Weight 歌詞 GRAPEVINE ふりがな付

胸むねのつかえを吐はき出だしても
優やさしさにかわらないが
街まちはいつの間まにか
やがて来くるはずの季節きせつの
準備じゅんびに浮足立うきあしだつ

風かぜはたしか
通とおりすがりにこう云いっただけ

「ここに雨あめを降ふらしてよ
全すべてを洗あらい流ながしてしまうくらい」
何なにもかもを濡ぬらして
朝あさになれば乾かわいてしまうのか

人ひとの流ながれと排はいガスの色いろ
鮮あざやかなのは傘かさの方ほう
俺おれは何者なにものか
やがて狂くるうはずの時計とけいは誰だれを支配しはいする

歩あるき出だせば
もう一歩いっぽだけ動うごいただけ

心こころまで誤魔化ごまかしても
何一なにひとつ放ほうり出だすつもりはない
雨あめが熱ねつを奪うばって
立たち停どまればそのまま
そのまま

「ここに雨あめを降ふらしてよ
全すべてを洗あらい流ながしてしまうくらいの」
何なにもかもを冷ひやして
当あたり前まえの顔かおをして

こんな世界せかいを満みたしている
ありふれた想おもいを さあ讃たたえてよ
「まだ間まに合あう」と誰だれもが
抱かかえた負債ふさいはそのまま