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【インタビュー】加藤ミリヤが問いかける『WHO LOVES ME』、あなたの答えは? (1/2)

2021年10月13日、加藤ミリヤが3年ぶりにオリジナルアルバム『WHO LOVES ME』をリリース。その収録曲について隅から隅までたっぷりと語っていただきました。ファン必見のロングインタビュー、どうぞ最後までご覧ください!

あなたのこと、誰が愛してると思う?

──今作『WHO LOVES ME』も、ファンにとってもありがたいアルバムのとなりました。全曲聴いてみると、『WHO LOVES ME』というアルバムタイトルは制作過程の中でいつ頃決まったのか気になりました。


加藤ミリヤ:結構悩んでいて、本当に最後の方のギリギリ決めないと間に合わなくなるくらいに『WHO LOVES ME』って付けました。
"あなたのこと、誰が愛してると思う?"って聞かれたときに、誰のことをみんなは思い浮かべるのかなって、それで今の自分ってわかると思うんですよね。
結局自分一人では生きていけないっていうのはずっと思っているので、そういう投げかけを今、していきたいんだろうなって自分で感じます。


──7曲を新たに作られたということですが、制作期間はどのくらいだったのですか?

加藤ミリヤ:それが、新しく作った曲もありつつ、4曲目の『CRUSH ON YOU feat.SWAY』は1人目の子を妊娠しているときに作った曲なので2年以上前に作っていたり、『OMG』『Never let me go』も上の子を産んだ後に作った曲なのでこれも前に作った曲ですね。
『DEVIL KISS』が一番新しく作りました!


──2年前からできていた曲をこのアルバムのタイミングで収録することを決めたのは?

加藤ミリヤ:なかなか出す機会がなくて、ずっと温めていた楽曲になりますので、今回のアルバムに入れたい!ってなって歌い直して収録しました。もちろんアレンジもし直しました。


──新曲のうちこれまでどこかで披露されたりもしていた曲はありますか?

加藤ミリヤ:『COLORS』っていう曲だけは去年の日本武道館ライブで歌いました。


──すごくライブ向きな曲で、終盤に歌ってもらえたらハッピーに帰路に着けそうです(笑)。

加藤ミリヤ:そうですね!そうしたい。


──ココ最近で作られた曲は『DEVIL KISS』『JOYRIDE』『綺麗』辺りになってくるかと思いますが、本当に男の子2人を育てながらいつ曲作っているんだ!と同じ母として不思議に思います!

加藤ミリヤ:本当に自分の時間って無くなりますよね!1日が早くてあっという間に終わっちゃう感じ。
だから働いているお母さんを見ると、話さなくても感じあえるっていうか(笑)。私も子供を寝かしつけながら自分も寝落ちしちゃって、ハッと目が覚めてもそのまま起き上がれないか、頑張って起き上がって残った仕事したりとか(笑)。


──ミリヤさんも寝落ちに気付いても起き上がれないことあります!?

加藤ミリヤ:しょっちゅうあります(笑)!また自分に負けちゃったって(笑)。みんなそうですよ!


『DEVILKISS』が子守唄に!?

──それこそ子供を寝かしつけてから曲制作をされたりしていたと思うんですが、『DEVIL KISS』なんて特に、お子さんが横で寝ているところで…

加藤ミリヤ&インタビュアー:作ってる曲じゃない(笑)!

加藤ミリヤ:アハハハ(笑)!

▲加藤ミリヤ 『DEVIL KISS』


──ですよね(笑)!これまでももちろんご自身のリアルとは別の状況を歌われている曲を書かれたりもしていましたけど、お子さんが横にいながら『DEVIL KISS』を制作するのは至難の技なんじゃないかと…。

加藤ミリヤ:本当にそうですよね、そうなんですよ。でも加藤ミリヤは母になる前から加藤ミリヤで、どのお母さんもきっとそうなんですけど、新しい自分を手に入れる感じになるじゃないですか。私もそうなんですけど、それを加藤ミリヤである時に忘れなきゃいけないこともあるから、曲を作るときは母である自分を置いておくっていうことは決めています。じゃないと、加藤ミリヤの曲がお母さんの歌になっちゃうから。


──なるほど…とてもしっくりきました。そうして母を封印した『DEVIL KISS』をこのタイミングで作られたことに理由はありますか?

加藤ミリヤ:私は歌詞検索したくなる歌詞っていうのをすごく自分の中で大事にしていて、『DEVIL KISS』もそういう歌詞にしていったんですけど、他の歌手の人が歌える歌詞は自分が歌う必要ないから、自分にしか歌えない歌を歌うっていうことも決めていて。
その中で今は加藤ミリヤとして変わった愛の形を歌うっていうことをやりたくて作りました。


──自分にしか歌えない歌、ですね。

加藤ミリヤ:幸せなラブソングって私は逆にレアだと思ってるんです(笑)。存在するとは思うけど、一瞬だったりレアだと思ってて、逆に辛いことと向き合う時間の方が圧倒的に長いと思うし、その中でみんなに当てはまるような大きなことを歌うよりも、少数派でも確実にこの世の中の誰かが必要としている歌を歌いたいんです。


──まさに、『DEVIL KISS』だけでなく加藤ミリヤを求めている人々に喜ばれるアルバムになりましたよね。そんな『WHO LOVES ME』の1曲目そして表題曲を『DEVIL KISS』にした理由は?

加藤ミリヤ:今回プロデューサーのKMさんと初めて一緒に作った曲です。彼と一緒に仕事をしたくて作らせてもらった曲だったので、すごく気に入っていますし、曲ができる前からメインにしようって決めていたんです。


──ミュージックビデオも公開されていますが、ミュージックビデオのストーリーもミリヤさんの方からリクエストを?

加藤ミリヤ:はい、こういう感じのことをやりたいって監督に伝えたんです。"相手のことを殺したいほど好きだから憎い"とか"こらしめてやりたい"っていうことを表現したかったんです(笑)。


──いい具合に表現されていますね!どういうことだろうって何度も見返したくなります。

加藤ミリヤ:最初はもうちょっとグロテスクにするつもりだったんですけど、周囲のスタッフと協議を重ねて今の感じにまとまりました(笑)。あの感じは女性なら誰でも共感できる瞬間があるんじゃないかなって思うんですよね。


──歌詞を見ても、ヤバい恋愛だけど主人公の女性は自分の感情を俯瞰して見れていて、コントロールもできているような感じも受けますよね!

加藤ミリヤ:そうそうそう(笑)。


──車内で歌うシーンのある『Aitai』とか、その当時の曲たちに出てくる主人公はもっと脆い感じがあったけど、『DEVIL KISS』の主人公は…

加藤ミリヤ&インタビュアー:全然違う!


──主人公のヤバさとそれ以外の部分も歌詞で感じながら、ミュージックビデオも何度も観て楽しんでいただきたい曲ですね。

加藤ミリヤ:そうですね!ミュージックビデオと一緒に楽しんでもらう曲だなと思っています!


気づく人いる?過去曲の歌詞の出現

──『JOYRIDE』はとても壮大なメロディーの映画主題歌ですね!

加藤ミリヤ:TOYOTAとの曲で、やっぱりTOYOTAは世界中の人が知っているメーカーなので世界の共通語を使いたいなってことで英語をたくさん使いました。

▲加藤ミリヤ 『JOYRIDE』-MILIYAH Ver-



──英語詞もミリヤさんが書かれたんですか?

加藤ミリヤ:はじめに書いて、歌い方とかニュアンスの表現の細かいところをクレジットにも入っているJAMIL KAZMIと一緒に考えていきました。


──最近に作った曲のひとつということでしたが、英語歌詞ということもありますし、制作は大変でしたか?

加藤ミリヤ:そうですね、歌もそうだし、サビは色々歌詞を変えて試してみたり試行錯誤しました。


──次に収録されている『Never let me go』もまた特徴的な英語詞が入ってきますよね!『Never let me go』も他の収録曲にもですけど、過去曲を思わせるフレーズがあるな!と思ったんです。

加藤ミリヤ:そうなんです、結構無意識なんですけど結局自分が書いていると同じことを言うんだなって思う(笑)。


──『Never let me go』の歌詞にある「この手を今離したらもう会えないよ」は、『最後のI LOVE YOU』だー!って思ったんです!!

加藤ミリヤ:それ気づく人いるかなぁ!?



──気付きました!『最後のI LOVE YOU』も好きなんです!もちろん『Never let me go』も。

加藤ミリヤ:いやぁ、ありがとうございます。私も『Never let me go』好きなんですよね!


──『Never let me go』も2年ほど前からできていた曲ということでしたけど、歌は録り直されているんですか?

加藤ミリヤ:録りなおしています!当時は産後だったので、骨盤グラグラしている中で歌っていたから(笑)、骨盤ちゃんとしているときに歌いたいって。
座ってレコーディングしていたんですけど、ちゃんと立って歌いたかったし。


──骨盤グラグラでレコーディングってパワーワード(笑)。次に収録されている『CRUSH ON YOU feat.SWAY』もまた2年ほど前に作られた曲ということでしたね。


加藤ミリヤ:そう、SWAYくんとは一緒に何か曲やりたいねって言って、別に出す予定もなくスタジオ入って。Matt CabとTOMAとの4人で作ったんです。
ラッパーとシンガーが歌う曲だから、一緒に歌えるサビが欲しいねっていうのと、"お互い相手がいるのに気になっちゃう"って曲いいよねって盛り上がって(笑)。


──そこで盛り上がりができるのがイイですね!!!

加藤ミリヤ:ですよね!それぞれ帰ったら別の相手がいるんだけど、なんか気になるどうしよう!みたいな。


──あるあるですよね!

加藤ミリヤ:ありますよね!


──「キミの寝顔見つめられる日が」なんて、すごくリアルに感情を想像できるじゃないですか。

加藤ミリヤ:そう、SWAYくんの歌詞がめっちゃイイんですよね!



──それぞれ歌われるところの歌詞を書かれたんですね、サビはどんな感じで?

加藤ミリヤ:サビは一緒に作りました!会話がいいよね!ってところから「何してる?会いたい」って言うとして、じゃあなんて相手は言う!?「ごめん 今日は会えない」、それいいね〜!みたいな(笑)。


──確かに!「ごめん 今日は会えない」のリアルな冷たさが、お互い自分の元の相手が一番なんだけど感が出ていて!

加藤ミリヤ:そうそう、ちょっと大人な感じで、この歌の主人公同士もイイなと思ってるけど超えるまではいけない…みたいな!


──わかる!!!わかってしまいます(笑)。この曲を例えばカラオケで男女で歌う人ってどんな人になるんだろう…

加藤ミリヤ:そうですね(笑)!どんな人がこの歌を歌おうってなるんだろう!でもやっぱりデュエットして欲しいですね!


──ぜひですね!そして歌詞がまた浮ついている『OMG』へと続きますね。この曲は「暴走する悪い癖 Bang bang」の歌い方の可愛さが!!!

加藤ミリヤ:「Bang bang」♡って(笑)。面白いですよね、自分でもこういう声出るんだなぁって思いました。


──レコーディングで歌っていく中で自然と出てきたような感じだったんですか?

加藤ミリヤ:そうですね、これもSUNNY BOYという方と一緒に作っていて、もうちょっと浮ついた感じどう?ってだんだん浮ついていって、一番女の子っぽい感じのになりました。


──それと「肌の温度確かめたなら共犯者」の「共犯者」のところで出てくるミリヤ節!これが好きなんです!

加藤ミリヤ:私、そこはそう歌いたいって気にして歌っているところなんです!自分でも好きなところですし、わざとこういう歌い方しています。


──全体的に曲タイトルの通りOMGな歌い方で、女性の持ついろんな面の一部を見せた曲だなぁと思いました。

加藤ミリヤ:ちょっとふざけた感じくらいに歌うのがイイです!


──なかなかカラオケも行きにくいですが、楽しく歌ってもらいたいですね!

加藤ミリヤ:ね〜!カラオケで歌って欲しいなぁ、この曲!

次ページ : 一番言いたかったことを歌った「綺麗」

1988年生まれのシンガーソングライター。 2004年のデビュー以来、リアルで等身大な歌詞とメロディセンス、生きざまが"現代女性の代弁者”として、同じ時代を生きる同世代女性からの支持・共感を集め続けている。 ファッションデザイナーとしても活躍する彼女の髪型やメイク、ファッションを真···

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