上白石萌音とは？
上白石萌音(かみしらいし もね)さんは1998年生まれで、鹿児島県鹿児島市出身。妹の上白石萌歌(かみしらいし もか)さんも女優として活動しています。
小学1年生から鹿児島市内のミュージカルスクールに通い始めました。
中学1年生の頃、スクールの先生の勧めで2011年に第7回「東宝シンデレラ オーディション」に参加。審査員特別賞を受賞しました。このとき一緒にオーディションに参加した、妹の萌歌さんがグランプリを受賞します。そして、姉妹で東宝芸能に所属。
2014年に映画『舞妓はレディ』のオーディションに応募。800名の応募者の中から主役の舞妓見習い・春子役に選ばれ、初主演を果たしました。
この作品はミュージカル仕立ての映画で、上白石さんは役名の春子名義で主題歌『舞妓はレディ』を発売しています。
さらに、このときの演技が評価されて
・第38回日本アカデミー賞で新人賞
・第26回山路ふみ子新人女優賞
・第19回日本インターネット映画大賞日本映画部門ニューフェイスブレイク賞ベストインパクト賞
・全国映連賞女優賞 など数々の賞を受賞しました。
2014年には『みえない雲』で舞台初主演を務め、原発事故に巻き込まれた少女を演じます。2015年にはミュージカル『赤毛のアン』で、主役のアン・シャーリー役を務めました。
女優として次々に主演を演じてきた上白石さん。そんな彼女に転機が訪れます。
それが2016年に大ヒットした『君の名は。』です。上白石さんはヒロインの宮水三葉の声を演じました。
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三葉役を演じた上白石さんは演技力だけでなく、歌唱力にも注目が浴びます。そのきっかけになったのが、『君の名は。』の大ヒット御礼舞台挨拶での出来事です。
舞台挨拶に参加した上白石さんはRADWIMPSの野田洋次郎さんのギター演奏で、挿入歌「なんでもないや」を生歌で披露しました。
そこで観客を驚かせた圧倒的な歌唱力が、テレビで取り上げられるようになったのです。
『君の名は。』をきっかけにその歌唱力を評価されるようになった上白石さんですが、実はその前から歌手活動を始めていました。
2015年にYouTubeで「The Favorite Songs」と題した、ワンカット長回しのアカペラを公開していたのです。
2016年には、カバーミニアルバム『chouchou』をリリース。
アルバムの中には「なんでもないや」も収録されています。
その後も2017年にオリジナルアルバム『and…』を、2019年には最新オリジナルミニアルバム『i』をリリースしています。
『君の名は。』の挿入歌「なんでもないや」
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上白石さんの歌手活動を紹介する上で絶対に外せないのが、『君の名は。』の挿入歌「なんでもないや」です。透き通った声で伸びやかに歌う上白石さんの「なんでもないや」は、RADWIMPSの野田さんとはまた違う印象を受けます。
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君のいない 世界にも
何かの意味はきっとあって
でも 君のいない 世界など
夏休みのない 八月のよう
君のいない 世界など
笑うことない サンタのよう
君のいない 世界など
≪なんでもないや (movie ver.) 歌詞より抜粋≫
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まさに生きていた時代がズレていた、『君の名は。』の主人公・瀧と三葉の関係性が歌詞に表現されています。
こちらはカバーミニアルバム『chouchou』に収録されているので、ぜひ聞いてみてください。
秦基博プロデュース「告白」
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「告白」はオリジナルアルバム『and…』に収録されています。
秦基博さんが、初めて女性アーティストの作詞を手掛けた楽曲です。
片想いをしている少女の、切ない恋心が歌われています。
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ハラハラ 散る花びらに 消えてった
あなたの幻影に そっと手を伸ばした
私は いくあてもなく 歩き出す
幾度 季節を こえたとしても
この傷跡を抱えたまま
≪告白 歌詞より抜粋≫
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今はもう会うこともない、あなたの姿を想いつづける少女。“今にも溢れそうなこの想いは、どこに持っていけばいいのだろうか…”
叶わない恋に傷つきながらも、それを糧に少女から大人の女性に成長していく恋歌です。
親友・藤原さくらとのコラボ曲「きみに」
ラジオ番組で仲の良い友人だと紹介している、シンガーソングライターの藤原さくらさんとのコラボ曲「きみに」。こちらも、オリジナルアルバム『and…』に収録されています。
作曲を藤原さくらさん、作詞を上白石さんが担当。大切な人へ向けた曲となっています。
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Ah このまま ひだまりの裏庭で
Ah このうた 優しい風がそっと運ぶよ
きみに きみに
≪きみに 歌詞より抜粋≫
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曲中3回出てくるこの歌詞。家族や恋人、友達など大切な人と過ごす穏やかな時間、ごく普通の日常の大切さが伝わってくる曲です。
YUKIが作詞担当「永遠はきらい」
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最新オリジナルミニアルバム『i』に収録されている「永遠はきらい」。こちらはYUKIが作詞を、人気バンドであるヨルシカのn-bunaが作曲を手掛けています。
“思わせぶりな恋”をテーマに製作された「永遠はきらい」。まさに思わせぶりな女の子が、恋を楽しんでいる様子が伝わってくるのがこの部分です。
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ああ！ お願いが 叶うのなら
裂けるくらい まだ遊んでいたい
絡みつく 冴えた身体
抱きしめても すぐ離しちゃって
神様 お疲れ様
どうやら まだ 私生きているみたい
頬につく ごはんの粒
直接 今なら 食べてもいいよ
食べてもいいよ
≪永遠はきらい 歌詞より抜粋≫
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意地悪で可愛くて、ときにはツンとしてデレる。そんな愛を知らない、不器用な女の子の感情が歌われています。
最新オリジナルミニアルバム『i』
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2019年7月10日には、最新オリジナルミニアルバム『i』をリリースされた上白石さん。
これまでの清純なイメージからは想像できない、たくさんの顔を持った上白石萌音さんが楽しめるアルバムです。
ぜひ手にとってその魅力を感じ取ってくださいね。
幼かった少女が大人へと成長していく
『舞妓はレディ』から始まったアーティスト活動。そして『君の名は。』で注目を浴びた彼女は、これからもたくさんの作品に出会い成長していくでしょう。大人の女性に成長した上白石萌音さんの今後に、目が離せません！
TEXT あるこ
