黒田節くろだぶしなら 盃さかずき乾ほして
唄うたいなさいよ お客きゃくさん
「酒さけは呑のめ呑のめ 呑のむならば」
槍やりを今夜こんやも呑のみ取とるような
洒落しゃれた気分きぶんの 姉妹しまい酒場さかば
淋さびしがり屋やも 三人さんにん寄よれば
苦労くろう忘わすれの 唄うたが出でる
「酒さけは呑のめ呑のめ 呑のむならば」
知しらぬ同志どうしが身みの上話うえばなし
こゝろ寄よせ合あう 姉妹しまい酒場さかば
とても素面しらふじゃ 無口むくちな人ひとも
酔よえば故郷こきょうの 自慢じまんする
「酒さけは呑のめ呑のめ 呑のむならば」
母ははの待まってる野菊のぎくの村むらが
思おもいだされる 姉妹しまい酒場さかば
黒田節kurodabushiならnara 盃sakazuki乾hoしてshite
唄utaいなさいよinasaiyo おo客kyakuさんsan
「酒sakeはha呑noめme呑noめme 呑noむならばmunaraba」
槍yariをwo今夜konyaもmo呑noみmi取toるようなruyouna
洒落syareたta気分kibunのno 姉妹shimai酒場sakaba
淋sabiしがりshigari屋yaもmo 三人sannin寄yoればreba
苦労kurou忘wasuれのreno 唄utaがga出deるru
「酒sakeはha呑noめme呑noめme 呑noむならばmunaraba」
知shiらぬranu同志doushiがga身miのno上話uebanashi
こkoゝろro寄yoせse合aうu 姉妹shimai酒場sakaba
とてもtotemo素面shirafuじゃja 無口mukuchiなna人hitoもmo
酔yoえばeba故郷kokyouのno 自慢jimanするsuru
「酒sakeはha呑noめme呑noめme 呑noむならばmunaraba」
母hahaのno待maってるtteru野菊nogikuのno村muraがga
思omoいだされるidasareru 姉妹shimai酒場sakaba