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Lenny code fiction・片桐航の映画音楽論<vol.2>「湯を沸かすほどの熱い愛」

4人組ロックバンド・Lenny code fictionの(Vo.&Gt.)を務める片桐航の歌詞コラム連載【映画音楽論】が、第2回目を迎えます。今回は、「湯を沸かすほどの熱い愛」に使用されている「愛のゆくえ」について片桐航が綴ります。

映画音楽論:「湯を沸かすほどの熱い愛」

画像引用元 (Amazon)


湯を沸かすほどの熱い愛

あまり映画を観て泣かない
映像を観るときは
第三者目線で
感情移入はなかなかしないタイプやから

でも、
それでもこの映画は
ものすごく泣いた
邦画の中で一番泣いた

余命宣告を受けた強い母が
家族と銭湯経営を再開する話

早い人は予告編だけで泣いている事やろう(笑)

タイトルにあるように
これこそが「愛」
男女間だけではなく
家族や大切な人への愛

ストレートに伝えられない愛
強がって強がって
寂しさを伝えられないとき

それを包む愛を
形にした映画

手を握る描写で
怒る描写で
ふざける描写で

決してストレートにではない伝え方

冒頭10分で泣いたと思えば
この後気付けば10分ごとに泣いてる

母が上げてきた愛
それを全て返していく家族

強いのに弱い人が
弱いけど強くなろうとする人に
助けられる

誰も気付かない所にある
愛を
この目でしっかりと観れる映画

その一番最後のシーン

銭湯の一家が湯を沸かすシーンでイントロが始まる

きのこ帝国の
愛のゆくえ
愛のゆくえ
映画中での曲の入り方が秀逸
シビれる

決して派手じゃない
壮大じゃない
日本人らしい奥ゆかしさの中に
隠れながらも存在している愛を

この映画と曲で知れる。

TEXT 片桐航



紹介された楽曲「愛のゆくえ / きのこ帝国」



Lenny code fiction 新曲『the last words』歌詞公開中!



2020年新型コロナウイルスの影響により、ツアーや数多くのイベントが中止された今だから聞いてほしい曲です。

コロナウィルスの感染拡大による現状を生きていく中で、当たり前の日常が当たりまえではなくなってしまった。

当たり前のことなんで、実はないのかもしれない。

命がいつ終わるかなんて誰にも分からない。

今、隣にいてくれる人をどうか大切にして欲しい。 片桐航


片桐航


4人組ロックバンド・Lenny code fictionの(Vo/Gt.)を務める。1993年生まれ、滋賀県出身。

大の映画好きで、1日に3本以上の映画鑑賞を行い、年間200本以上の映画を鑑賞をしている。

映画や小説などを好んでおり、そこでインスパイアを受けた世界を自身の音楽活動に活かしている。

片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組ロックバンド。 Vo.片桐が映画から影響を受け、「欲望」「反骨」「愛おしさ」のような誰しもが持つ感情にフォーカスを当てた歌詞とバンドアンサンブルを軸にした楽曲が魅力。それらを表現し観客と共有するようなライブを追求している。全国ツアーの開催や大型···

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