わさび 歌詞 槇原敬之 ふりがな付

どちら様ようかは存ぞんじませんが
そのサングラスやめなさい
悪わるいやからに見みえたら損そんよ
その目めを私わたしに見みせなさい
ばあちゃん俺おれに微笑ほほえみかけて
かすれた声こえで叱しかったよ

出会であいと別わかれを繰くり返かえし
もう慣なれたわよと言いったけど
やっぱり一人ひとりはつらいから
誰だれかのそばにいなさいね
ばあちゃん遠とおくの空そらを見みて
小ちいさな声こえで呟つぶやいた

夢ゆめなんて叶かなわぬうちが華はなだけど
静しずかに明日あしたを待まちなさい
待まってるだけではダメだから
行いきたい場所ばしょを目指めざしなさい

橋はしのたもとで声こえかけられて
赤あかいかんざし褒ほめられた
あの日ひの私わたしが一番いちばん綺麗きれい
忘わすれられない思おもい出でよ
ばあちゃんはにかみ謝あやまった
ごめんなさいねこんな話はなし

毛皮けがわも指輪ゆびわも押入おしいれの中なか
どこに置おいたか忘わすれたわ
一度いちどハワイに連つれてってくれ
息子むすこに頼たのんでみたけれど
伊勢神宮いせじんぐうさえいけなくて
膝ひざが悪わるくていけなくて

先頭せんとうに立たたないように気きをつけて
争あらそいごとはやめなさい
じゃんけんぽんはあいこでしょ
いつまでたってもあいこでしょ

今度こんど訪たずねてくれるなら
土産みやげにお寿司すしを持もって来きて
どちら様ようかは存ぞんじませんが
これも何なにかの縁えんでしょう
白身しろみの魚さかなにイカとタコ
わさびを抜ぬいてくださいね

人生じんせいは思おもうようにはなりません
それでも希望きぼうを持もちなさい
神様かみさまなんていないけど
私わたしはずっと私わたしでしょ

変かわっていくものを嘆なげくより
変かわらぬものを愛あいしなさい
笑わらう門かどには福ふくきたる
あなたはずっとあなたでしょ
あなたはずっとあなたでしょ