あの人の手紙 歌詞 南こうせつ ふりがな付

泳およぐ魚さかなの群むれに 石いしを投なげてみた
逃にげる魚さかな達たちには 何なんの罪つみがあるの
でも今いまの私わたしには こうせずにはいられない
私わたしの大事だいじなあの人ひとは 今いまは戦たたかいの中なか
戦場せんじょうへの招待券しょうたいけんという ただ一枚いちまいの紙かみきれが
楽たのしい語かたらいの日々ひびを 悲かなしい別わかれの日ひにした

殺ころされるかもしれない 私わたしの大事だいじなあの人ひと
私わたしたち二人ふたりには 何なんの罪つみがあるの
耐たえきれない毎日まいにちは とても長ながく感かんじて
涙なみだも枯かれた ある日ひ突然とつぜん帰かえってきた人ひと
ほんとにあなたなの さあ早はやくお部屋へやの中なかへ
あなたの好すきな 白百合しらゆりをかかさず
窓辺まどべに 飾かざっていたわ

あなたのやさしいこの手ては とてもつめたく感かんじたけど
あなたは無理むりしてほほえんで 私わたしを抱だいてくれた
でもすぐに時ときは流ながれて あの人ひとは別わかれを告つげる
いいのよ やさしいあなた 私わたしにはもうわかっているの
ありがとう私わたしのあの人ひと
本当ほんとうはもう死しんでいるのでしょう
昨日きのう 手紙てがみがついたの
あなたの 死しを告つげた手紙てがみが