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Lenny code fiction・片桐航の映画音楽論<vol.6>「little forest」

4人組ロックバンド・Lenny code fictionの(Vo.&Gt.)を務める片桐航の歌詞コラム連載【映画音楽論】の第6回目。今回は、「little forest」に使用されているFLOWER FLOWER「色」EPについて片桐航が綴ります。

映画音楽論:「little forest」

画像引用元 (Amazon)


little forest

なんて事のない映画を
おもしろいと思うなんて


なんて事のない
大きな事件は起きないし
ずっと1人の少女の生活を
観てるだけでおもしろいと思うなんて

そんな映画に心動くなんて思わなかった


リトルフォレスト


春、夏、秋、冬

4部作の映画
(夏、秋  と  冬、春の2本でDVDが出ている)


いち子
という少女が

たった1人で暮らしてる
岩手の小森という村。

自給自足の少女を
ただ観るだけの映画が
自分の中の邦画ランキングの上位に入った理由を簡単に教えたいと思う。


まず、自給自足とだけあって
材料調達も
料理もほとんど自分でする
そのシーンが沢山出てくるのだけど
全てが美味しそうで、全てが綺麗
ナレーションで進むシーンが多いのがいい


心の自分と話してるようで
本当に1人を楽しんでるようで良い。


近所のお年寄り
歳の近い友達


出てくるのは
心を許す人達ばかり


助け合ってるのじゃなく
一緒に生きて
それでいて距離はあって


悲しみや嬉しさを
共有するのは
その少女と
観ている視聴者
僕たちだけ


新しい感情移入ができる。


この映画は
春で終わるのが良い。


冬の後に
最後に春が来るのが良い。


全話、主題歌をFLOWER FLOWERさんが
担当していて
色というEPに
春、夏、秋、冬という曲が入っている


春の一節
「まわる人生はまわってゆく色とりどりの人生で」

最後までみて
この曲を聴く


「そんな強くはなれないけどちゃんと踏みしめる」


その言葉で


涙が出る


ただ1年間の彼女の
生活をみていただけなのに

小さな感情を
感動を

その中に
自分はみつけていたんだと


感じながら。

「色(EP名)/FLOWER FLOWER」

TEXT 片桐航

紹介された楽曲「色(EP名)/FLOWER FLOWER」






Lenny code fiction 新曲『the last words』歌詞公開中!



2020年新型コロナウイルスの影響により、ツアーや数多くのイベントが中止された今だから聞いてほしい曲です。

コロナウィルスの感染拡大による現状を生きていく中で、当たり前の日常が当たりまえではなくなってしまった。

当たり前のことなんで、実はないのかもしれない。

命がいつ終わるかなんて誰にも分からない。

今、隣にいてくれる人をどうか大切にして欲しい。 片桐航

片桐航


4人組ロックバンド・Lenny code fictionの(Vo/Gt.)を務める。1993年生まれ、滋賀県出身。

大の映画好きで、1日に3本以上の映画鑑賞を行い、年間200本以上の映画を鑑賞をしている。

映画や小説などを好んでおり、そこでインスパイアを受けた世界を自身の音楽活動に活かしている。

片桐 航を中心に滋賀で結成された4人組ロックバンド。 Vo.片桐が映画から影響を受け、「欲望」「反骨」「愛おしさ」のような誰しもが持つ感情にフォーカスを当てた歌詞とバンドアンサンブルを軸にした楽曲が魅力。それらを表現し観客と共有するようなライブを追求している。全国ツアーの開催や大型···

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