発芽 歌詞 スガ シカオ ふりがな付

特とくにそのあと 用事ようじがあって
店みせを途中とちゅうで 一人ひとり抜ぬけ出だしたわけじゃない
君きみが誰だれかと 楽たのしそうに話はなしてるのを
気きにしながらドアを出でたら

夜よるのあちこちに キンモクセイの甘あまい匂においがした

気付きづかないうちに 心こころで発芽はつがしてた
君きみを想おもう恋こいの種たねは もう根ねが広ひろがって
抑おさえきれないくらい 外そとへと伸のびようと
心こころの内側うちがわから ぼくを押おしてくるんだ

肩かたに食くい込こむ 重おもいバック
いつもこんなに 何なにを入いれてて重おもいんだろう?
君きみと違ちがって スマートじゃなくて
傷きずつきたくもなくて ぼくは抱かかえてばかり

どこかに咲さいてる キンモクセイをふと探さがしてると

甘あまいその匂においは 夜よるに紛まぎれてしまう
ぼくから逃にげるように いなくなってしまうんだ
そんなのわかってるよ だけどただ君きみを
一途いちずに想おもうだけじゃ どうせ消きえちゃうんだろ?

気付きづかないうちに 心こころに芽吹めぶいた
君きみという名なの蕾つぼみは 甘あまい匂におい放はなって
ものすごい力ちからで 花はなを咲さかせようと
心こころの内膜ないまくごと ぼくを破やぶってきそうだ

ぼくを破やぶって…
破やぶってきそうだ