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ポルノグラフィティ「君は100%」は頑張る人へ向けた応援歌

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ポルノグラフィティには、元気を与えてくれるような楽曲がたくさんあります。『君は100%』もその一つであり、岡野昭仁が作詞作曲を手がけた人生の応援歌です。この楽曲に込められた想いを読み解いていきます。

頑張るすべての人へ贈る応援歌

▲ポルノグラフィティ 『君は100%(short ver.)』

『君は100%』は、2010年10月27日に発売されたポルノグラフィティ31枚目のシングルです。

イントロからテンションが上がること間違いなしの、キャッチーな歌詞とメロディが特徴

朝からエンジン全開にしたい方に聴いてほしい、ポルノグラフィティ流の応援歌となっています。

ベースのTamaが脱退して以降、岡野昭仁が作詞作曲を手がける機会が増える中で、生まれた楽曲が『君は100%』。

ポルノグラフィティらしいアッパーチューンでありながら、新藤晴一が手がける楽曲とはまた違った、突き抜けるような前向きさが印象的です。

一体「100%」とは何を意味するのか、実際に歌詞の内容を見ていきましょう。

上手くいかない日々に見出す希望


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ベッドに倒れ込んでため息一つ
バイトで疲れ果て身体は重い
想像した将来は近づいて来ない
シーツに顔うずめて「なんでだ?」って呟いた真夜中

Ah Ah Ah Ah Oh God bless you 願いは届かないのか
≪君は100% 歌詞より抜粋≫
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アッパーチューンでありながら、歌い出しの歌詞は暗めです。

毎日働き通しで、疲れ果てベットに倒れ込む。そんな生活をしている人には特に突き刺さる歌詞ですね。

どれだけ頑張って身を粉にして働いても、一向に見えてこない理想の未来

思わず不安になり、溜め息をつきたくもなるでしょう。

「願いは届かないのか」という歌詞に、ドキリとした人もいるのではないでしょうか。

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100%うまくいくという人生ってどうなんだろう?
完璧なストーリー 最高だと思っちゃうけど
失敗の次にある成功が何よりも勝って
素敵なものになる 君自身で証明をしてみるんだ
≪君は100% 歌詞より抜粋≫
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自分の内面と向き合うようなやや暗めの歌詞が、サビで一気に明るくなります。

「何事も上手くいく人生が本当に最高なのか」

そんな疑問を呼びかける歌詞が印象的ですね。

を叶えたいからこそ、完璧なストーリーに惹かれてしまいます。

しかし、失敗するからこそ成功に近付けるんじゃないか、と岡野なりの答えを導いてくれているのではないでしょうか。

「君自身で証明をしてみるんだ」という歌詞に背中を押された人も多いでしょう。

最後に残った「宝物」



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夢は壮大 バイタリティは特大
力まかせ我が道を行けば辿り着くと信じてた

Ah Ah Ah Ah Oh Life goes on 迷える子羊よ どこへ?
≪君は100% 歌詞より抜粋≫
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夢を追い始めた頃は誰でも、自信に満ち溢れています。

ですが、障害という名の壁にぶち当たるたびに、少しずつ自信が揺らいでいきます。

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100%自信に満ちて固まった決意が
ボロボロと少しずつ削られてく
だけど最後に残ったものはよく磨き込まれて
キラリと輝ける君にとって宝物になるんだ
≪君は100% 歌詞より抜粋≫
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そして、気づけば不安に蝕まれ、自分を見失ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、そこで諦めるのではなく、もう少し先へと導いてくれるのが岡野の歌詞です。

何度も失敗して自信をなくしても、最後に残った「宝物」は輝いている

その「宝物」を大切に磨いていけば、夢も叶うかもしれません。

焦りや不安に任せて、大切な夢を簡単に諦めてはいけないと、言われているような気がします。

色を重ねて自分色に染め上げる人生


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大きな帆を立て航海に出よう ガイアの果て
東西南北を夢中で駆け回り自分だけ知る楽園へと

誰もが一度は彷徨い通る道だから
孤独を感じなくてもいい 怖くはない 一人じゃない
「明日」っていつも真新しくて真っ白なキャンバス
思いのまま自由に描いていい
初めは綺麗じゃなくてもまた次の「明日」に
何度も飽きもせず色とりどりの君の未来を描け
≪君は100% 歌詞より抜粋≫
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「航海」に出る海は、まだ見ぬ自分自身の可能性と言えるでしょう。

迷ったり、立ち止まったりして不安になることも「誰もが一度は彷徨い通る道だから」と、そっと背中を押してくれます。

「孤独を感じなくてもいい 怖くはない 一人じゃない」という歌詞が心強いですね。

自分だけが人生に迷っていると思うと不安になりますが、誰しもがそうだと思えば気が楽になります。

ポルノグラフィティも、デビューするまで時間を要し、たくさんの苦労をしてきたはずです。

だからこそ、岡野の言葉や歌詞には力が宿るのでしょう。

人生をキャンパスに見立てた歌詞は、まだ何も描かれていないキャンパスにはどんな人生でも描ける、ということを教えてくれています。

何度も色を重ね、失敗して、また塗り直す。

そうして色を重ねた先に、その人だけの色が見つかるのかもしれません。

人生に色を付けることや何かに挑戦することに、少しだけ前向きになれるような歌詞ですね。

「100%」の意味



歌詞に出てくる「100%」に対して否定的な想いが込められているのが、この楽曲の面白いところです。

1番では完璧な人生に疑問を投げかけ、2番では満ち溢れていた自信が綻びていく様を表すのに、「100%」が重要な働きをしています。

確かに、常に「100%」の力を発揮できたり、「100%」上手くいくことはありません。

だからこそ、気張ることなく「自分なり」に頑張ることが大切だと、「100%」という数字を通して伝えたいのかもしれません。

そしてタイトルの『君は100%』には、「どんな結果であれ、君は100%素晴らしい」という唯一前向きな意味が込められているのではないでしょうか。

岡野が作詞作曲を務めたポルノグラフィティの応援歌といわれている歌詞を解説してみましたが、いかがだったでしょうか?

見るだけで元気が湧いてくるMVもぜひチェックしてみてくださいね。

ポルノグラフィティ 『君は100%(short ver.)』


TEXT 岡野ケイ

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