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【インタビュー】伊藤千晃、立ち止まりながらも制作したアルバム『Be』で伝えたいコト (1/3)

2019年11月6日に1st ALBUM『Be』をリリースした伊藤千晃。自信も立ち止まり自分と向き合いながら制作したという今作でリスナーに伝えたかったことや、楽曲制作の背景に込められた伊藤の変化などたっぷり語っていただきました。

自分に何もないと感じることもある

──よろしくお願いします!

伊藤千晃:お久しぶりです!


──お久しぶりです!アルバムのリリースは9か月ぶりになるんですね。

伊藤千晃:そうですね!そんな経ちましたね。


──前のアルバムから髪の毛がだいぶ短くなりましたけど、最近さらに短くなりました?!

伊藤千晃:どんどん短くなっちゃいますね!でももうストップです(笑)。


──トータルで結構な長さ切ったと思いますけど、勇気いりませんでした?

伊藤千晃:勇気いりましたね!ずっとショートにしたかったんですよ。ただなんか背中を押すきっかけがなくて。

いつもヘアカットをお願いしている方が勢いある方で(笑)、「絶対に似合うから!」っていうふうに言われていて。自分もなんか新しい自分を探している時期でもあったので思い切って切りました。


──ショートも本当にお似合いですね!

伊藤千晃:ありがとうございます。でもすごく気に入ってます、自分で。


──新しい自分を探している時期っておっしゃっていましたけども、そういう意味も込めての今回のアルバムタイトル『Be』になったような。

伊藤千晃:まさしく。


──『Be』はやっぱり「〜になる」みたいな意味が大きい感じで?

伊藤千晃:そうですね、直訳すると「~になる」なので、まさしく言っていただいた通りなんですけど。自分自身もここ1年通して音楽活動をしていくがうえに、どんな自分になりたいんだろうとか、全然見えてないときもあって。


──意外です。

伊藤千晃:みんな「千晃ちゃんっていつも夢あっていいよね。」とか、「自分らしくいれてすごいよね。」って言うけど、そんなことないんです。

私も「自分らしいってなんだろう」って、本当に探していたし。未だに探している部分もあるので、たぶん本当にみんなと変わらないんです。
どんな自分になりたいかって自分自身を見つめてあげることの作業ってすごく大事だから、いったん立ち止まって少しずつ前に進めてきた1年だったんですよね。

そういった意味合いでも、何かになっていく、何かになることに対して探し続けるっていうことの意味合いも込めて『Be』っていうタイトルに。


──伊藤さんもそうなんだって思ったらちょっと心強い気がしましたけど、私なんかは自分自身と向き合ってみると、自分ってなんだろうって思ったときに、何もないことに気づくんですよ。

伊藤千晃:私も何もないですよ!


──いやいやいや(笑)!何もないって気づくのが怖くて、自分と向き合うことを避けてしまうというか。伊藤さんもそういう虚無感というか、1番になれない劣等感みたいなものって感じることってあります?!

伊藤千晃:私も本当に誰かよりも優れているものなんて1つもないので。本当にすごい人いっぱいいるから。そういう時は、自分が本当に大切に思っていることってなんだろうって原点に戻ったりします。

確かに、この業界を14年やらせていただいているので、確かに何もないっていうのは違うかもしれないけれども、もっともっといいものを作って届けたいって思うと、立ち止まって自分に何がしたいのか問い詰めるんです。そこで「ああ、何もできない」って思うことは多々ありますよ。


──なんと...


伊藤千晃:そうやってマイナスに考えることもあるんですけど、やっぱり音楽は自分が好きで始めたことだから、自分がどう楽しくやっていくかって原点に戻ってみると「ちゃんと自分で責任取りなさいよ」ってもう一人の自分がつついてくれる気がします(笑)。


──前アルバム『New Beginning』のときは、まさに等身大の伊藤さんのことを書かれていた印象ですが、『brand new』は等身大と言うよりは、少し先にいる自分からのメッセージのように感じました。

伊藤千晃:そうですね。本当にこれを作る前に立ち止まってしまって、スタッフに対しても「いったんちょっと止めます!」「わかりません!」って自分の行きたい方向とか、やりたい音楽が見えなくなって。

このまま音楽を続けていても、自分の中でこなし仕事になってしまうなと思って、そんな音楽は作りたくなかったので、いったんストップをかけたんです。

まさしく『brand new』はそのあとに見えた自分だったというか、自分のやりたい音楽性や音楽の方向をすごい示せた曲なので、また新しい感じの伊藤千晃が見られるんじゃないのかなと思います。『brand new』が、まさに今自分がやりたいことという感じですね。



──その”自分がやりたいこと”と言うは音の部分で、っていうのが大きい?

伊藤千晃:そうです。音の部分も歌詞の部分もジャケ写含め、ミュージックビデオもそうなんですけど。

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2017年AAAを卒業。2018年よりソロ活動を開始。 アーティスト、モデル、タレントとして多方面で活躍。 そのマルチな才能を活かし、ライフスタイルブランド『KIKI AND DAYS』のブランドディレクターを務める。 ファッションやコスメへの興味・知識が豊富で、SNSを通して若者から同年代を中心···

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