SUPER BEAVERについて
2005年に結成されたバンド、SUPER BEAVER。2009年には、シングル『深呼吸』でメジャーデビューを果たしました。
その後、2011年にレーベルや事務所を離れ、アルバイト生活をしながら年間100本を越えるライブを実施。
2012年には「I×L×P× RECORDS」という自主レーベルを設立し、2013年からは現在も所属しているロックレーベル[NOiD]に移籍しました。
その後も『27』や『歓声前夜』など名作となるアルバムをリリースし、勢力的に活動を続けています。
SUPER BEAVERは一度メジャーデビューを果たした後、再びインディーズに戻ることとなった経歴を持つバンドなのです。
度重なる環境の変化に加え、メンバー同士の衝突などいろいろな困難がありました。
自分がやりたい音楽、バンドとして大きくなること、生きていくこと、音楽を楽しむこと。
いろいろな葛藤の中で、メンバー間の衝突も増え苦難の道を歩んできたバンドです。
SUPER BEAVERの楽曲は、そのあまりにもどストレートで心臓を掴まれるような歌詞が魅力の1つとなっています。
同じ苦しみを抱えるすべての人にというよりは、1人1人に向けて歌い、そこにいる個人を肯定してくれるような気がするのです。
そんな音楽を生み出せるのは、彼らが数々の困難を経験してきたからかもしれません。
SUPER BEAVERのおすすめソングをご紹介!
青い春
SUPER BEAVERというバンドの想いがひしひしと伝わってきて胸が熱くなる1曲です。
サビから始まりガツンと衝撃のある歌い出し、リズムが変わるBメロの美しさ。
歌詞のよさだけでなく、聴き手を惹きつけるメロディーが音楽としての魅力をしっかり感じさせてくれます。
----------------“始まりは青い春”という一言。
会いたい人がいる 胸の奥をぎゅっと 掴む想いは
明日を見つける 始まりは 青い春
≪青い春 歌詞より抜粋≫
----------------
温かくて懐かしいメロディーに乗せられた言葉が心を打ちます。
大切な人と出会った頃を思い出して、また1つ優しくなれるような気がする。
聴き終えた後、そんな温もりと強さと、笑顔を持って進み出せるパワーをくれるのです。
予感
2018年11月21日にリリースされた『予感』は、フジテレビ系のドラマ「僕らは奇跡でできている」の主題歌に起用された楽曲です。
何かの“予感”を感じると、ドキドキしたり、ソワソワしたり、ワクワクしたりしますよね。
Aメロでは、その心臓が脈打つ雰囲気やゾクゾク感が表現されているようだと感じました。そこから脈拍が上がっていくBメロ。
そして、視界がパッと広がるような爽快感のあるサビ。
心を引っ張っていくのがとことんうまいバンドだと思います。
どこまでも飛んでいけそうな気持ちになる、SUPER BEAVERらしく前向きな歌詞が印象的です。
嬉しい涙
心がふるえ、ファンにとっては涙なしでは聴けない名曲です。
かっこよさもかっこ悪さも、喜びも涙も、楽しいことも悔しいことも、そのすべてをファンと分かち合ってくれる。
感情や想いを自分たちだけのものとして完結させるのではなく、音楽にして、たくさんの人へのエールとして届くような形にする。
SUPER BEAVERというバンドの今の想いをすべてぶつけてくれる1曲です。
人として
2016年6月1日にリリースされたアルバム『27』に収録されている『人として』。
言葉の1つ1つや音の1つ1つが丁寧に耳に入ってきて、身体全身をSUPER BEAVERの音楽で埋めてくれるような、そんな感覚になります。
人の弱い部分をあえて見せ付ける。自分の弱さと向き合いながら、大切なことは何なのかを教えてくれる。
彼らが音楽と向き合う姿勢を改めて見せてくれる楽曲であると思います。
最後の転調する瞬間は涙腺が崩壊すること間違いなしなので、ぜひハンカチを用意して聴くことをおすすめします。
27
目の前が真っ暗で、心がくじけそうな時に、聴いてほしい曲です。
「大人」ってなんだ。時間に流される中で、誰もが一度はそんなことを思ったこともあるのではないでしょうか。
----------------初めて聴いたときハッとさせられました。
時間が解決してくれる もう その通りだと思う
でも 正しくは 生き続けている 自分が導いている
≪27 歌詞より抜粋≫
----------------
この歌詞は、考えれば当然のことを述べています。
しかし、「自分が生きている」ということに常に向き合えている人はどれくらいいるでしょうか。
この歌詞を聴いたときに私は、「自分が生きている」ということをしっかり噛み締めて生きていかなければならないと改めて思わせられたのです。
人は当たり前のことこそ見えなくなってしまいがちですが、その当たり前のことこそが大切だったりもします。
まさにそんな、当たり前だけど絶対に忘れてはいけないことを改めて気付かせてくれる一曲です。
心臓を突き刺すSUPER BEAVERの音楽
SUPER BEAVERの音楽は、人によっては聴くのが辛いこともあるかもしれません。
時にはクサい言葉を歌い、人の弱い部分をそのまま見せるからです。
でも、それを承知の上で一度最後まで聴いてほしいのです。
SUPER BEAVERの音楽を聴くと不思議なくらい前向きになれます。
そして、「音楽は人を優しく、強くするのかもしれない。」そんな希望を抱かせてくれるのです。
それはきっと、彼らの音楽によって人の弱さに気付き、向き合えるからこそなのかもしれません。
TEXT ぽんつ
SUPER BEAVER(スーパービーバー)。 渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“35才”広明(Dr)の4人によって2005年に東京で結成された。 2009年6月にEPICレコードジャパンよりシングル「深呼吸」でメジャーデビュー。 2011年に活動の場をメジャーからインディーズへと移し、···