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『表参道高校合唱部!』を観たら中島美嘉の『愛の歌』が聴きたくなる

ドラマ『表参道高校合唱部!』内で使われた曲、『愛の歌』。中島美嘉のシングル『花束』に収録されています。中島美嘉自身も、合唱部のOGの現役歌手という役柄でドラマに出演。


ドラマ『表参道高校合唱部!』内で使われた曲、『愛の歌』。中島美嘉のシングル『花束』に収録されています。中島美嘉自身も、合唱部のOGの現役歌手という役柄でドラマに出演。

このドラマはタイトル通りの高校合唱部の青春ストーリー。主人公真琴が、離婚しそうな両親のよりを戻させるためにこの曲を探すのが、物語の主軸の一つ。この『愛の歌』を共に歌った男女は結ばれるという伝説がある設定です。ドラマの終盤にかけて断片的に登場人物達が歌い、最終回で完全な形で聴けるという構成でした。

ドラマを盛り上げた一曲。歌詞もドラマの内容にそっています。作詞作曲はかりゆし58の前川真悟。


“巡る巡り巡るめぐり逢い 巡る巡り巡るめぐり愛の歌“

「めぐり逢い」と「めぐり愛」と二つの意味を使い分けています。「めぐり逢い」は合唱部のメンバーや真琴の両親が巡り巡って、「めぐり逢った」=出会ったことを指し、「めぐり愛」はやがて愛情が芽生える、というドラマの展開を反映しています。

“また会えるよ 分かれ道の先に重なる未来で
聴こえてくる デコボコな今日までの日々が歌う声“


このドラマは、仲たがいしていた者を合唱部の部員として引き入れていくストーリー。合唱部員として「また会える」と歌っているわけですね。デコボコなメンバーが集まって「歌う」内容をそのまま表現しています。

“混じり合うよ 不揃いなままほら 僕らの足音
旅は続く 良い日も悪い日も満ちては欠けていくよ“


不揃いなメンバーが、だんだんと合唱で気持ちを混じり合わせていく過程を歌っています。良い日、悪い日を繰り返しながら一歩ずつ進んでいくストーリー。そしてこれもまた、仲たがいしていた主人公の両親が、やがて仲直りしていく過程の歌詞でもあります。お父さん役は川平慈英でした。最終回ではサッカー解説だけではない、歌の実力を見せつけてくれました。

“怖がらないで明日なんか 集めないで約束なんか
追いかけないで昨日なんか 数えないで思い出なんか“


この歌詞は特に印象的に歌われていた部分。未来へ不安も、過去への執着もいらない、今を生きろという歌詞ですね。ドラマを超えたすべての人へのメッセージでもあります。

ドラマ内で全員で合唱するバージョンも、中島美嘉が繊細に歌うバージョンも共に良いです。この曲は曲単体でも良い曲ですし、ドラマの内容にもそっている曲なんですね。

TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

2001年フジテレビドラマ「傷だらけのラブソング」で主演デビュー。 その類い稀なるビジュアルと歌声で一躍人気を博す。 以降「雪の華」ほか数多くの大ヒット曲を発表し、これまでに9度のNHK紅白歌合戦出場や数々の賞を受賞。 その唯一無二の存在感と影響力で国内外の映画・ドラマ・ファッ···

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