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【インタビュー】miwa、ハイキックで自身を再起動!1年半ぶりのシングルを語る (2/2)


『すべてを捨てても』の歌詞に込めた想い



──続いての曲『すべてを捨てても』について。これが本当にすごいストレートで、すごい振り切った歌詞ですよね。

miwa:ありがとうございます!



──この曲の元になったドラマの主人公は、本当に究極の覚悟を決めたんですよね。ドラマの主人公の女性は本当に周りの友達とかもまっさらにしたんですか?!

miwa:携帯を捨てているので、連絡が誰一人として取れなくて、住む場所も地域を変えているので、誰とも会わないという状況の中で、家具もなくてスタートしていくんですよね。


──例え話ですけど、miwaさんが今全部携帯を取り上げられて、この世からmiwaという歌手の存在を抹消されたとして、新たな人生を今から再スタートさせなきゃいけないってなったとしたら何すると思いますか?

miwa:なにしましょうかね(笑)、海外とかは行ってみたいですかね。


──ということですが、ドラマからインスパイアを受けての『すべてを捨てても』、書いてみていかがでした?

miwa:すごく楽しく書いていけました。漫画を読んで、色々な側面があって、もちろん凪が新生活をスタートする上で、また同じような壁にぶつかったりして、どんだけ環境を変えたり見た目を変えたりしても自分自身の根本が変わってないと同じ問題が起きたり同じことで悩んだり壁にぶつかるんだなっていうところだったりとか。

あとは「気の使いすぎ 悪いこと? 私だって人間だから 傷ついてるよ そのたびに」っていう歌詞を書いたのは、やっぱり凪は空気を読みすぎるところがあったり、皆もそうだと思うしまったく気を使わずに生きてる自由な人ってなかなかいないと思います。皆そういう部分があるからこそ、心ないことっていうのは傷つく事だなって思って書きました。

「誰かをバカにしながら生きることに 何の価値があるの?」っていう歌詞は漫画の中でも凪の元彼は好きな子にまっすぐ好きって言えないみたいなのがあったりして。すごく仕事が出来るのに好きな人のことが分からなくてバカにしちゃったりとか。

SNSとかでも本当のことは分からないけどなんか批判しちゃったりってあると思うんですけど、そういう世の中だからこそなんでも批判の対象になってしまいがちだけど、言っていいことと悪いことあるよね、みたいな。
その先には傷ついてる人もいるんだよっていう事を思いながら書いてました。


──本当に現代を生きる人に聴いてほしい歌詞ですよね。

miwa:そうですね。そうなんです。
だから「言いたいこと言うのが人」っていうのは本当にそうだなと思っています。他人だからこそ言いたいこと言ってるなって思いますね。自分の友達とかすごい親身になれる人に対してだったら言わないような事を、やっぱり顔が見えないから言ったりとか。


──miwaさんがそういうことに対面した時、どう消化しているのかお聞きしたいです。

miwa:気にしないことが一番だなと思っています。悪口とか批判とかに焦点を合わせてしまうのはもったいないなと思っていて、全く傷つかないっていうのは人間なので無理だと思うし、やっぱり心ない言葉は人を傷つけるものだと思うんですけど、でもそれをいつまでも「こういう風に言われた」とかっていうのを気にしすぎるのは、通常の人間関係でもよくないじゃないですか。

例えば本当に誰かとけんかして言われたことをいつまでも引きずってるのはちょっと良くないし、そこにずっと「この人はこれを言った」っていうのを持ち続けるっていうのは、人間関係に支障が出ちゃうので、それと一緒で他人だし誰か分からない人でもいつまでも持ち続けるのは違うなって思うので、そこは"そういう風に言う人もいるな"、とか"そういう風に言われた"と思うようにしてます。



全てを発散しにmiwaのライブへ!

──貴重なお話を伺えました。話は少し戻りますが、この曲で、外見変えても自分自身が変わらなきゃっていうことも歌われているじゃないですか。それこそmiwaさんばっさり髪切られましたけど、切る前と切った後って髪の長さだけじゃなくて自分の中で変わったなって思うことって何かあったりしますか?

miwa:ライブをしていて髪が軽くなったので、パフォーマンスが変わって、そうすると同じ曲を歌ってるのに聴こえ方が違うっていう。

同じ歌詞なのにまるで歌ってる人が違うようなメッセージの届き方だったり響き方が違うっていう反応はすごく感じていて、でもきっと髪を切ったからだけじゃなくて、そうやってパフォーマンスも変わるし自分自身の気持ちだったりっていうものも変わってるんだろうなって思って。

ただ髪を切っただけじゃなくてそれによる自分自身の変化っていうのもあって、それが歌に表れてるんだなとは思います。


──是非変わったmiwaさんの歌声とパフォーマンスを観に行ってほしいんですけど、髪を切ってからのライブはあったんですか?

miwa: 髪を切って初めて回ったのがベストアルバムツアーで、その武道館の公演と渋谷のエッグマンっていう私がデビューライブをした場所でのライブDVDも出ました。本当に少人数なので、このライブでこの変化を感じていただけるんじゃないかなと思います。


──すごいですね、エッグマンにmiwaさんが。とんでもないことになったんじゃないですか?

miwa:すごい距離感も近いですし、ちょうどデビュー9周年を迎えた日で、熱い思いも感じながらのライブになって。その模様も入っております。


──そちらもチェックしていきたいと思います!最後になりますけど、改めて今作『リブート』がmiwaさんにとってどんな一枚になったか、聞かせてください。

miwa:『リブート』っていうのが再起動っていう意味なので、今までのことももちろん大事なこともあるし、良いことも悪いこともあるけど、何か変えたいことがあったり始めたいことがある人の背中を押せるようなシングルになってたらいいなっていう思いがあります。

なにかもやもやしたこととか断ち切りたいことがある人にとってはこの『リブート』を歌って発散してもらったり、皆で歌って発散するのも良いんじゃないかなって思うので。カラオケとかで皆でサビの部分とか叫ぶ、みたいな感じでふっ切ったりしてもらえたらいいんじゃないかなって思います。



Text 愛香
Photo TAKESHI KUDO

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1990年6月15日 神奈川県葉山生まれ東京育ち 15歳の頃よりキャロル・キングやシェリルクロウに憧れ、ギターでオリジナル曲を作り始める。 ほどなく音楽関係者の目に止まり、約1年半の育成期間を経て、大学1年19歳の時に、シングル「don't cry anymore」でデビュー。 発売日に渋谷エッグマン···

この特集へのレビュー

女性

もも

2019/09/08 18:35

miwaちゃんの歌詞に込めた思いがよくわかりました。リブート も すべて捨てても も前向きな気持ちにさせてくれる曲なので大好きです。これからもmiwaちゃんを応援し続けます!

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