スローなブギにしてくれ 歌詞 甲斐バンド ふりがな付

ピアノ弾ひきが鍵盤けんばんに 指ゆびをおろすと
それが6時じの合図あいずだとボーイがささやく
グラス合あわせる音おとがする その中なかで
くすぶってるよ 時間じかんだけが灰皿はいざらの中なかで うつろに

淋さびしい女おんなの 氷こおりをかむ癖くせ
石いしのようにひびかない心こころが悲かなしい

お前まえはとり出だし 二に本目ほんめに
火ひを点つけた シガレット

6時じなる前まえに大人おとなの顔かおでさよなら
そっと切きり出だすはずだった お前まえが笑わらう
クールになれない女おんなと 優やさしくできない男おとこが
最後さいごの最後さいごでいたわりあってる サマータイム

淋さびしい女おんなの 爪つめをかむ癖くせ
石いしのようにひびかない心こころが痛いたい

ハイボールに落おちる 涙なみだの影かげで
誰だれかがつぶやいた
「スローなブギにしてくれよ」

ランプにうかんだ 二人ふたりの思おもい出で
お前まえは手てをかざす 心こころ暖あたためる

ピアノの始はじまりがドラマのエンディング
悲かなしいジョークさ
「スローなブギにしてくれよ」