へたっぴ 歌詞 さだまさし ふりがな付

都会とかいじゃ田舎いなかモンはちょと無口むくちになる
俺おれも昔むかし拗すねたんでその辺へんはちょとわかる
向むこうだけ青空あおぞらで良いい感かんじの風かぜが吹ふいて
白しろ分ぶんだけ土砂降どしゃぶりの雨あめん中なか
笑顔えがおもへたっぴ 気遣きづかいもへたっぴ
一所懸命いっしょけんめいなのに極きわまりない不器用ぶきよう
仕事しごとも恋こいも手探てさぐりの闇やみでもがいてる
お前まえの痛いたみはあの日ひの俺おれそのもの

ふるさとの紅花サフランの向むこうの白しろい雲くものような
白楊ぽぴゆらの木陰こかげで揺ゆれる鞦韆ふらここのような
ヨセミテ公園こうえんの子鹿こじかの瞳ひとみのような
お前まえの澄すんだ瞳ひとみを俺おれは信しんじてる

ヨセミテ公園こうえんって 行いった事こと無ないけど

諦あきらめた訳わけじゃ無ないのに居場所いばしょ探さがせなくて
絶望ぜつぼうに胸むねを噛かまれ人ひとに嗤わらわれ
ヘタレな俺おれですらどうにかこうにか

まあ生いきてこられたんだからさ
お前まえが必死ひっしで流ながす汗あせや涙なみだならば
ちゃんと見みてる奴やつはきっといるから
だからちゃんと咲さきなよ へたっぴの花はなでいいから
お前まえらしく満開まんかいに咲さくんだよ

ふるさとの蜜柑みかんの向むこうの蒼あおい海うみのような
切せつない恋こいもどこかで実みのるだろう
サマルカンドの赤あかい薔薇ばらがよく似合にあう
そんな人ひとに出会であえたら良いいよね

サマルカンドって 何処どこの国くにか判わからないけど

晴はれの中なかだけを生いきる奴やつもいる
雨あめん中なかだけを生いきる奴やつもね
でもちゃんとお天道様てんとさまが見みているから
お前まえらしく満開まんかいに咲さくんだよ

本当ほんとうはなかなか伝つたわらないけれど
伝つたわらなくても構かまわないのが愛あいだよ
でも信しんじても良よいと思おもってるんだよ
お天道様てんとさまがちゃんと見みてるからさ

お天道様てんとさまがちゃんと見みてるぜへたっぴ
お天道様てんとさまがちゃんとね へたっぴ