あいまいでいいよ 歌詞 羊文学 ふりがな付

恋人こいびとたちは今いまもまだ
お互たがいの気きも知しらないで
よくある歌うたのロマンスの影かげ
追おいかけるようにしてすれ違ちがう

それでも春はるは今いまもまだ
遠とおくの街まちでうず高たかく
吹ふき抜ぬける風かぜ、掴つかめぬ香かおり
のんびりと留とどまって待まちくたびれる

あいまいでいいよ
本当ほんとうのことは後回あとまわし

そうして僕ぼくは今いまもまだ
くたびれきったベランダで
白しろいTシャツはたくこだまに
耳みみをすますようにしてまどろむ

あいまいでいいよ
本当ほんとうのことは後回あとまわしで
忘わすれちゃおうよ

そうして僕ぼくたちは
飲のみ干ほせないままの微温ぬるいコーヒーを
持もて余あましたままで歩あるいたその先さきで
キスの真似まねをする

あいまいでいいよ
本当ほんとうのことは後回あとまわしで
忘わすれちゃおうよ

夢ゆめのようだ