すずめの戸締まりは、新海誠監督が手がけたアニメーション映画。
世界各国が注目する冒険物語です。
そんなすずめの戸締まりには、さまざまなシーンで懐メロが流れています。
映画のシーンと重ねて聴くことで、より心に響く曲として記憶に残るでしょう。
そこで、すずめの戸締まりの主題歌をはじめ、挿入歌や作中で流れる懐メロを紹介します。
この記事でわかること
映画「すずめの戸締まり」とは?
「すずめの戸締まり」は東日本大震災を題材にした冒険物語で、2022年11月11日に公開されたアニメーション映画です。
宮崎県で暮らす17歳の鈴芽(すずめ)は、通学中に草太と出会うところから物語がスタート。
閉じ師として日本中を旅する草太は「この辺りに廃墟はない?扉を探してるんだ」と鈴芽に声をかけます。
意味もわからず、廃墟がある場所を教える鈴芽。
その後、学校に向かおうとする鈴芽でしたが、草太が気になり廃墟に向かいます。
そこで見たのが、草太が言ってた扉。
ドアを開けて中に入りますが、扉の向こうには行けません。
困惑している鈴芽は、そこにあった要石の存在に気づいてしまいます。
しかし、鈴芽は要石を逃がしてしまい…。
この鈴芽の行動こそが、物語を大きく動かすのです。
すずめの戸締まりの主題歌「すずめ」は誰が歌ってる?
すずめの戸締まりの主題歌を歌っているのは、TikTokで人気の十明(とあか)。
「ル・ル・ルルルルル…」から始まる「すずめ」は、劇中でも何度か流れており、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
新海誠監督とRADWIMPSから歌声を高く評価され、ボーカルとして抜擢されました。
RADWIMPSの野田洋次郎は「この楽曲と十明の間に、誰も入ることのできない強い結びつきを感じた」と絶賛するほど。
十明さんの透き通った声が物語にぴったりマッチし、映画の世界観を作り上げています。
映画のシーンを思い出しながら、ぜひ聴いてみてくださいね。
すずめの戸締まりのサントラ収録!RADWIMPS歌唱の挿入歌
すずめの戸締まりでサントラ収録された挿入歌。
RADWIMPSが歌っていることでも話題となり、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、すずめの戸締まりに起用されたRADWIMPS歌唱の挿入歌を紹介します。
カナタハルカ
「カナタハルカ」は、野田洋次郎さんの優しい声で歌い上げたバラード曲。
ピアノから始まるカナタハルカは、さまざまな恋愛観を歌ったラブソングです。
主人公の僕は「恋」をよく知りません。
しかし、サビになると「でも恋は革命でも焦燥でも天変地異でもなくて君だった」と「君」という存在が「恋」であることに気づきます。
新海誠監督は、鈴芽が草太を「戦友のような仲」と表現していますが、鈴芽が草太に恋をしているようなセリフや行動がいくつも描かれています。
映画のストーリーと重ねて聴くことで、より世界観が広がるでしょう。
Tamaki
優しく透き通った声で歌い上げられた「Tamaki」。
Tamakiとは、劇中の岩戸環のことを指し、環の心情を歌った曲になります。
鈴芽の母親が東日本大震災で亡くなった時に、鈴芽を引き取ったのが叔母の環です。
この曲は「あなたが嫌いだった」と、ネガティブなフレーズから始まります。
環は鈴芽を引き取ったことで子持ちになり、婚活がうまくいかなかった時の思いを表現しています。
環にとって鈴芽の存在は、婚活の妨げだと考えていたのです。
しかし、環は鈴芽にネガティブな感情ばかりを抱いていたわけではありません。
「あなたこそが私がここに生きてた何よりの証拠だった」という歌詞から、鈴芽への深い愛情が伝わりますよね。
環の鈴芽に対する素直な思いが溢れた一曲なのです。
すずめの涙
「すずめの涙」は、鈴芽と草太の心情が描かれています。
1番のサビでは、鈴芽の心が切なくなるシーンが思い出されます。
「強くなりたいと 願えば願うほど なぜだろうその眼は 私を弱くさせる」
「泣いてなんかないよ 泣くわけないでしょ あなたが見ているのは すずめの涙 神様も知らない すずめの涙」
4歳の鈴芽が泣いているのを見て、17歳の鈴芽が涙するシーン…思い出すと、思わずもらい泣きしてしまう人もいるのではないでしょうか。
2番になると「僕=草太」が登場します。
「どうでもよくないよ この僕にとっては 海よりも大きな すずめの涙」
草太にとって鈴芽の涙は、海よりも大きな意味があるのでしょう。
鈴芽と草太の思いが込められた、深い歌詞が印象に残る曲なのです。
すずめの戸締まりで流れる懐メロ
すずめの戸締まりでは、数多くの懐メロが流れています。
物語は映画を見た一人ひとりが考えさせられるような深いテーマですが、1115万人を動員し、劇中で懐メロを起用したことで大きな話題となりました。
そこで、すずめの戸締まりで流れる懐メロを紹介します。
糸
「糸」は、中島みゆきが歌う名曲。
鈴芽がスナックの手伝いで大忙しだった時に、スナックのお客さんが歌っていましたね。
糸は、結婚式に歌われることも多く、148人(2024年4月現在)ものアーティストがカバーしているので、若い世代でも知っている人が多いのではないでしょうか。
映画「糸」の主題歌にもなり、力強く、繊細な歌詞を歌い上げています。
しっとりとした曲調と深い歌詞が人気を呼び、今もなお多くの人から愛されている楽曲です。
男と女のラブゲーム
「男と女のラブゲーム」は、日野美歌と葵司朗がデュエットソングとしても話題になりました。
鈴芽がスナックの手伝いをしている時に使われた曲で、スナックのママとして働く二ノ宮ルミと、お客さんがデュエットして美声を披露していましたね。
男と女のラブゲームは、1986年に武田製薬のCMに起用され、一斉を風靡しました。
昭和世代の人にとっては、懐かしい名曲として心に残っている人も多いでしょう。
俺ら東京さいぐだ
「俺ら東京さいぐだ」は、1984年にリリースされた吉幾三の出世作。
出身地でもある青森県北津軽郡金木町の田舎ぶりを、おおげさに歌った曲として知られています。
発売した当時は自虐ソングともいわれ、人気を博しました。
地元の様子をラップ調で表現したテンポと歌詞が印象的です。
劇中のどのシーンに使用されているのか謎に包まれていますが、映画のエンドロールでは、劇中使用曲として紹介されています。
すずめの戸締まりを見る時は、どのシーンで使われているのかを探してみてくださいね。
ギザギザハートの子守唄
「ギザギザハートの子守唄」はチェッカーズのデビュー曲。
昭和を生き抜いた世代の人はもちろん、海外から注目を浴びるほどの人気がある昭和のポップスです。
映画の中では、スナックでお客さんが気持ち良さそうに歌っていました。
ギザギザハートの子守唄は、周囲に理解されない不良の気持ちを表現した歌詞が印象的です。
テンポが良く、ノリがいい曲なので、カラオケで選曲すれば盛り上がること間違いなしです。
銀河鉄道999
ゴダイゴの11枚目のシングル「銀河鉄道999」。
映画の主題歌になり、多くのアーティストがカバーしていることから、若い世代でも知っている人は多いのではないでしょうか。
鈴芽が山陽新幹線で東京に向かう時、乗車の際に流れた音色がまさにこの曲。
車内では、鈴芽が「新幹線はやー、すごくない?」と興奮するシーンや、富士山を見逃して残念がる鈴芽が微笑ましく描かれています。
銀河鉄道999の音色や、鈴芽のかわいらしい一面に注目しながら見てみてくださいね。
けんかをやめて
劇中のドライブ中に流れた「けんかをやめて」は、河合奈保子が歌う10枚目のシングル。
竹内まりやさんが作詞・作曲したことでも有名で、思春期の乙女心を描いた曲です。
劇中では、鈴芽と環が喧嘩した後に車で流していた曲で、映画のシチュエーションにぴったりですよね。
ストーリーが進んでいくなかで重要な楽曲となり、芹沢の気遣いにも注目が集まります。
映画の公開に合わせて、オリジナルのシングルジャケットで配信し、発売から月日が経っても色褪せない曲として残り続けています。
卒業
斉藤由貴の代表曲ともいえる「卒業」は、1985年にリリースされた名曲。
草太の友達、芹沢がドライブ中に流す曲を選んでいるシーンで一瞬だけ流れます。
車内の重い空気を変えようとした芹沢の配慮が垣間見えるシーンの一つです。
この曲は、若い世代のアーティストがカバーしていることもあり、年齢問わず聴いたことがある人が多いのではないでしょうか。
斉藤由貴さんの澄んだ声が印象的で、昭和世代を中心に人気がある曲です。
2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-
1984年にリリースされた「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン」は、郷ひろみが歌う50枚目のシングル。
日本人1億2千万人の目が、両目で2億4千万あることから、インパクトのあるタイトルがつけられました。
映画のエンドロールで劇中歌の使用曲として紹介されていますが、一度作品を見ただけでは気づかないと言われるほど、ファンの間でも話題に。
すずめの戸締まりを見る時は、どのシーンで使われているのか注目しながら見てみてくださいね。
バレンタイン・キッス
国生さゆりWithおニャン子クラブが歌う「バレンタイン・キッス」。
乙女の妄想を描いた歌詞が話題を呼びました。
サビでは「バレンタインデー・キッス」と繰り返され、好きな人への思いが溢れた曲です。
バレンタイン・キッスは、芹沢がドライブ中に流す曲を選んでいる時に流れた曲で「卒業」と同じシーンで起用されています。
バレンタインの定番曲として、時代を超えて今も愛されています。
夢の中へ
井上陽水が歌う「夢の中へ」は、多くのCMやドラマ、映画に起用されており、知っている人も多いのではないでしょうか。
歌詞の最初のフレーズ「探しものはなんですか?」や「うふふ」という歌詞が印象的で、記憶に残っている人も多いはず。
ドライブ中に流れていた曲で、芹沢が夢の中への曲調に合わせて「にゃにゃにゃ」に変換して歌っていましたね。
映画の中では、突然雨が降り出したうえに、オープンカーの屋根が壊れて出ないというアクシデントがありました。
しかし、この曲が流れていたお陰で、暗いシーンとして記憶に残っている人は少ないでしょう。
ルージュの伝言
荒井由実の「ルージュの伝言」は、1975年にリリースされた名曲。
ルージュの伝言はドライブ中、最初に流れた曲で、映画の中でも芹沢が運転中に歌っていましたね。
ルージュの伝言が流れる直前に、鈴芽と環の口論を「うるさい」と一言で止めたダイジンが印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
魔女の宅急便のオープニングにも起用され、若い世代からも人気がある曲です。
SWEET MEMORIES〜甘い記憶~
「SWEET MEMORIES〜甘い記憶〜」は、松田聖子の14枚目のシングル。
CMにも起用され、大きな反響を呼んだことから両A面版が作られ、ロングヒットとなりました。
SWEET MEMORIES〜甘い記憶〜は、デビュー40周年を迎えた4月1日に配信リリースされ、多くの人からカバーされた記憶に残る一曲です。
ルージュの伝言の次に流れた曲で、SWEET MEMORIES〜甘い記憶〜が流れてすぐに、鈴芽が車を降りるシーンがありましたね。
車を降りた後、鈴芽がダイジンに「要石って閉じ師じゃなくても誰にでもなれる?」と聞くシーンが印象に残っている人も多いはず。
草太を思う気持ちが溢れる一言ですよね。
松田聖子の伸びのある声が、映画のシーンをより盛り上げています。
すずめの戸締まりで流れる挿入歌や懐メロを知ると物語の世界観が鮮明になる!
今回は、すずめの戸締まりの主題歌をはじめ、挿入歌や作中で流れる懐メロを紹介しました。
すずめの戸締まりの劇中で使われている曲は懐メロが多く、映画の雰囲気にぴったりな楽曲ばかりです。
映画を見てから改めて懐メロを聴くと、ストーリーと曲が重なり、物語の世界観が鮮明になりますよ。
すずめの戸締まりを見る時は、ぜひ挿入歌や懐メロにも注目して聴いてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- すずめの戸締まりは震災を題材にした冒険映画である
- すずめの戸締まりの主題歌「すずめ」はTikTokで人気がある十明が歌っている
- すずめの戸締まりで流れている楽曲は映画のストーリーにぴったりな懐メロが起用されている
- 挿入歌や懐メロを聴いてすずめの戸締まりの世界観を楽しもう