だから僕ぼくが君きみに言いいたいのは
空あき缶かんをつぶすように
伸のびた爪つめをパチパチ切きるように
喋しゃべらないでくれってこと
コーヒーの湯気ゆげは幸しあわせそうに
くるくる踊おどってるし
サティのピアノ曲きょくも静しずかに
優やさしく響ひびいてるんだ
アルミホイールを噛かんだ味あじがしそうな火曜日かようび
ジムノペディはゆっくり水みずをかけてく
この世界せかいがふやけてしまうその前まえに
笑わらってくれよ
そしたら僕ぼくは骨ほねがバラバラになるくらい
風かぜに吹ふかれて
もう一度君いちどきみに会あいにくるから
魚さかなが空そらを羽はばたいてたら
随分ずいぶんましなんだけどな
何なんかふふっと笑わらってから全部ぜんぶ
許ゆるせてしまいそうだろ
あいにく空そらは綺麗きれいな曇くもり一ひとつない蒼あおで
魚達さかなたちは干ひからびて見当みあたらない
この世界せかいがひび割われてしまわないように
笑わらってくれよ
そしたら僕ぼくは脚あしが外はずれてしまうくらい
雪ゆきに降ふられて
もう一度君いちどきみに会あいにくるから
水曜日すいようびの朝あさに君きみはピカデリーを聴きいていた
柔やわらかな陽射ひざしがそっと肩かたに落おちる
窓まどの向むこうにひとすじの雲くもが伸のびている
その先さきを見みて
僕ぼくは思おもわず君きみを大声おおごえで呼よんでいた
その輝かがやきを
じっと、じっと、消きえるまで眺ながめていた
だからdakara僕bokuがga君kimiにni言iいたいのはitainoha
空aきki缶kanをつぶすようにwotsubusuyouni
伸noびたbita爪tsumeをwoパチパチpachipachi切kiるようにruyouni
喋syabeらないでくれってことranaidekurettekoto
コkoーヒhiーのno湯気yugeはha幸shiawaせそうにsesouni
くるくるkurukuru踊odoってるしtterushi
サティsatiのnoピアノpiano曲kyokuもmo静shizuかにkani
優yasaしくshiku響hibiいてるんだiterunda
アルミホイarumihoiールruをwo噛kaんだnda味ajiがしそうなgashisouna火曜日kayoubi
ジムノペディjimunopediはゆっくりhayukkuri水mizuをかけてくwokaketeku
このkono世界sekaiがふやけてしまうそのgafuyaketeshimausono前maeにni
笑waraってくれよttekureyo
そしたらsoshitara僕bokuはha骨honeがgaバラバラbarabaraになるくらいninarukurai
風kazeにni吹fuかれてkarete
もうmou一度君ichidokimiにni会aいにくるからinikurukara
魚sakanaがga空soraをwo羽haばたいてたらbataitetara
随分zuibunましなんだけどなmashinandakedona
何nanかふふっとkafufutto笑waraってからttekara全部zenbu
許yuruせてしまいそうだろseteshimaisoudaro
あいにくainiku空soraはha綺麗kireiなna曇kumoりri一hitoつないtsunai蒼aoでde
魚達sakanatachiはha干hiからびてkarabite見当miaたらないtaranai
このkono世界sekaiがひびgahibi割waれてしまわないようにreteshimawanaiyouni
笑waraってくれよttekureyo
そしたらsoshitara僕bokuはha脚ashiがga外hazuれてしまうくらいreteshimaukurai
雪yukiにni降fuられてrarete
もうmou一度君ichidokimiにni会aいにくるからinikurukara
水曜日suiyoubiのno朝asaにni君kimiはhaピカデリpikaderiーをwo聴kiいていたiteita
柔yawaらかなrakana陽射hizaしがそっとshigasotto肩kataにni落oちるchiru
窓madoのno向muこうにひとすじのkounihitosujino雲kumoがga伸noびているbiteiru
そのsono先sakiをwo見miてte
僕bokuはha思omoわずwazu君kimiをwo大声oogoeでde呼yoんでいたndeita
そのsono輝kagayaきをkiwo
じっとjitto、じっとjitto、消kiえるまでerumade眺nagaめていたmeteita