雲くもで月つきが消きえる
雲くもで月つきが消きえる
丑三うしみつまで奏かなで続つづけている
カナナカナカナカナ……
夜空よぞらへと消きえてゆく虫達むしたちの
湿しめり狂くるう夜よるに
湿しめり狂くるう夜よるに
混沌こんとんに満みちた星屑ほしくず
土つちの匂においがする
土つちの匂においがする
何万なんまん 何千なんぜん 何百なんびゃくの……
怪あやしき雲くもゆき
蜩泣ひぐらしなきけり
煙立けむりたち籠こめて青白あおじろく光ひかる
また一ひとつ歩あゆみては繰くり返かえす
世よに至いたる我われのあわれみよ
雲kumoでde月tsukiがga消kiえるeru
雲kumoでde月tsukiがga消kiえるeru
丑三ushimiつまでtsumade奏kanaでde続tsuduけているketeiru
カナナカナカナカナkananakanakanakana……
夜空yozoraへとheto消kiえてゆくeteyuku虫達mushitachiのno
湿shimeりri狂kuruうu夜yoruにni
湿shimeりri狂kuruうu夜yoruにni
混沌kontonにni満miちたchita星屑hoshikuzu
土tsuchiのno匂nioいがするigasuru
土tsuchiのno匂nioいがするigasuru
何万nanman 何千nanzen 何百nanbyakuのno……
怪ayaしきshiki雲kumoゆきyuki
蜩泣higurashinaきけりkikeri
煙立kemuritaちchi籠koめてmete青白aojiroくku光hikaるru
またmata一hitoつtsu歩ayuみてはmiteha繰kuりri返kaeすsu
世yoにni至itaるru我wareのあわれみよnoawaremiyo