歩あるく、止とまる、往来おうらいや
犬いぬや駅えきの広告こうこくが
ムカつくほどに大袈裟おおげさだった
だけなんだ
しかしあれだ、意外いがいだが
これはこれで落おち着つくんだ
僕ぼくがここで野垂のたれ死じのうと
誰だれも見みないから
「行いってまえ少年しょうねん!」
突然とつぜん聞きこえてきた声こえで
振ふり向むく少年しょうねん
途端とたん、裏返うらがえるアスファルト
ご覧らん、嘘うそが嘘うそじゃなくなる!
ちゅらちゅらちゅら
ちゅちゅちゅらちゅら鳴ないてるような
ネズミ、偉えらそうにそこで立たっていた
ちゅらちゅらちゅら
ちゅちゅちゅらちゅら叫さけんでるような
何なにか言いっている 聞きき取とれるだろうか
わかってないことだらけでも
彼かれが言いうにネズミとは
天下一てんかいちの生いき物もので
偶然ぐうぜん、身体からだだけ小ちいさいと言いい張はったのだ
呆あきれる少年しょうねん
これほど小ちいさな身体からだで
「舐なめるな少年しょうねん!」
何故なぜ、自信じしんが溢あふれるんだ
ほら、偽にせが偽にせじゃなくなる
ちゅらちゅらちゅら
ちゅちゅちゅらちゅら鳴ないてるような
ネズミ、偉えらそうに腕うでを組くんでいた
「誰だれがどう言いえど関係かんけいないさ」
「俺おれが決きめたから関係かんけいない」
ちゅらちゅらちゅら
ちゅちゅちゅらちゅら泣ないてるような
僕ぼくも偉えらそうに笑わらえるのだろうか
ちゅらちゅらちゅら
ちゅちゅちゅらちゅら叫さけんでいたいな
地じべたを這はおうが進すすむだけマシか
わかってないことだらけでも
歩aruくku、止toまるmaru、往来ouraiやya
犬inuやya駅ekiのno広告koukokuがga
ムカmukaつくほどにtsukuhodoni大袈裟oogesaだったdatta
だけなんだdakenanda
しかしあれだshikashiareda、意外igaiだがdaga
これはこれでkorehakorede落oちchi着tsuくんだkunda
僕bokuがここでgakokode野垂notaれre死jiのうとnouto
誰dareもmo見miないからnaikara
「行iってまえttemae少年syounen!」
突然totsuzen聞kiこえてきたkoetekita声koeでde
振fuりri向muくku少年syounen
途端totan、裏返uragaeるruアスファルトasufaruto
ごgo覧ran、嘘usoがga嘘usoじゃなくなるjanakunaru!
ちゅらちゅらちゅらchurachurachura
ちゅちゅちゅらちゅらchuchuchurachura鳴naいてるようなiteruyouna
ネズミnezumi、偉eraそうにそこでsounisokode立taっていたtteita
ちゅらちゅらちゅらchurachurachura
ちゅちゅちゅらちゅらchuchuchurachura叫sakeんでるようなnderuyouna
何naniかka言iっているtteiru 聞kiきki取toれるだろうかrerudarouka
わかってないことだらけでもwakattenaikotodarakedemo
彼kareがga言iうにuniネズミnezumiとはtoha
天下一tenkaichiのno生iきki物monoでde
偶然guuzen、身体karadaだけdake小chiiさいとsaito言iいi張haったのだttanoda
呆akiれるreru少年syounen
これほどkorehodo小chiiさなsana身体karadaでde
「舐naめるなmeruna少年syounen!」
何故naze、自信jishinがga溢afuれるんだrerunda
ほらhora、偽niseがga偽niseじゃなくなるjanakunaru
ちゅらちゅらちゅらchurachurachura
ちゅちゅちゅらちゅらchuchuchurachura鳴naいてるようなiteruyouna
ネズミnezumi、偉eraそうにsouni腕udeをwo組kuんでいたndeita
「誰dareがどうgadou言iえどedo関係kankeiないさnaisa」
「俺oreがga決kiめたからmetakara関係kankeiないnai」
ちゅらちゅらちゅらchurachurachura
ちゅちゅちゅらちゅらchuchuchurachura泣naいてるようなiteruyouna
僕bokuもmo偉eraそうにsouni笑waraえるのだろうかerunodarouka
ちゅらちゅらちゅらchurachurachura
ちゅちゅちゅらちゅらchuchuchurachura叫sakeんでいたいなndeitaina
地jiべたをbetawo這haおうがouga進susuむだけmudakeマシmashiかka
わかってないことだらけでもwakattenaikotodarakedemo