使いますね。空想というか“こういう人もいるのかな?”っていうイメージで書く場合もあれば、自分って過去にこういう経験したことがあったなって場合もあるので、一曲通して全部私のことですというのは、あまりないですね。


──ご自身のことだけじゃなく、想像なども混ぜてしまうやり方なのですね。

藍井エイル:そうですね。主観的になりすぎないように気を付けることはしています。


──これまで数多くのアニメや、ゲーム作品のタイアップが多かったと思いますが、そういった作品ありきの方が歌詞は綴りやすかったりしますか。

藍井エイル:テーマが明確なので、書きやすい部分はあります。逆に、アニメの楽曲になるとアニメに寄り添いすぎる癖みたいなものが私にはあるんですよね。例えば、藍井エイルの事を好きでいてくれている人たちの中にも、アニメを見ない人たちもいるので、そういったアニメを見ない人たちにも心に届くような、歌詞を書くように心がけなくちゃなと気を付けてはいます。


──ご自身が歌詞を書く際に、スランプに陥った場合、どうやって気分転換をされていますか?

藍井エイル:ゲームします!(笑)


──エイルさんは、鬱ゲーがお好きだそうですね!

藍井エイル:鬱ゲー好きなんですよ。ゲームした後に、号泣が止まらない作品って感情が揺さぶられている証拠じゃないですか?あのゲームに弄ばれている感じが、凄く好きで。


──(笑)

藍井エイル:“私、翻弄されている”みたいな感じが好きなので、ダークなものとかはずっと好きですね。でもポップなものもやります。私自身を翻弄させてくれるものが好きです。


──いいですね(笑)ちなみになんですが、そういう鬱ゲーとかになると歌詞も暗い方向に持っていかれたりはされないんでしょうか?

藍井エイル:メモにはとっても憂鬱な言葉が増えます。でも、逆に愛おしいものを感じたりとか、家族や友達や、その友達が結婚したっていう話を聞いたりすると、ハッピーなワードがメモ帳に並ぶんです。色んなメモをしておいて歌詞に使ったりするので、自分であとから、“こんなん絶対使えないじゃん!”っていうような主観的すぎるワードもあったりするんです。今も結構歌詞が溜まっていますね。


──ストックがあるんですね。

藍井エイル:あります。メモに書いておかないと忘れちゃうんですよ。“こういう感情になった!”とかを一週間後には覚えていないので、しっかり書くようにしています。

日常を切り取った等身大の作品に


──ありがとうございます。では、新作のお話しに行きたいと思います!3年ぶりのニューアルバム『FRAGMENT』のテーマとしたものを教えてください。

藍井エイル:私が活動をお休みしているときに、自分が復活したら日常を切り取ったそんな等身大なものをアルバムで作っていきたいって勝手に思ったのがきっかけでした。

それにまだ復帰もなにも決まってなかったんですけど、勝手に考えていました(笑)その時にタイトルを「LIFE」にしようかなーとも思ったんですけど、普通すぎるから「DAYS」にしようかなーとか、そこまで勝手に思い描いていましたね(笑)


──勝手に考えていたんですね(笑) そのお考えを周りのスタッフさんなどにお聞かせしたと思いますが、どういう反応でしたか?

藍井エイル:“ふ~ん”っていう反応でした。まだ形にしていない段階で想像がつきにくい部分だったので、みんな“そういう感じで作ってみよう!”という感じでしたね。


──3年ぶりのアルバムということで、かなり深刻に悩まれたと思っていたのですが、結構ラフな状態だったんですね。

藍井エイル:そうですね。“これやっていくぞ!”というよりは、すごい自然体な感じで、どんなアルバムを作ったら聴いてくれた人が楽しいだろうか?という所に重点を置いて、ディスカッションしていきました。


──『FRAGMENT』というタイトルの意味はどんなものなんでしょうか。

藍井エイル:「LIFE」も「DAYS」も普通すぎたので、日常の欠片みたいなものをテーマにしたいって思ったときに、「FRAGMENT」が欠片という意味があることを知ったんです。

「FRAGMENT」が良いな~って思ったときに、カタカナにするのはちょっと攻めすぎているかなとか、大文字の方が良いかなとか悩んでいるうちに、この『FRAGMENT』になりました。

悪い意味の欠片ではなく、日々の生活の中での欠片です。例えるなら写真を集めて、アルバムにしました!というような意味合いを込めて『FRAGMENT』です。


──曲順についてお聞きしたいのですが、「約束」が最初に来ているのは、活動復帰した1枚目のシングル曲でもあり、ファンの皆さんとの再会の曲であるということが大きいですか?



藍井エイル:そうなんです。復帰第一弾で発表をさせてもらった曲なので、“ここから新しい藍井エイルを始めて行きたい”という気持ちを込めて、復帰曲から進めていきました。

そして、“これからもよろしくね”という意味合いも込めています。『約束』の歌詞では、「約束を守りにいくこの歌を届けにいく」というフレーズで最後終わるので、“さあ、今から届けにいくよ!”という感じになっています。


──『FRAGMENT』は、エイルさんの人柄をとても表現されていますね。

藍井エイル:そうですね。攻め攻めなものを前半の方に持っていって、シリアスな形を作っていこうと思ったんですけど、『約束』の次にシリアスなものが入ると暗くなってしまうと思ったので、『SINGULARITY』という爽やかなロックを一度入れました。

復帰後に『流星』を聴いてくれている人たちが多かったので、その後に『流星』や『UNLIMITED』などの、シリアスなものを加えました。

ただ、5曲目の『グローアップ』はかなり特殊な曲だからどの辺に入れようかなって思っていたんですけど、真ん中あたりに入れた方が飽きも来ないだろうと考えたので、そういう感じで組み立てていきました。



次ページ : 「グローアップ」には反抗期と30分間の家出が背景

藍井エイル(あおいえいる)/11月30日生まれ。北海道札幌市出身。AB型。 2011年10月、シングル「MEMORIA」でメジャーデビュー。 2016年11月、体調不良により活動休止を発表し日本武道館でのライブを2日間敢行し、休養期間に入る。 2018年2月、発声障害などを克服し活動再開を発表、自身4···

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