エレキギターの演奏には欠かせないアクセサリ「弦」。
好みに合う商品を探しているけれど、種類や選び方を知らないので、なかなか見つけられないという人も多いのではないでしょうか?
この記事のもくじ
- 1 エレキギターの弦の種類【素材】
- 2 エレキギターの弦の種類【太さ】
- 3 エレキギターの弦の種類【巻弦の構造】
- 4 エレキギターの弦の選び方
- 5 おすすめのエレキギター弦12選
- 5.1 ERNIE BALL / Regular Slinky #2221
- 5.2 DADDARIO / EXL110
- 5.3 SIT STRINGS / S1046
- 5.4 DADDARIO / EXL120BT
- 5.5 ERNIE BALL / Hybrid Slinky #2222
- 5.6 ROTOSOUND / BS9 BRITISH STEELS Super Light
- 5.7 FENDER / Super Bullets 3250 Regular
- 5.8 DR / MT-10 TITE-FIT MEDIUM
- 5.9 GHS / R+RL NICKEL ROCKERS - Light
- 5.10 ELIXIR / OPTIWEB Light #19052
- 5.11 ELIXIR / NANOWEB Light #12052
- 5.12 DADDARIO / XTE0942
- 6 エレキギター弦には色々な種類がある!サウンドや弾き心地に注目して選んで好みの商品を見つけよう
エレキギターの弦の種類【素材】
エレキギターの弦は、素材によっていくつかの種類に分類されています。
それぞれに弾き心地、耐久性や音色などが違っているので、自分好みの商品を見つけたいなら違いをしっかりと理解しておきましょう。
はじめに、エレキギター弦の種類を、素材にフォーカスして紹介します。
ぜひ参考にして、商品選びに役立ててみてくださいね。
ニッケル弦
「ニッケル弦」はエレキギター弦の中で最もスタンダードな種類です。
レスポンスとバランスに優れた、使いやすいサウンドを持っているのが特徴。
音のレンジも広いので、楽器の良さをしっかりと引き出してくれますよ。
新鮮なものを手に入れやすい、商品の種類が豊富、入手が簡単といった定番タイプならではのメリットがあるのもポイントです。
ステンレス弦
ステンレスという硬質かつ、サビに強い素材を使っているのが「ステンレス弦」です。
パリッとしたシャープなサウンドを持つタイプで、硬めのサウンドを好むギタリストから支持を集めています。
ニッケル弦よりサビに強い材質のため、使い方次第で長持ちさせられるのも特徴の1つ。
タッチや音がやや硬いため好みが分かれますが、音にこだわりたい人にはぜひ試して欲しい個性的なエレキギター弦です。
コーティング弦
ニッケル弦の表面に特殊なコーティングを施した弦の種類が「コーティング弦」です。
コーティングが外気をシャットアウトしてくれるので、他の弦よりも圧倒的にサビに強くなっています。
価格は高めですが、そのぶん耐久性も高く、使い方によっては倍以上長持ちするので毎月の弦代を抑えたい人にもおすすめですよ。
デメリットは、コーティング弦ならではのツルツルとした手触りと独特なサウンド。
この2点が気になる人には不向きですが、トータルの出費を抑えたい、弦交換の手間を減らしたい人にはピッタリの種類です。
エレキギターの弦の種類【太さ】
一言にエレキギター弦といっても、太さにも色々な種類があります。
細いものから太いもの、特殊な構成になっているものなどバリエーションもさまざま。
もちろん、サウンドや演奏性に大きく影響する要素でもあるので、それぞれの違いをしっかりと把握しておきましょう。
次は、エレキギター弦の太さの種類を、各ゲージの特徴と共に紹介します。
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レギュラーライトゲージ
「レギュラーライトゲージ(ライトゲージ)」は全体の太さが6弦から「0.46・0.36・0.26・0.17・0.13・0.10」となっているゲージです。
テンション(ハリの強さ)とパワー感、演奏性のバランスが良いのが特徴。
使い心地のクセも少ないため、定番の太さとして多くのギタリストから親しまれていますよ。
使っているギターによってはハリが強く感じることもありますが、バランスが良く初心者にもおすすめできるゲージです。
スーパーライトゲージ
レギュラーライトゲージよりも、全体が一回りほど細くなっているゲージが「スーパーライトゲージ」です。
全体の太さは6弦から「0.42・0.32・0.24・0.16・0.11・0.09」となっています。
弦が細くなっているぶん、テンションが低くなっているのが特徴。
そのためこれからフォームを覚える人、手の力に自信がない人でも楽に演奏できるでしょう。
また、テンションが低いぶん、クリアで繊細なサウンドになりやすいのも特徴の1つです。
ミディアムゲージ
ジャズ・ブルース系のギタリスト、重厚なサウンドが好きなギタリストが好んで使っているゲージが「ミディアムゲージ」です。
レギュラーライトよりも一回り太いタイプで、全体は6弦から「0.49・0.38・0.28・0.18・0.14・0.11」となっています。
サウンドは低音がしっかりと響く、パワフルな雰囲気のもの。
テンションが高いためチョーキングや押弦は大変ですが、太い弦ならではのパワー感とハリのある音が好きな人はチェックしてみてくださいね。
その他のゲージ
エレキギター弦のゲージには、定番の3種以外にも色々な種類があります。
スーパーライトよりもさらに細い「エクストラライト」、ミディアムより太い「ヘビー」など種類もさまざま。
なかには巻弦(4弦〜6弦)はレギュラーライト、プレーン弦(1弦〜3弦)にはスーパーライトのゲージを採用した「カスタムゲージ」と呼ばれるものもありますよ。
定番とは少し違う仕様のため多少のクセがありますが、好みのサウンドを追求したいなら試してみてはいかがでしょうか?
エレキギターの弦の種類【巻弦の構造】
4弦〜6弦に採用されている「巻弦」。
芯となる鉄線にワイヤーを巻き付けた構造になっているこの巻弦ですが、実はこちらにもいくつかの種類があります。
基本的には定番のタイプを使うことが多いですが、演奏するジャンルによっては他のタイプがマッチすることもあるので、ぜひ違いを理解しておきましょう。
次は、エレキギター弦の種類を、巻弦の構造にフォーカスして紹介します。
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ラウンドワウンド
多くのエレキギター弦が採用している、定番の巻弦の構造が「ラウンドワウンド」です。
芯となる鉄線に、断面が丸いワイヤーを巻き付けた構造を持つタイプで、表面はザラザラとした質感になっています。
倍音成分を豊富に含んだ明るいサウンドを持っているのも特徴の1つ。
音の伸びも良いので、ポップスやロックといった定番の音楽ジャンルも快適に演奏できるでしょう。
ハーフラウンド
「ハーフラウンド」はラウンドワウンド弦の表面を研磨加工処理により、滑らかに整えたタイプです。
マイルドな音色のフラットワウンドと、明るいラウンドワウンドの中間のサウンドを持つのが特徴。
表面の質感も両者の中間で、ほどよい滑らかさを感じる仕上がりになっています。
ラウンドワウンド弦と比べると圧倒的に商品の種類は少ないですが、個性的なサウンド・弾き心地を体験したい人はぜひチェックしてみてくださいね。
フラットワウンド
芯線に断面が平らな線を巻いているタイプが「フラットワウンド」です。
ジャズ系のギタリストから人気がある種類で、低音成分がしっかりとしたマイルドなサウンドが楽しめます。
また、コードチェンジの際の「キュッ」という音(フィンガーノイズ)も発生しにくいので、コードをきれいに聴かせたいプレイでも活躍しますよ。
音の伸びが控えめで、倍音成分も少ないなど、ややクセは強いですがジャジーなサウンドに挑戦してみたい人は要チェックのタイプです。
エレキギターの弦の選び方
エレキギター弦の種類は分かったけれど、具体的な選び方が今ひとつイメージできないという人も多いのではないでしょうか?
色々と弾き比べた経験がなければ、特徴だけを見てもどれが自分に合っているか分かりにくいものですよね。
そこで次は、エレキギター弦の選び方のポイントを4つに絞って紹介します。
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弾き心地で選ぶ
快適に演奏できるエレキギター弦が欲しいなら、弾き心地で選ぶのがおすすめです。
一見するとどれも同じに見えますが、実は太さによって大きく弾き心地が異なります。
特に違うのが「テンション」と「ピッキングのしやすさ」。
ギター弦はゲージが細くなるほどにテンションが下がり押さえやすくなります。
しかし、テンションが低いぶん弦が暴れやすくなり、ピッキングが難しくなってしまいます。
一方の太いゲージは押さえるのが大変なものの、弦の暴れが少ないため快適にピッキングできますよ。
そのため、軽いタッチで押さえたいなら、スーパーライトのような細いもの。
ピッキングのしやすさを重視するなら、レギュラーライト以上の太いゲージの商品を選ぶと快適に演奏できるでしょう。
サウンドで選ぶ
サウンドの傾向も、エレキギター弦を選ぶときの重要な要素です。
もちろん、実際に弾いてみないと分からない部分もありますが、スペック表を見るだけでもある程度サウンドの傾向を判断できますよ。
定番サウンドよりも少し繊細な音が好きなら、ニッケル・スーパーライト・ラウンドワウンドの組み合わせ。
定番サウンドが好きなら、ニッケル・レギュラーライト・ラウンドワウンドの組み合わせを選ぶと良いでしょう。
また、重厚な低音を奏でたいならヘヴィな音になりやすい太めのラウンドワウンド、ジャズ系を演奏したいならメロウな音が魅力のフラットワウンドもおすすめです。
メーカーで選ぶ
よりこだわって選びたいなら、どのメーカーが製造しているかもチェックしてみましょう。
エレキギター弦は多くのメーカーが製造を手掛けています。
特に有名なのは、バランスの良いサウンドが人気の「DADDARIO(ダダリオ)」、明るいサウンドが魅力の「ERNIE BALL(アーニーボール)」、コーティング弦の先駆者「ELIXIR(エリクサー)」の3社。
ほかにも、チューニングの安定性の高さが評判の「SIT STRINGS(エスアイティーストリングス)」、ハッキリとした音色が人気の「GHS(ジーエイチエス)」など色々なメーカーがありますよ。
それぞれが特色のある個性的なギター弦を製造しているので、ぜひ色々とチェックしてお気に入りのメーカーを見つけてみてくださいね。
錆にくさ・耐久性で選ぶ
弦交換の手間を減らしたい、毎月のコストを抑えたいなら錆にくさと耐久性に優れた弦がおすすめです。
もちろん、どの弦も交換が必要なことには変わりありませんが、高耐久な弦を使うだけでも手間とコストを大幅に削減できますよ。
特におすすめなのがコーティング弦。
こちらは普通に使っても他の弦の2倍以上長持ちするので、手間やコストを減らしたい人なら快適に使えるでしょう。
また、コーティングの独特な音が苦手な人には、ニッケルよりも錆に強いステンレス素材の弦もおすすめです。
おすすめのエレキギター弦12選
選び方と種類だけでなく、どんな商品があるのかも知りたいという人は多いのではないでしょうか?
また、おすすめモデル・人気商品を知って商品選びに役立てたいという人も多いでしょう。
そこで最後に、エレキギター初心者にもおすすめできる高品質な弦を紹介します。
定番品から、少しマイナーな商品まで幅広く紹介しているので、気になる商品はぜひチェックしてみてくださいね。
ERNIE BALL / Regular Slinky #2221
ニッケル素材を使用した、レギュラーライトゲージのエレキギター弦です。
世界標準ともいわれるほどの定番商品で、そのブライトかつ明るいサウンドが多くのギタリストを魅了しています。
【正規品】 ERNIE BALL 2221 エレキギター弦 (10-46) REGULAR SLINKY レギュラー・スリンキー
DADDARIO / EXL110
Regular Slinkyと同じく、世界標準といわれるギター弦の定番商品。
ニッケル・レギュラーライト・ラウンドワウンドの定番仕様の弦で、バランスの良いサウンドを持っています。
音のクセも少ないので、ジャンルを選ばずに使えるでしょう。
D'Addario ダダリオ エレキギター弦 ニッケル Regular Light .010-.046 EXL110 【国内正規品】
SIT STRINGS / S1046
SIT STRINGSが製造する、レギュラーライトゲージの弦です。
独自の製法を導入することで、高いチューニングの精度と安定性を実現しています。
チューニング重視の作りながらも、バランスが良いサウンドを備えているのもポイントです。
DADDARIO / EXL120BT
スーパーライトゲージのベストセラー商品「EXL120」をアレンジしたセット弦。
数学的に算出された特殊なゲージ構成(09-40)を採用することにより、安定した弾き心地を実現しています。
ERNIE BALL / Hybrid Slinky #2222
巻弦がレギュラーライト、プレーン弦がスーパーライトと同じ太さになったハイブリッドスタイルの商品です。
細い弦ならではの弾きやすさと、レギュラーライトらしいパワフルな低音域を備えています。
【正規品】 ERNIE BALL 2222 エレキギター弦 (09-46) HYBRID SLINKY ハイブリッド・スリンキー
ROTOSOUND / BS9 BRITISH STEELS Super Light
イギリス発の老舗弦メーカー・ROTOSOUNDが手掛ける、スチール素材のエレキギター弦です。
ニッケル素材の弦とは一味違った、クリアでパンチがある明るいトーンが楽しめます。
FENDER / Super Bullets 3250 Regular
有名ギターメーカー・FENDERが製造する、ストラトキャスターのトレモロブリッジと相性が良い弦です。
ブレッドエンドという筒状のパーツを弦の端に採用することで、優れたチューニングの安定性と豊かな響きを実現。
ニッケルメッキのスチール弦による、ダイナミックなサウンドが楽しめるのも魅力の1つです。
DR / MT-10 TITE-FIT MEDIUM
丸い芯線に、ニッケルメッキワイヤーを手作業でワウンドしたハイエンド弦。
ラウンドワウンド・レギュラーライトというオーソドックスな仕様ながらも、存在感のあるサウンドを演出してくれます。
GHS / R+RL NICKEL ROCKERS - Light
スティーヴィー・レイ・ヴォーンの使用でも有名なハーフラウンド弦「NICKEL ROCKERS」のレギュラーライトモデル。
ブライトな音色が楽しめる弦に仕上げられているので、パキッとしたブルースギターサウンドが好きな人は要チェックです。
ELIXIR / OPTIWEB Light #19052
極薄コーティングを採用することで、ノンコーティングに近い弾き心地・サウンドを実現したコーティング弦です。
クセも少ないため、コーティング弦特有の手触り・音が苦手な人でも気軽に使えるでしょう。
ELIXIR / NANOWEB Light #12052
エリクサーのコーティング弦の定番モデル。
OPTIWEBよりもコーティング弦らしさが際立っているため好みは分かれますが、メロウなサウンドが好き、ハーフラウンド的な感触が好きな人なら快適に使えるギター弦です。
DADDARIO / XTE0942
6本の弦すべてにコーティングを施した、高寿命なエレキギター弦です。
高度なコーティング技術により、ノンコーティングに近い弾き心地とサウンドを実現しています。
寿命はエリクサーよりも短めとの声も多いですが、サウンドを重視する人からは厚い支持を集めている人気弦です。
D'Addario ダダリオ エレキギター弦 XT コーティング弦 Super Light .009-.042 XTE0942 【国内正規品】
エレキギター弦には色々な種類がある!サウンドや弾き心地に注目して選んで好みの商品を見つけよう
エレキギター弦には、色々な種類があります。
定番仕様のものから、特定のジャンルにマッチするもの、耐久性に優れた商品など特色もさまざまです。
そのぶん、商品の数も多いですが、しっかりと選べば自分好みの商品もきっと見つかりますよ。
まずは、種類別の特徴や選び方を参考にして、どんな弦が自分に合っているかをイメージするところから始めるのがおすすめ。
イメージが固まったら、実際に販売されている商品やおすすめ商品をチェックして、自分好みの商品を見つけてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- エレキギター弦にはニッケル弦、ステンレス弦、コーティング弦の3種類がある
- レギュラーライト、スーパーライトなど太さにもいくつかの種類がある
- サウンドや演奏性にこだわりたいたなら、巻弦の構造にも注目してみよう
- サウンドや弾き心地の傾向を意識して選べば、自分好みの商品が見つかる
- 商品選びをスムーズに進めたいなら、おすすめ商品をチェックしてみよう