ふと気きづくと キッチンで寝ねていた
昨日きのうの料理りょうり 捨すてずに眺ながめていた
秋あきの風かぜが 硝子ガラスを叩たたいた
胸むねの穴あなが ポッカリと風かぜを通とおした
昨夜ゆうべを境さかいに 時ときが止とまったかのように
同おなじ言葉ことばが 繰くり返かえし部屋へやの中なか 巡めぐる
おかずの匂においだけを残のこして
ごみの袋開ふくろあけて 捨すてよう
はみだしている思おもい出で 入はいりきらず
いつかなにも 覚おぼえていなくなるように
今いまの気持きもちも 忘わすれてしまうのかな きっと
腐くさった体からだだけを残のこして
いつかなにも なかったかのような顔かおで
飯めしを食たべて 幸しあわせだなどとほざくだろう
つないだ右手みぎて 深ふかく沈しずめて
笑わらった記憶きおく 川かわに流ながして
安やすい思おもい出で 静しずかに消きえて
おかずの匂においだけを残のこして
ふとfuto気kiづくとdukuto キッチンkitchinでde寝neていたteita
昨日kinouのno料理ryouri 捨suてずにtezuni眺nagaめていたmeteita
秋akiのno風kazeがga 硝子garasuをwo叩tataいたita
胸muneのno穴anaがga ポッカリpokkariとto風kazeをwo通tooしたshita
昨夜yuubeをwo境sakaiにni 時tokiがga止toまったかのようにmattakanoyouni
同onaじji言葉kotobaがga 繰kuりri返kaeしshi部屋heyaのno中naka 巡meguるru
おかずのokazuno匂nioいだけをidakewo残nokoしてshite
ごみのgomino袋開fukuroaけてkete 捨suてようteyou
はみだしているhamidashiteiru思omoいi出de 入haiりきらずrikirazu
いつかなにもitsukananimo 覚oboえていなくなるようにeteinakunaruyouni
今imaのno気持kimoちもchimo 忘wasuれてしまうのかなreteshimaunokana きっとkitto
腐kusaったtta体karadaだけをdakewo残nokoしてshite
いつかなにもitsukananimo なかったかのようなnakattakanoyouna顔kaoでde
飯meshiをwo食taべてbete 幸shiawaせだなどとほざくだろうsedanadotohozakudarou
つないだtsunaida右手migite 深fukaくku沈shizuめてmete
笑waraったtta記憶kioku 川kawaにni流nagaしてshite
安yasuいi思omoいi出de 静shizuかにkani消kiえてete
おかずのokazuno匂nioいだけをidakewo残nokoしてshite