もういちど雨が 歌詞 中島みゆき ふりがな付

もういちど雨あめが降ふりだしたみたいだね
遠とおざかる車くるまたちの足音あしおとが濡ぬれている
この街まちの雨あめは ひそやかな音おとで降ふるね
今いまもまだ馴染なじめなくて 聞きき逃のがしそうになる
偶然ぐうぜんは一生いっしょうに一度いちどしかないのかな
もういちど始はじまりの偶然ぐうぜんはないのかな
愛あいはどこだ 指ゆびの隙間すきまから
こぼれ落おちた日々ひびを探さがしている
愛あいはどこだ あの日々ひびは
もういちど雨あめが降ふりだしたみたいだね
もういちど素直すなおになれば やり直なおせるだろうか

遠とおい日ひに旅たびに出でて 今いまもまだ旅たびに居いて
帰かえるのに足たりるだけの理由りゆうを探さがしている
この街まちの外そとで もういちど出会であえたなら
寂さびしさに騙だまされずに 求もとめ合あえるだろうか
過すぎてゆく時間じかんより他ほかにもうないのかな
悲かなしみを拭ぬぐい去さる奇跡きせきはないのかな
愛あいはどこだ まるで水みずのように
こぼれ落おちた夢ゆめを探さがしている
愛あいはどこだ はじめから
もういちど雨あめが降ふりだしたみたいだね
もうないと思おもっていた空そらが まだあるらしい