消きえかけた 蛍光灯けいこうとう
うつむいて歩あるくきみ
くたびれたアパートに向むく
後うしろ姿すがたを追おう
傾かたむいたトタン屋根やね
パタパタと音おとたてる
泣なきべその私わたしの頭あたまを撫なでる
きみの謝あやまりの一言ひとこと
聞きいたとき ハッとした
例たとえば 10年後じゅうねんごにもし
2人ふたりがこのまま
お互たがいを敬うやまえず
気遣きづかえなくなるなら
美うつくしいまま「過去かこ」にしたほうがいい
時ときが経たち 歳としをとり
憧あこがれも薄うすれ去さり
若わかかりし頃ころの思おもい出で
少すこしずつ忘わすれる
そんな日ひが訪おとずれることに
怯おびえ震ふるえる
私わたしを静しずかに見据みすえ つぶやく
きみのまっすぐな一言ひとこと
聞きいたときに気きづいた
こんな私わたしをなだめてくれるのは
きみだけ
長ながくない一生いっしょうの中なかで得えた
喜よろこびのきみ
離はなれること それは
生いきていないと同おなじこと
百年後ひゃくねんご、この世よにはいなくとも
お互たがいを 想おもい合あい
できた 幸しあわせの輪あかしが
新あたらしい命いのちの中なかに宿やどる
消kiえかけたekaketa 蛍光灯keikoutou
うつむいてutsumuite歩aruくきみkukimi
くたびれたkutabiretaアパapaートtoにni向muくku
後ushiろro姿sugataをwo追oうu
傾katamuいたitaトタンtotan屋根yane
パタパタpatapataとto音otoたてるtateru
泣naきべそのkibesono私watashiのno頭atamaをwo撫naでるderu
きみのkimino謝ayamaりのrino一言hitokoto
聞kiいたときitatoki ハッhaxtuとしたtoshita
例tatoえばeba 10年後juunengoにもしnimoshi
2人futariがこのままgakonomama
おo互tagaいをiwo敬uyamaえずezu
気遣kidukaえなくなるならenakunarunara
美utsukuしいままshiimama「過去kako」にしたほうがいいnishitahougaii
時tokiがga経taちchi 歳toshiをとりwotori
憧akogaれもremo薄usuれre去saりri
若wakaかりしkarishi頃koroのno思omoいi出de
少sukoしずつshizutsu忘wasuれるreru
そんなsonna日hiがga訪otozuれることにrerukotoni
怯obiえe震furuえるeru
私watashiをwo静shizuかにkani見据misuえe つぶやくtsubuyaku
きみのまっすぐなkiminomassuguna一言hitokoto
聞kiいたときにitatokini気kiづいたduita
こんなkonna私watashiをなだめてくれるのはwonadametekurerunoha
きみだけkimidake
長nagaくないkunai一生issyouのno中nakaでde得eたta
喜yorokoびのきみbinokimi
離hanaれることrerukoto それはsoreha
生iきていないとkiteinaito同onaじことjikoto
百年後hyakunengo、このkono世yoにはいなくともnihainakutomo
おo互tagaいをiwo 想omoいi合aいi
できたdekita 幸shiawaせのseno輪akashiがga
新ataraしいshii命inochiのno中nakaにni宿yadoるru