指先ゆびさきひとつから 深ふかく縫ぬいつけては
辿たどれば心こころまで 溶とけ込こむような蜘蛛くもの糸いと
それは殺ころさぬように されど生いかさぬように
翅はねを啄ついばんでは 囁ささやく道化どうけ 甘あまい嘘うそ
貴方あなたに縋すがる惨みじめな夢ゆめに
そのどれも疑うたがわしいほど
魅了みりょうされる
この身みを縛しばる苦くるしみが
愛あいと感かんじてしまうの
貴方あなたの指先ゆびさきに
頷うなずいているだけ
泥どろと雨粒あまつぶに反射はんしゃした
物言ものいわぬ薄汚うすよごれた人形にんぎょう
操あやつり糸いとの言いうままに
影かげを踏ふむ
不意ふいに手放てばなされて 羽はばたけたとしても
どうせ変かわれやしない 望のぞむ未来みらいは蜘蛛くもの糸いと
止やまない雨あめに 病やめる心こころが
手て招まねくまま遠とおざかる背せを探さがしている
貴方あなたはどこ?
私わたしの指先ゆびさきに 私わたしの明日あしたがあっても
触さわり方かたを知しらない 行いく宛あても知しらない
苦くるしくてどうしようもない
愛あいに溺おぼれていたいの
貴方あなたの指先ゆびさきに
頷うなずいているだけ
泥どろと雨粒あまつぶに反射はんしゃした
物言ものいわぬ薄汚うすよごれた人形にんぎょう
操あやつり糸いとの言いうままに
影かげを踏ふむ
私わたしをよく見みて 私わたしだけを見みて
私わたしの身みも心こころも食たベてしまって
指先yubisakiひとつからhitotsukara 深fukaくku縫nuいつけてはitsuketeha
辿tadoればreba心kokoroまでmade 溶toけke込koむようなmuyouna蜘蛛kumoのno糸ito
それはsoreha殺koroさぬようにsanuyouni されどsaredo生iかさぬようにkasanuyouni
翅haneをwo啄tsuibaんではndeha 囁sasayaくku道化douke 甘amaいi嘘uso
貴方anataにni縋sugaるru惨mijiめなmena夢yumeにni
そのどれもsonodoremo疑utagaわしいほどwashiihodo
魅了miryouされるsareru
このkono身miをwo縛shibaるru苦kuruしみがshimiga
愛aiとto感kanじてしまうのjiteshimauno
貴方anataのno指先yubisakiにni
頷unazuいているだけiteirudake
泥doroとto雨粒amatsubuにni反射hansyaしたshita
物言monoiわぬwanu薄汚usuyogoれたreta人形ningyou
操ayatsuりri糸itoのno言iうままにumamani
影kageをwo踏fuむmu
不意fuiにni手放tebanaされてsarete 羽haばたけたとしてもbataketatoshitemo
どうせdouse変kaわれやしないwareyashinai 望nozoむmu未来miraiはha蜘蛛kumoのno糸ito
止yaまないmanai雨ameにni 病yaめるmeru心kokoroがga
手te招maneくままkumama遠tooざかるzakaru背seをwo探sagaしているshiteiru
貴方anataはどこhadoko?
私watashiのno指先yubisakiにni 私watashiのno明日ashitaがあってもgaattemo
触sawaりri方kataをwo知shiらないranai 行iくku宛aてもtemo知shiらないranai
苦kuruしくてどうしようもないshikutedoushiyoumonai
愛aiにni溺oboれていたいのreteitaino
貴方anataのno指先yubisakiにni
頷unazuいているだけiteirudake
泥doroとto雨粒amatsubuにni反射hansyaしたshita
物言monoiわぬwanu薄汚usuyogoれたreta人形ningyou
操ayatsuりri糸itoのno言iうままにumamani
影kageをwo踏fuむmu
私watashiをよくwoyoku見miてte 私watashiだけをdakewo見miてte
私watashiのno身miもmo心kokoroもmo食taベbeてしまってteshimatte