希い 歌詞 中島みゆき ふりがな付

希ねがいに希ねがう人ひとほど 希ねがいを口くちに出ださない
誰だれに打うち明あけてみても 届とどかなかった日ひが多おおすぎて
欲よくにまみれた希ねがいばかりが 先さきを争あらそって叶かなってゆく
ささやかな希ねがいばかりが 粉雪こなゆきのように残のこされる
肩かたを抱だいてみても 頬ほおを寄よせてみても
何なにひとつ ほんとは聞きいていなかったんだ
つましい希ねがいだったのに

希ねがいよ届とどけ あの人ひとの希ねがい
私わたしのすべての希ねがいと引ひき替かえに
希ねがいよ届とどけ あの人ひとの希ねがい
私わたしのすべての未来みらいと引ひき替かえに ただひとつ

言いうに言いえない恐おそれが 世界せかいじゅうに溢あふれてる
時ときが解決かいけつするだろうか 人ひとが解決かいけつするだろうか
強つよく希ねがえば叶かなうだなんて 子供こどもに嘘うそはいけませんね
右みぎと左ひだりの希ねがいがあれば 強つよい方ほうが叶かなうと教おしえますか
その時ときでなければ間まに合あわない希ねがいがある
それと気付きづきながら 時ときを稼かせいだんだ
切せつなる希ねがいだったのに

希ねがいよ届とどけ あの人ひとの希ねがい
私わたしのすべての希ねがいと引ひき替かえに
希ねがいよ届とどけ あの人ひとの希ねがい
私わたしのすべての未来みらいと引ひき替かえに ただひとつ

あなたのSOSが 聞きこえなかったのは何故なぜだ
聞きこえなかったのではなく 聞ききたくなかったせいだろう

希ねがいよ届とどけ あの人ひとの希ねがい
私わたしのすべての希ねがいと引ひき替かえに
希ねがいよ届とどけ あの人ひとの希ねがい
私わたしのすべての未来みらいと引ひき替かえに ただひとつ