線香花火 歌詞 LACCO TOWER ふりがな付

しなびた林檎りんごの切きり口くち色いろ 焦こげ付つく前まえの夕焼ゆうやけ
「あなたと出会であえてよかったわ」の台詞せりふで始はじまる夜よる

青臭あおくさい言葉ことばじゃもう 塗ぬりつぶせないから
二人ふたり初はつの最後さいご 笑わらってたいと
フィナーレに 火ひをつけた

ぱちぱちと花はなが光ひかっている
俯うつむく顔かお 照てらして
ぶら下さがる 丸まるい星空ほしぞらを
あなたは見みつめていた

あなたに見惚みとれていた

並木なみきの梢こずえが息いきを吸すえば 頭上ずじょうでささやく声こえ
足たりない言いい訳わけ探さがすように 言ことの葉は揺ゆれてる夜よる

もしも私わたしたちがさ もう少すこし大人おとなで
お金かねも愛あいももっと 零こぼれるほど
持もってたら 違ちがうかな

現実げんじつに殺ころされる恋こいは
傾かたむく顔かおに合あわせ
透すき通とおる 涙なみだに変かわって
あなたを辿たどっていた

どうかどうか 世界中せかいじゅうの時計とけいを止とめておくれ
たとえ何秒なんびょうでも いいから いいから

ほら消きえてしまうよ

ぱちぱちと花はなは散ちっていく
俯うつむく顔かお 照てらして
ぶら下さがる 丸まるい星空ほしぞらは
小ちいさくしぼんでった

「あなたと出会であえてよかった」の
台詞せりふで終おわる二人ふたり
ぶら下さがる 丸まるい星屑ほしくずが
ぽたりと落おちていった
あなたは黙だまっていた

あなたに見惚みとれていた