2020 DIARY 歌詞 斉藤和義 ふりがな付

緊急事態きんきゅうじたい宣言せんげんが始はじまったばかりの頃ころ
僕ぼくはずっとガレージで ギターを作つくってた
音おとが出でた時ときの感動かんどうは まるで13才さいの頃ころのよう
窓まどの外そとにはいつも 透すき通とおるような青空あおぞら

パンデミック クラスター オーバーシュート ロックダウン
聴きき慣なれない横文字よこもじが パフォーマンスに使つかわれて
夜よるの街まちやライヴハウスが 槍玉やりだまに挙あげられる
いつも通どおり官僚かんりょうは 杓子定規しゃくしじょうぎでぼんやり
真面目まじめな顔かおで誇ほこらしげに マスクを二枚にまい配くばる人ひと

もしも総理そうり大臣だいじんが半沢直樹はんざわなおきだったら
いったい何なん倍返ばいがえしだろう 誰だれに土下座どげざさせるんだろう
まぁそれより冷静れいせいに、そして寛大かんだいに、誇ほこりを持もって 一ひとつになって

辛つらいことの後あとには いいことあるはずさ
昔むかしからそう言いうだろ きっと本当ほんとうのことだから

憶測おくそくばかりのワイドショー 無闇むやみに不安ふあんを煽あおる
冷静れいせいさを失うしなった人ひとが 我先われさきにと買かい占しめに走はしる
イライラ募つのらせた人ひとは 鬱憤うっぷんをネットにぶちまけて
相変あいかわらずの汚きたない言葉ことばで それぞれの正義せいぎを振ふりかざす
藁人形わらにんぎょうに呪のろいの釘くぎを打うって アドレナリンで快感かいかんの中なか

そんなことしたってウイルスはなくならないのに
そんなことしている場合ばあいじゃないのに
もっと冷静れいせいに、そして寛大かんだいに、
働はたらいてくださる皆みなさんに心こころから感謝かんしゃしなくちゃ

辛つらいことの後あとには いいことあるはずさ
昔むかしからそう言いうだろ きっと本当ほんとうのことなのさ

いつかマスク外はずして 君きみとまた会あえたら
もっと側そばに近ちかづいて 抱だきしめ合あおうよ 会あおうよ

緊急事態きんきゅうじたい宣言せんげんが始はじまったばかりの頃ころ
窓まどの外そとにはいつも 透すき通とおるような青空あおぞら